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SAKURA過去編―舞い落ちる罪華  作者: 美音
第一部 幼少編
9/9

だい

一.



「これにて祓いは終了しましたぞ」

 道満≪どうまん≫は、ふう、と小さく息を吐くと、後ろに向きなおった。

「おお、本当か」

 狩衣に身を包んだ中年の男がほっとした表情で床に足を崩した。

「いやはや助かった。感謝しますぞ道満殿」

「恐れ入ります。それにしても」

 道満は手に持った壺を持ち上げ、眉根を寄せた。先ほどまで妖が取付いていた壺である。

「大変な妖が憑いておりましたが、どこでこの壺を」

「さあ……。何せこどもの頃から家にあるもので」

「そうでございますか」

 道満は壺を抱え、ゆっくりと立ち上がった。

「ひとまず、この壺は賀茂家でお預かりしましょう」

「それは頼もしい。何せ賀茂家は

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