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新side6
仕事終わり。私は退勤し、夜の新宿を見やる。
そこにあるのは大勢の人々。そしてネオンが眩しい夜景。煙草の臭い。
そして、第二の仕事場歌舞伎町。
しかし、今日はそれどころではない。個人営業なので、休みはいくらでもとれる。
麻希が失踪しそうな場所と言えば。
彼女が裏で稼いでいた東京港に他ならない。駅から山手線、ゆりかもめと乗り継ぎ港へ向かった。
あぁ、面倒くさい。煙草吸いたい。そう思いながら移り行く景色に視線を投げる。
どこもかしこも、ビルの灯り。東京という街は、本当に不夜城と呼ぶにふさわしい。
*
埠頭で降りると、急に静寂が訪れた。今までの喧騒が嘘の様だ。
東京港は、華々しい場所とは言い難い。どちらかと言えば実利優先だ。
勿論、綺麗に着飾られた場所も存在する。
しかしそれは東京港の本当の姿ではないだろう。静けさに支配された人工的建造物。それこそが港の真の姿だと、思っている。
「やっぱり、ここにいらっしゃいましたか」
「アンタの勘も大したものね。あの会社に居るのは惜しいくらい」
彼女は黄緑色の瞳でこちらを見つめていた。黒髪が闇夜と本人の区別をなくしかけている。
「それは貴女だってそうなんじゃないですか──赤坂麻希さん」




