お城であれこれ、
朝になり、
シルフィードは目覚めた、
ベッドで体を起こすとマクスウェルとアレクはまだ眠っていた、
シルフィードはベッドから降りて起こさないように部屋を出る、
シルフィードはそのまま宿から出ると街の中を走り出した、
早朝は人は少なく走りやすかった、
だいたい1時間以上走ったシルフィードは宿に戻る、
余談だが、
街を覆っている壁の上にいる兵士はシルフィードを見つけるがすごい速さで道や路地に出没して路地裏に消えていくため幻を見ていると勘違いしていた、
シルフィードが宿に戻るとマクスウェルとアレクは起きていた、
3人は食堂で食事をとり城に向かう、
城に向かう途中、
街の人がマクスウェルを見ると宗教のように頭を下げる、
さすがに土下座とは言わないが皆が頭を下げる、
幽霊さんはドン引きしている、
(密かに宗教できているんじゃないか?)
「できておらんこと祈っておる、」
幽霊さんのつぶやきが聞こえたらしくマクスウェルは嫌そうな顔で言う、
その後、
城に着くまでマクスウェルは頭を下げられ続けた、
城の門まで着くと、
門の兵士がマクスウェルを見て敬礼をする、
幽霊さんが思ったこと、
兵士の格好が2つある事、
1つは軽装備、
胸当てと籠手とアイアンレギンス、
顔の見えるヘルメットをしている、
もう1つはフルプレート、
フルフェイスの仮面、
顔が見えない、
むさ苦しくないのか思ってしまう、
門の兵士は後者、
門を守るためだったり、
威圧をするためと思われる、
兵士は無言で門を開けるためのものかハンドベルを鳴らす、
(福引か、)
思わずツッコム幽霊さん、
(福引ってなんですか?)
シルフィードが幽霊さんに聞くが幽霊さんは気にするなと言う、
門がゆっくりと軋む音を立てて開く、
完全に開ききったのをマクスウェルが見届けると歩き出した、
アレクとシルフィードはその後ろについて行く、
城内に入ると広いエントランスが出迎える、
城内にメイドや兵士が動き回っている、
シルフィードが目をキラキラさせていると軽装備の兵士が1人近づいてきた、
「マクスウェル様、
ようこそおいでくださいました、」
兵士がそう言うと敬礼をする、
「うむ、
予定より早く来てしまったが大丈夫かの?」
「もちろん大丈夫です、
ではこちらに、」
兵士が歩き出そうとしたがマクスウェルが止める、
「すまぬが先にこの子にこの城の見取り図を見せてやってくれぬかの?
この子はわしの恩人での、
その礼で城の中を見せてやるんじゃ、
地図を見せて立ち入り禁止区域など教えてやりたいのじゃ、」
マクスウェルがシルフィードの頭を優しく撫でる、
兵士はシルフィードを見てニカッと笑顔を作る、
「大丈夫です、
お嬢さん、今見取り図を持ってくるから待っててね、」
兵士は駆け足で近くの部屋に入る、
少しして大きめの紙を片手で丸めた状態で持ってきた、
兵士が地図を広げると4層に分かれた図面が書かれている、
なぜか廊下に線が引かれている、
「この城は4階建てでね、
お嬢さんが入っていいのは1階から3階までだよ、
4階から王様達の寝室でね、
そこには入れる事ができないんだよ、
後は1階の厨房とその隣の貯蓄庫、
2階の書物室の奥の扉には入らないで欲しいんだよ、
その都度近くの兵士が止めると思うから大丈夫だと思うけど念のためね、
何か他に聞きたい事は?」
シルフィードは見取り図の線を指差した、
「この線はなんですか?」
「この線は兵士の巡回経路だよ、
すぐにあった見取り図はこれしかなかったからね、
兵士はいたるところにいるから迷ったら声をかけてね、」
シルフィードは城内の配置を頭に叩き込んでいると、
不自然な所に階段がある事に気付く、
「この階段ってなんですか?」
「ここは牢屋ともしもの為の避難経路になっているんだよ、
ここも立ち入り禁止になっているから近寄らないでね、」
兵士はそう言う、
シルフィードは城内の見取り図を頭に叩き込み終わると、
