夜の欠片/鉄の破片
最終エピソード掲載日:2023/07/03
壊れたものを放っておけない。人造人間の少女と壊れた兵器が終わらない戦争の痕跡を踏んでいる。
夜野(よの)は歩いている。
人を傷つけるためだけに造られた身体で、自動戦争――人に代わって造り物が殺し合う大陸を、夜野は一人進んでいく。
瀕死の青年から託された一通の手紙が夜野の胸にある。
宛先は遠い。届けられるかわからない。
道連れは故障した革命装置――もとは彼女を狩るはずだった敵の機械。
Emu(エミュ)と名付けられたそれは、夜野の旅に転がり込んでくる。
行く先々で、二人は出会う。孤立した兵站、酩酊薬に溺れる村、人体実験に手を染めた研究者、子供を売る集落。
誰もが、傷つき、誰かを傷つけるそこで生きている。
夜野には何もない。人を癒す力も支える言葉も。それでも立ち止まる。死に祈り、生きるものに手を伸ばす。
かつて交わした、消えない約束を抱えて。
ここにあるのは、壊れた者たちが、壊れたままで歩いていく物語。――くよくよ進む、足跡と轍の軌跡。
夜野(よの)は歩いている。
人を傷つけるためだけに造られた身体で、自動戦争――人に代わって造り物が殺し合う大陸を、夜野は一人進んでいく。
瀕死の青年から託された一通の手紙が夜野の胸にある。
宛先は遠い。届けられるかわからない。
道連れは故障した革命装置――もとは彼女を狩るはずだった敵の機械。
Emu(エミュ)と名付けられたそれは、夜野の旅に転がり込んでくる。
行く先々で、二人は出会う。孤立した兵站、酩酊薬に溺れる村、人体実験に手を染めた研究者、子供を売る集落。
誰もが、傷つき、誰かを傷つけるそこで生きている。
夜野には何もない。人を癒す力も支える言葉も。それでも立ち止まる。死に祈り、生きるものに手を伸ばす。
かつて交わした、消えない約束を抱えて。
ここにあるのは、壊れた者たちが、壊れたままで歩いていく物語。――くよくよ進む、足跡と轍の軌跡。