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道中にて、そして到着

出発して7日、


シルフィード一行の視線の先にはレイクリードの城が見えてきた、


村を出発してから次の村まで普通は2日以上かかるがシルフィード一行の馬車は荷物を積んでいないため1日半で到着した、


道中は昼食時にオーク数頭が襲ってきたがシルフィードがわずか数秒で全滅させた、


さすがのシウルもその異常な速さに驚く、


自分より速く、


目で追うことができないからだ、


シルフィードは昼食中だったためすぐに倒して食事を再開したかっただけだった、


その日の夜、


シウルは幽霊さんに聞いた、


どのような修行をしているのか、


幽霊さんは全て話した、


隠すようなことではないからだ、


シウルは驚きもしないが考え込んだ、


少しして考えがまとまったのだろうか、


幽霊さんに修行メニューを考えて欲しいと言われる、


訳を聞くとシルフィードの横に並ぶためだと言っている、


速さに自信があったシウルはシルフィードの速さを見て焦っているのだろう、


幽霊さんは考えて頷いた、


次の村に着いたが買うものがなかったため素通りしたシルフィード一行、


それから2日半、


目的地のレイクリードに着いた、


シルフィードはシウルに何かを言ってその場で別れた、


シルフィード一行がレイクリードの門まで行くと門番はマクスウェルの顔を見て敬礼して荷物検査なしで場内に入った、


(顔パスかよ、)


幽霊さんはマクスウェルの存在そのものにツッコミを入れたくなった、


レイクリードの外観的印象はまず外回りに大きな壁が立っている、


魔物の群れ程度なら簡単に壊れないようになっている、


その壁の上に見張りが立っている、


幽霊さんが上空から見た際は等間隔で見張りが立っている、


中は門の入り口から屋台で賑わっている、


バークリートは門近くで屋台を出さない、


通行の妨げになるからという理由で、


レイクリードは道幅が広い、


馬車が4台程楽々通れるくらいに、


城は街の最北部にあり、


街を囲っている壁と一体になっている、


見張りは城から出てくるらしい、


また、


街の北部は居住区、


南部は商業区になっている、


宿屋や冒険者ギルドは商業区にある、


スラム街は幽霊さんの見たところなく、


治安も良い感じである、


ただ、


裏路地は遠目で見たところガラの悪い冒険者がたむろっていた、


シルフィード一行は宿屋に向かう、


宿に着きアレクは馬を宿の横にある馬小屋に連れて行った、


マクスウェルはシルフィードと一緒に宿屋で受付をする、


マクスウェルを見て驚き握手を求めている、


そしてシルフィードを見ると不思議そうな顔をする、


マクスウェルがなぜシルフィードといるのか謎のようだ、


「シルフィード殿、

城に行くのは明日で良いかの?」


マクスウェルはシルフィードにそう言う、


よく見るとマクスウェルは腰をさすっている、


馬車に長いこと乗っていて痛めたようだ、


それを察したシルフィードは


「大丈夫だよ、

おじいちゃん、」


と返事をする


「ありがとう、

わしは部屋で休んでおるさかいシルフィード殿は街を見てくるといい、」


「うん、

ありがとう、

おじいちゃん、」


シルフィードは頷いて宿から出る、


そのまま街を歩いて回ることにした、


幽霊さんは街の裏路地を探ったりやばい店の場所の確認をしておいた、


シルフィードは珍しい食材や道具がないか見ている、


途中果物を売っている屋台から声がかかり行くとお世辞を飛ばしてきて売ろうとしたがその果物はバークリートの店の果物より少し値段が高くなっていたため買わなかった、


そのあと街の門まで移動する、


レイクリードは門が3箇所ありシルフィード一行が入ってきた南門、


そして東門と西門、


シルフィードは門にいる門番に壁の上に行ってみたいと言ってみる、


門番は笑顔でいいと言われる、


その時に注意事項を言われた、


行っていいのは南門から東門と西門まで、


東門と西門から城までは兵士と門番しか行ってはいけないとのこと、


シルフィードは頷きありがとうと言った後、


壁をはしごで登る、


壁を登りきると目の前には絶景が広がっていた、


外は森と街道、


少し離れた位置に村が見えていて、


はるか遠くに更に村が見えた、


バークリートはさすがに見えなかった、


内側は色とりどりの屋根と屋台の看板が見えて人の行き来が見られた、


壁の上でも城を見ても少し見上げなければ全体が見えなかった、


シルフィードは壁の上を歩き西門で降りた、


はしごの上り下りの際、


シルフィードはワンピースを着ていたため下から下着は丸見えだったが誰も指摘しなかった、


宿屋に戻った時には夕日が沈んでいる最中であった、


シルフィードが宿に戻るとアレクが入り口に立っていた、


アレクはマクスウェルの腰が思ったより痛く、


明日に王との謁見に支障が出るかもしれないから治癒魔法を頼むとのこと、


シルフィードは頷いてマクスウェルの部屋に向かう、


マクスウェルはベットでうつ伏せになっていた、


キツネ耳と尻尾を出して治癒魔法をかける、


治癒魔法を終えるとマクスウェルはゆっくりと起き上がる、


痛みが引いたようでマクスウェルはシルフィードに礼を言う、


その後、


アレクが部屋に来て食事の準備ができたとのことで食堂に向かった、


食事は美味しいがガルドの料理の方が美味しいとシルフィードは思った、


食後部屋に戻り明日の予定を確認する、


「明日は城の中に入ったらわしとアレクはそのまま王と謁見にするがシルフィード殿はその間城の中を散策してくれぬかの?」


シルフィードは頷く、


(ついでに王以外にも女王や王子などいるのか?)


幽霊さんはマクスウェルにそう聞いて、


「おるのう、

王の妻の女王は病により寝室で横になっているらしいのう、

前に手紙が来た時にそのように書いておった、

その2人の間にシルフィード殿より2つ上の王女がおる、」


(王女には関わりたくないな、)


「心配せんでもシルフィード殿のところに王女は来ることはないじゃろう、

女王が病により休んでおるんじゃ、

王女も別室で病がうつらぬように隔離されておる、

外出は一切できぬ、」


「かわいそう、

なんとかできないかな?」


「この件はわしにはなんとも言えぬ、

わしは医学の知識があるわけではないのじゃ、

なんとかしてやりたいがなんもできぬ、」


マクスウェルは悲しそうな顔をする、


その後は気まずい空気になり明日も早いため休むことになった、

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