連携
ギルドマスターとの連携は完璧だった。彼の剣がマンドラゴラ・フォレストの群れを引きつけ、その隙をついて私が竪琴で攻撃する。マンドラゴラの王は、巨大な蔓を操り、私たちを圧倒しようと試みるが、私はアトランティス文明の竪琴から、王の蔓の動きを予測できるような、不思議な旋律を奏で始めた。それは、まるで王の心の動きを読み取っているかのような、繊細で複雑な旋律だった。
幾度となく危機に瀕しながらも、私たちは戦い続けた。私の不死の力は、幾重もの傷を癒やし、ギルドマスターの剣技は、次々と襲いかかるマンドラゴラを斬り伏せていく。しかし、王の力は絶大で、私たちの攻撃を容易に受け流す。その巨大な体躯は、まるで山岳のように揺るぎない。
やがて、ギルドマスターが疲労困憊し始めた。彼の動きは鈍くなり、剣さばきにも乱れが見え始めた。「ミタム…もう…限界だ…」彼の声が、かすれて聞こえた。
私は竪琴を置き、ギルドマスターに近寄り、彼の傷を癒やす不死の力を注ぎ込んだ。「大丈夫ですよ、ギルドマスター。まだ、諦めるわけにはいきません。」
力を回復したギルドマスターは、再び剣を構えた。そして、私たち二人は、最後の力を振り絞って、マンドラゴラの王に立ち向かうことを決意した。
その時、私は気づいた。王の攻撃パターンに、規則性があることに。それは、まるで複雑な音楽の楽譜のように、予測可能なリズムと旋律で構成されているのだ。
私はそのリズムと旋律を、私の竪琴で再現した。すると、不思議なことが起きた。王の動きが、私の旋律に合わせて変化し始めたのだ。まるで、王が私の旋律に操られているかのように。
私は、その旋律をさらに複雑にして、王の攻撃を封じ込め、そして、王の心に語りかけるような、優しい旋律へと変化させた。
王の巨大な体は、ゆっくりと、静止していった。そして、王は、ゆっくりと、蔓を解き、その巨大な樹木のような体を小さくしていった。やがて、王は、小さな芽のような姿へと変化し、静かに地面に倒れた。
聖域に、静寂が戻った。緑色の光は消え、マンドラゴラ・フォレストは姿を消した。私たちの前に、小さな芽だけが、静かに残されていた。
「…これで…試練は…終わったのか…」ギルドマスターは、息を切らしながら呟いた。
そして、小さな芽の傍らに、光る液体のようなものが、現れた。それは、まさに、賢者の血だった。




