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短編置き場  作者: 渋音符


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22/22

扇風機



 静音って全然静かじゃない。

 首を回している時は特に。

 回りきった後の、コクンって固い音。

 いちいち気になって全然集中できない。


 雑音が気になって止める。

 でも、窓も閉めきっているからすぐ暑くなる。

 点け直して、また音が気になる。

 仕方ないと割りきっても、しばらくしてまた気にする。


 贅沢。

 何様って感じ。

 団扇よりも楽なのに、自らその利益を放棄している。

 少し煩いくらいがなんだ。黙って我慢出来ないのか。

 そんな声の反響が一番煩い。


 また眠れずに夜が明ける。

 無理やり起きるために、珈琲を一杯呷る。


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