↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
1/2

第1杯 田舎の男

俺の名はディリンジー・バージルン。

田舎に住むごく普通の農家だ。

起きて、畑仕事をして、大好物のシチューを食べ、眠りにつく…そんな毎日だ。皆から見てもとてもじゃないが豊かには思えない生活だろう、しかし、俺はこの生活に充分満足している。



そんな俺にも転機が訪れた。

それは、シチューのもとを買い忘れ、しょうがなく母からもらったカレールーでカレーを作ろうとした時だった。

カレールーをグツグツ煮だった鍋に入れた瞬間、カレーが真っ白のシチューに生まれ変わったのだ。


何が起きたか分からなかった。しかし、自分には魔法の力が宿った、ということだけは分かった。

とはいえど…こんな力じゃせいぜい毎日シチューが食べ放題というだけだ…

昔夢見ていた冒険者…当時の俺は魔法が使えず諦めたが、いざ魔法が使えてもこれじゃあゴブリンにすら勝てない。

やっぱ俺は万年農家なのか…


「ディル!!魔法が使えるようになったってホント!?」

「うわぁびっくりしたぁ!急にデカい音立てて入ってくんなよ!!」

こいつは幼馴染のユリシーズ・ミルキー、幼い頃から最強格の魔法を手に入れ、若くして冒険者として旅立った凄い奴だ


「つーかおまえ、出張中じゃなかったか?ここからかなり離れたリデル山に」 

「リデルが魔法使えるようになったからって飛行魔法で文字通り飛んできたよ!!」

「ギルドの仲間置いてったのかよ…」

「それよりも!魔法みしてよ!!」

「…あー、そのことなんだが…まあ見たほうが早いな」


俺はおもむろに冷蔵庫のカレーを取り出し手を掲げた。

そうするとカレーはみるみるうちに漂白され、シチューへと姿を変えた


「…え?これだけ?」

「これだけ」

「…魔力無駄にしたわ…」 

「そっちから来といてなんだよその言い草は」

「もっと大層なものだとばかり…期待して損したわ…」

「悪かったな大層なものじゃなくて!!」

「ま、まあ使いようによっては化けるかもしれないし…とにかく修行だね。」

「修行かぁ…したところでなぁ…」

「そ~やって卑屈なことばっか…そうだ!せっかくだからリデル山で一緒に探検しない?」

「はぁ!?なんで俺が…」

「いいから!いくよ! 滑空《フライト》!!」 


フワァ…


「うおおお!?」

と…飛んでる!?人生初飛行が幼馴染にぶら下がりながら!?


「どぉ?気持ちいいでしょ空飛ぶの」

「びぼびぼぐばい!!!(気持ちよくない!!!)」



ドォォォォォォン!!!!!


「とうちゃーく!…ってアレ?ディル?どこ?」

「ぼぼ…(ここ…)」

「わ…わぁ!///なんで私のお尻の下に!?///」

「ぼばえがぶぶびだんだぼ…(お前が潰したんだろ…)」

「ごめんすぐどけるね!!!」




「ふぅ〜…で?ここがリデル山か」

「そ!莫大な資源が眠ってるんじゃないかって王国から調査を頼まれてさ。ま、とりあえずいこ!!」

「へいへい」



トットット…



ずいぶん薄暗いな…何か出てきそうだ…



「ググォァァ!!!」

「とか思ってたら出たぁ!!ゴブリン!!」

「まかせて!!火炎球《ブレズボーク》!!」

「グォォ…」

「つ…強い…」


やっぱすげえな…ミルキー…


「大丈夫?ケガない?」

「俺は無事だけど…お前の仲間が…」

「だんちょ〜…威力高すぎですよぉ…」

「あれ!?ごめんみんな!!」



「と、いうわけで!今回の任務だけこのリデルくんが同行してくれます!!!」

「よ…よろしくお願いします…」

「まあそう固くならないで!皆優しいから!」

(団長ちゃんを狙う奴がまた増えたか…)

(おのれ幼馴染め…)

(俺たちの団長ちゃんを奪ったらぶった切るからな…)


なんか…良くない視線を感じる…


Continued Next  Episode…


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。