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水玉
寝ぼけ眼の目の前に
寂しさを紛らわす手の中に
おぼつかない足取りの向こうに
鏡の中のだらしない顔の隣に
いつでもその水玉がいる
朝食崩れの昼食に
もはやただの間食に
ゆるやかな午後のティータイムに
深夜の歪なつまみ食いに
いつでもその水玉がいる
私を見ている
見守っている
抱き締めてくれる
抱き締められてくれる
膝の上に
胸の前に
顔の隣に
いつでもその水玉がいる
倒れ込んだ先
手を伸ばした向こう
すぐ傍
ずっと昔から君がいる
水玉
白いぐらつき
光
青地
黒い硝子
私には
いつでもその水玉がいる
いてくれる




