第2杯 覚醒
前回のあらすじ
突然魔法が使えるようになった俺
しかしそれはチンケなものだった。
そんな中、幼馴染であるミルキーとともにリデル山の調査に向かうことに…
…気まずい…
半ば無理やり連れてこられたが…このギルド、みんなガタイいいし謎に鋭い視線送ってくるし…
ミルキーの野郎…こんなとこに連れてきやがって…
「みんなちゃんとついてきてる〜?」
「「はい!!ついてきてます!!!」」
威勢のいい返事!!
「オイ新入り…さっき団長と仲良く話してたがどういう関係だ…?」
「え!?…っと…幼馴染…です…」
「幼馴染だぁ?にしては風格がねえな団長と違って」
「こんな奴と絡んでたなんて信じられねえよ」
「こらそこ!ディルをバカにしない!!」
「「はい!すいません!!」」
従順!!
「そんで?お前の扱う魔法ってなんだ?」
「それは…………デス…」
「あ゛?声小さくて聞こえねえぞ?」
「…カレーヲシチューニカエルマホウ…デス。」
「…ブッ…」
「「ブッハハハハハハハハハハハ!!!!!!」」
「お…お前…wなんだそのへなちょこな魔法w」
「なんの役にも立ちやしねえじゃねえか!!シチューなんざいつでも食えるわw」
「第一カレーの方がうまいしなw」
だから大勢の人間がいるとこは嫌いなんだ…
早く家帰ってシチュー食べたい…
「よし!ここらへんでご飯にしよーー!!!」
「「はい!!」」
「は…はい…」
「困ったなぁ…食料は確かに格納魔法でしまっといたはずなんだけど…なぜか全部クマのぬいぐるみになってる…」
ただ間違えてぬいぐるみ入れただけだろ…
「俺らも食料持ってき忘れてて…」
「あ…あの〜…」
「あ゛?なんだ新入り?」
「俺…いつもシチューの材料持ち歩いてんですよ…なんで…食料には充分かと…あ、でも一人分しか持ってきてないや…」
「やるじゃねえか新入り!材料は1人分ありゃ充分だ!俺の模擬製造でいくらでも増やせるからな!!」
ご都合展開が過ぎる…
グツグツ…
「よし!そろそろかな?」
「みんな〜!!出来たよ〜!!!」
「ミルちゃん特製、激うまシチュー!!」
ドロォ…
どう見ても危険なものにしか見えないんですけど…
「い…いただきます…」
パクッ…
「ゥ゙ッ…」
パタリ…
「あれ?ディル?ディルーーー!!!」
ハッ!?
俺は…なにを…
ッッ…!?なんだこれ…口の中が…
「あ!やっと目さました!!心配したんだよ!?みんな私の料理一口食べたら一斉に倒れたんだもん!!」
そうだった…ミルキーは絶望的に料理が下手で、本人はそれを自覚してないんだ…長らく会っていないから忘れていた…
「うぅ…」
「あ!みんな目覚ました!」
「団長…俺たちは何を…」
「心配してたんだよ〜?みんな倒れたから…」
ドゴォォォォォォン!!!
「グルルゥァァァァァ!!!!!」
「嘘!?猛毒竜!?ここら辺にはいないはずなのに!!」
「ひぃぃぃ!!!!」
「みんな!大丈夫…私がいるから!!」
「天正線!!!」
キィィィィィィィィン…………
ドゴォォォォォォ!!!!!
「す…すげぇ…」
「グルルゥァァァァァォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!」
「嘘…効いてない!?…まさか…強化種!?」
「グルァァァ!!!」
バァン!!!
「きゃぁ!!」
「ミル!!この野郎!!!」
「やめろ新入り!!無駄死にだ!!!」
よくもミルを…!!
「グルァァァ!!!!」
シュゥン!!
!!やばい…あの人の言うとおりだ!!
俺ごときが出たところで…なにも!!
ごめん…お母さん…俺…何もしてやれなくて…
グチャァ!!
「新入り!!」
って…あれ?なんとも…ない?
てか…なんでシチューが張り付いてんの!?
まさか…カレールーの原材料はスパイス…
スパイスは辛味…すなわち痛みをもたらす…
つまり…俺へのダメージを痛み、すなわちスパイスと判断し、シチューとして姿を変えた!?
てか自分で説明しといてなんだこの能力!?
でもとにかく、生き残ったからにはやるしかねぇ!!!
「よくもやってくれたな…俺の幼馴染を…!」
「くらえ!必殺拳…"シチューニング・ナックル!!"」
((名前ダサぁ…))
ドグチュゥン!!!!
「グゥオオオオオ!!!」
ドシン…!!
((でも威力は本物!!!))
「はぁ…はぁ…」
まさか…俺の能力にこんな力があったとは…
Continued Next Episode…