「わかりました、
ありがとうございます、」
シルフィードは頭をさげる、
「なんのなんの、」
兵士はそう言い笑う、
(気さくな兵士だな、)
幽霊さんはしみじみとそう思った、
「ではシルフィード殿、
わしらは王とあってくるがお主は大丈夫かの?」
マクスウェルがシルフィードにそう聞く、
シルフィードは笑顔で頷く、
「そうか、
ならしばしの別れじゃ、
もし城の中を全て見て回ったのなら書物室で時間を潰していてくれぬかの、
わしらもそこで待っておるから、」
マクスウェルはそう言う、
「うん、
おじいちゃん、アレクさん、
またね、」
シルフィードはそう言うとマクスウェルは微笑みアレクとともに歩き出す、
兵士は慌ててマクスウェルの前を歩く、
シルフィードはまず3階から見て回る事にした、
階段を登っていき3階に到達、
3階は兵士よりメイドが多く見られる、
兵士やメイドの休憩所や仮眠室があるのだろう、
あたりをキョロキョロと見て歩いているとメイドが珍しそうにシルフィードを見ている、
城の中を庶民の子供が歩いているのが珍しいのだろう、
珍しそうな視線とは別にかわいいといった視線も混じっていた、
休憩所を覗くとメイドが数人果実をつまんで世間話をしている所に遭遇、
メイドはシルフィードが覗き込んでいる事に気付くと手招きをする、
シルフィードは休憩所に入る、
メイドは椅子を持ってきて果実をシルフィードに分けた、
シルフィードは礼を言って果実を美味しそうに頬張る、
シルフィードの食べる姿を見てメイドは優しげな表情でシルフィードを見つめている、
子供のあどけない姿や表情に癒されているのだろう、
メイドのほとんどは未婚者、
結婚してもいい時期になっても城で働いているため出会いがない、
兵士と結婚しても子供を作る時間がない、
そのためシルフィードを見ていると自分の子供のように見てしまうのだろう、
果実を食べ終わったシルフィードは礼を言ってその場を後にする、
メイド達は癒しがいなくなって残念そうな顔をする、
シルフィードは仮眠室を覗くと兵士が数人仮眠していたので入らずにそっとその場を後にする、
次は2階に移動するためシルフィードは階段を下りる、
2階は書物室の他、
会議室や医務室がある、
謁見の場も2階にある、
シルフィードはいろいろなところを覗いたが特に面白そうなところがなかったため1階に移動した、
1階は厨房と貯蓄庫以外には訓練場と西側と東側に外の出れる扉がある、
シルフィードは訓練場に向かうと兵士が数名訓練中であった、
その他は特にないためシルフィードは2階の書物室に向かおうとしたら視界の端に何かが見えたため確認するために視線を動かすと白いドレスをきた少女が西側の外に出れる扉方面に向かっているところを目撃した、
シルフィードはそっと後を追うと妙な事に気が付いた、
(後で師匠に聞こう、)
シルフィードはそう思い少女の後をついて行った、
少女が西側の外に出れる扉の所に着くとあたりを一度見渡してから扉を開けた、
シルフィードは廊下の曲がり角に隠れたため少女の視界に入らなかった、
少女が外に出たことを確認するとシルフィードも外にそっと出る、
「やっと外にでれました、」
少女が青空を見てそう呟いた、
シルフィードの存在に気づいていない、
シルフィードは少女をじっくりと後ろから観察する、
背丈はシルフィードより少し高い、
髪は太陽の光で所々輝くように美しいプラチナブロンドを背中まで伸ばし風で少しなびいている、
「きれい・・・」
シルフィードがそう呟くと少女が勢いよく振り返る、
「えっ?」
少女の焦げ茶色の瞳はシルフィードを捉えた、
一筋の風が吹き、
シルフィードと少女の髪がなびく、
2人は見つめ合う、
それが2人の出会いだった、
もうそろそろ戦闘を交えようかな、
ブックマーク10件突破、
ずっと前から突破してたけど言うの忘れてた、
皆さんありがとうございます、
これからもよろしくお願いします、




