登場人物など(第十章までの全面的ネタバレ注意)
☆主役
ノージ……孤児の少年。「チーズを生み出す」得能を持ち、給仕及び荷物持ちとして「閃光の英傑」に加わった。閃光の英傑から追放され、ミナレと出会う。最終的にアックーとの決着を付けた。
□チーズの得能
アンカース……呪いを解く。少し硬めだが比較的形状の変化が自由。
タフネス……体力の増強。少し塩辛い。
ビューティー……素材の力を引き出す。要するに素材次第。甘めの味。
ホット……体を温める。辛い。
ニュートラル……いわゆる特殊状態を無効化する。牛乳の味が強い。
ラブ……いちばん美味なチーズ。実は愛の力を食べた人間が食べさせた人間に持っていればいるほど強くなれる究極のチーズだった。
♡ヒロインたち
ミナレ……国一番の女騎士だったが呪いにより弱体化しており、チーズにより復活する。男言葉でしゃべるがどこか無理やり。
実はこの世界の舞台である王国の第四王女。
ハラセキ……この地区の領主であるヅケースのメイド。過酷に扱われていた所にノージと出会い、チーズの力により美少女となりみんなを励ます役目を得る。
実はヅケースの娘でありヅケースがやや強引に娶ったオカマゴ村の聖女・エゼトーナの娘。その力は母親の血筋だった。
★「閃光の英傑」
アックー……「閃光の英傑」のリーダー。万能の力を持った俺様勇者。
孤児であるノージを追放したのちパーティの勢いがなくなり、デーキを入れて巻き返しを図るもギビキが単身でノージたちに向かい処刑され、ルワーダを自ら殺すなどパーティは瓦解。最終的にはデーキによりブラックチーズの道具にされ魔物の姿となり、そして村人たちをかき集め挙句デーキをも殺してノージへの復讐を図る。
だがノージのチーズにより村人たちは解放され、自らもノージのチーズによりブラックチーズの力を奪われ、そのまま力尽き果てた。
ルワーダ……「閃光の英傑」の戦士。気弱な性格。
不調に陥ってからノージの重みを知り呼び戻すべきだと言っていたがアックーとギビキの前ではどうにも意見を通し切れず、ギビキの死後頭を下げてでもと意見した結果アックーに殺された。
そしてデーキにより「ファントム」として利用され、オユキに討たれた。
ギビキ……「閃光の英傑」の紅一点。魔導士。ノージの幼馴染でノージを冒険に誘ったのは彼女だが、捨てたのも彼女だった。一見仲良しこよしを装っていたが内心では孤児のノージを見下しており、閃光の英傑ができた時にはあっさりとアックーに乗り換えていた。
だが自分と離れた後のノージの活躍を聞き、アックーに志願して単身でノージを呼び戻す事となる。デーキのチーズの力により牛に変身して暴れまわり強引にノージを引き戻そうとするがミナレに敗れ精神崩壊、村を荒らした罪で処刑された。
デーキ……ノージの後釜としてやって来た「閃光の英傑」のメンバー。
「回復魔法かマッピングができる人材」と言う触れ込みでやって来たが、それだけでなくチーズを作り出すことができたためアックーに重宝された。
だがその正体はとんでもない力を持ったチーズを作り出す力を持った暗黒の魔導士であり、さらなる実験のためにアックーを利用していただけだった。またクロミールにチーズの作り方を教えた「師匠」であり、彼女の事も実験対象としてしか見ていなかった。
ギビキ、ルワーダ、アックーと何もかも思惑通りに進んでいたが、決戦の前に成果は出たと逃亡しようとした際に想像以上に力が肥大化したアックーにより、あまりにもあっけなく殺された。
□デーキのチーズ
チェンジ……姿を何かそっくりに変える。味はない。
ワープ……食べた相手を任意の場所へ移動させる。作った本人が食べても無効。味は普通。
イリュージョン……幻覚を作る。よくわからない味。
カース……食べさせた人間に呪いをかける(症状は特定不可)。実は美味。
