6/8
殴り込み
明朝、李と梅は隣街の楊双派道場に向かい馬を走らせていた。
楊双派道場では高が悠々と茶を飲んでいた。
中庭では門弟が武術の訓練をしていた。
唐はその様子を見ながらキセルを吹かしていた。
李と梅は城門を抜け楊双派道場に向かった。
「ムッ」蹄の音で高は感ずいた様だった。
馬が門の前に泊まり、李と梅が中に入って来た。
「ほほう。そちらからお出ましか」唐が言った。
「こちらから行く手間が省けたな」高が言った。
「羅を殺したのはお前か?」李が高に言った。
「そうだ」と高が答えた。