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震音
唐突な揺れ。
ゆさゆさ。
目蓋離れ。
ぱさぱさ。
眉毛が抜ける。
目、痛み。取れない。
ごしごし。
欠伸が頬に引っ掛かる。
すっかり目が冴える。
揺れている。
ベッドの上。
ちょっと怖い。
濡れている。
布団の中。
結構暑い。
消えた冷房。
タイマー通り。
回るのはサーキュレータだけ。
どく、どく。
熱い音。
身体の真ん中。耳の裏。
僕の音。
揺れているのは、ベッドじゃない。
僕だ。
僕が揺れている。
薄い身体が、どく、どく、と。
揺れて、震えて、それを勘違いして。
目を閉じて、僕の音を聴く。
横向けになって、耳を枕に押し付ける。
胸と脇の中間に痛み。
僅かに跳ねる身体。
どく、どく。
ふる、ふる。
音と震え。
同時。
心地良い。けれど、寝苦しい。
夏の暑さの所為。
音と震えも、眠気を誘うリズムじゃない。
だから、目を瞑ったまま、一夜を明かす。