キル……本当の殺人チーズ。ただし相手を信頼させていないと無効。
モンスター……魔物の姿になる。負の思いが強ければ強いほど強力なモンスターになる。味は普通。
☆ヅケース家
ヅケース……ヅケース家の当主。ファイチ村などを領している貴族。
元々は温和だったがある時から性格が変わり、非常に怒りっぽくなった。
実はクロミール(と言うかデーキ)によりチーズを食べさせられていた結果であり、ハラセキの事も娘と知らずにこき使っていた。
事件後、生き残ったものの全ての責任を取り隠居。キミハラに御家を託した。クロミールやキミカッタの供養をする事は禁じられ、もちろんハラセキとの接触も認められていない。
クロミール……ヅケースの妻。三人の子の母。美人だがかなり気性が激しい上に嫉妬心が強く、エゼトーナとその忘れ形見のハラセキを激しく憎んでいた。そして我が子たちを寵愛し、チーズにより三人の子どもとハラセキを思い通りに育てようとした。
懐かなかったキミハラをリンモウ村に送り込みキミカッタを後継者に仕立て上げさらにツヌークを王家に嫁がせようとしたが、ノージの登場後計画が壊れ、最終的にデーキにより捨て駒扱いされて殺された。
□クロミールのチーズ
アタック……食べた人間の身体能力と攻撃性を高める。
アグリー……食べた人間の美しさを抑え込む。
ドレスアップ……食べた人間の美しさを引き上げる。
シール……食べた人間の記憶を封じ込める。封じられる記憶は設定可能。
エックス……食べた相手を「どんな存在でも」殺せるチーズ。ただし殺傷力はキルよりかなり弱く、平均レベル以上の冒険者には効かない。
キミハラ……ヅケースとクロミールの長子だが父と姉に嫌われてリンモウ村に送られていた。だが一番嫌っていたのは実母であるクロミールで、その甘ったるさゆえに家を没落させ、何よりハラセキを溺愛すると思われていたのが原因だった。
実際民衆に優しく自ら体を張って出稼ぎに励む好人物だが笑いの沸点が低く、オユキのダジャレで大笑いする面もある。
事件後、ヅケース家の当主に就任した。
キミカッタ……キミハラの双子の弟。勇猛と粗暴をはき違えた性格でクロミールとツヌーク以外には可愛がられていない。真面目と言えば体裁はいいがかなり血の気が多く、修練のためと言って部下や魔物たちを斬りまくっていた。
クロミールにより次期当主として育てられたが、キミハラの人気と相まって立場が怪しくなり、クロミールの死をきっかけに蜂起、父を幽閉してヅケース家の当主となる。そしてキミハラとノージたちに動員令と言う名の宣戦布告を行うが敗北。キミハラの命令により首を刎ねられた。
ツヌーク……キミハラの妹。父母やキミカッタにはこびへつらいキミハラやメイドたちには横暴とかなり性格が悪く、その美貌を笠に着ていた。
だが実際はクロミールの「ドレスアップ」のチーズで引き上げられたそれであり、ノージの「ビューティー」のチーズにより元の姿に戻ってしまった。実際それほどブサイクではないが、それでもすっかり自信を無くし引きこもり状態で王家との婚約は自然消滅、キミカッタ蜂起の際にもキミカッタに味方していた。結果死にこそしなかったものの新当主のキミハラから修道院に送られ、そこで一生涯母とキミカッタの供養をする役目を命じられた。
エゼトーナ……オカマゴ村の聖女。生まれつき体が弱かったがそれでも人や動物の言葉を聞き、己が生命を削るかのように癒しを与え続けた。その美しさと力を見込んだヅケースにより邸宅に招かれ一夜を共にするが、その美貌と力によりクロミールに激しく嫉妬される。ハラセキを産むが肥立ちが悪くすぐ死亡。
クロミールの手により表向きには死産(適当に死んだ赤ん坊を見せた)とされ、これによりハラセキはヅケース以下誰からも貴族の娘として扱われなくなった。
□各章のキャラ
△第一章
コボルト……「ぼちぼち」同様、作中最弱ザコ。
ハイコボルト……体の赤いコボルト。コボルトより強い。
シュマス……ノージとミナレの寄った酒場のマスター。
マセケ……酒場にたむろしていたチンピラ冒険者。長年頭痛に悩んでいたミナレを「頭痛女」と馬鹿にしており、ケンカを売って鎧袖一触にされた。その後逆恨みでナウセン団に所属するが、あっさり死亡。
△間章
ノジロー……「閃光の英傑」が所属するトウミヤ市のギルドのマスター。冷静な性格で「閃光の英傑」の躍進を水ぶくれのようだと思っていた。
コトシ……同ギルド一の冒険者。叩き上げそのもので若い「閃光の英傑」を気に入っていない。ただしノージだけは謙虚だと好いていた。動乱の際には冒険者たちを束ねノージたちに付いた。
△第二章
シューキチ……ファイチ村の村長。山賊団に悩んでいた。
事件後はノージ達の支援者となり、第十章でヤヤと共にヅケース家の屋敷に突入した。
ヤヤ……シューキチの娘でファイチ村一の美少女。剣も得意。
第十章におけるヅケース家屋敷突入軍の先鋒。
ナウセン団……ファイチ村を荒らす山賊団。タフネスのチーズによりパワーアップしたファイチ村の住民たちにより壊滅した。
ギイゲン……ナウセン団の首領。たびたびファイチ村を襲っていたがノージの出したチーズによりナウセン団は壊滅、自身もミナレに斬られて死んだ。
△第三章
ナオムン……ハラセキの監視役の徴税官。特権意識の塊でハラセキにも上から目線で当たっていた。
事件後は精神の平衡を欠き、これまで以上に主家に依存するようになる。最終決戦ではモンスターチーズでアイスゴーレムの姿となるが、コトシに簡単に討たれた。
△第四章
アイスゴーレム……暴走した魔力でできたオユキにも制御のできない魔物。
だが実際はオユキではなくデーキが作った魔物で、オユキに罪を擦り付けるために作った。なお結果として誰も到達できなかったためにその方向では活躍せず、ノージたちに比較的簡単に倒された。
オユキ……呪いにより力を制御できなくなっていた雪の女王。「ぼちぼち」からのゲスト出演。今作では雪の女王になっているが、ギャルっぽい性格もダジャレ好きも変わっていない。
後にヅケース軍によってリンモウ村が攻撃を受けた際に必死に抵抗し、さらにノージたちと合流して最終決戦にも参加した。
△第五章
オーク……力自慢の魔物。一対一を好む。
ノシップ……全身毒の毒使いの名手。ヅケース貴族家とも通じている暗殺者。
「ベエソン」と言う偽名を使いハラセキとノージの暗殺を企んだがうっかり「ニュートラル」のチーズを食べていたために毒を無効化されてしまい、全てを悟ってオークに自ら殴り殺された。
△第六章
シロコト……オカマゴ村の農夫。と言っても村長の一族でありそれなりの権力を持つ。作中ではほぼエゼトーナのいた教会の案内役。
△第七章
アタゼン……ギビキの父親。元々は大工でギビキの才能を買って寵愛していたが実際には距離を置かれていた。
トルミ……ギビキの母親。名前だけの登場。
Fランク冒険者……アタゼンに変身していた力だけが取り柄のFランク冒険者。ニュートラルチーズで姿があらわになってからは廃業した。
△第八章
アタゼン……本物のアタゼン。第十章でチーズの力によりパワーアップして再登場するが解呪され、最後は狂気に取り付かれ敗死。
△第九章
ファントム……戦場で死んだ魂が鎧に乗り移った魔物、だが作中ではルワーダが強引に魔物にされた姿として登場。オユキに討たれた。
△第十章
スケルトン……騎士が変異したモブ魔物として登場。
竜人……村人が強引に変異した魔物として登場。半人半竜と言うべき見た目で高い機動力と腕力を持つが、ニュートラルチーズにより消滅した。




