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11.さらば平穏 1
「ふぁう」
俺が欠伸をする時というのは、大抵、授業終了のチャイムがなった時だ、で、今は放課後のチャイム、つまり、下校の時間である。
さぁ、帰ろう、俺は席を立ち、ドアに向かって歩きだした。
そんな俺に声を掛ける奴はいない、当然だ、クラス内には、俺の友達どころか、俺と言葉を交わしたことがある奴が(愛川を除いて)いないからだ。
理由は簡単だ、俺が、”クラスに一人はいるぼっち”のポジションを見事に獲得したからだ。
だから、俺を気に掛ける奴はいないし、先生の性格もアレだから、堂々とぼっちができるのだ。
愛川も部活があるし、俺に声を掛ける前に友達に捕まってしまうから、愛川の心配はしなくても良い。
ほんと、ぼっち素晴らしい、ぼっち最高。
これからも、こんな日常が続きますように。
だが、そんな囁かな願いを聞いてくれるほど、神様というものは優しくなかった。
ー数分後ー
「オラァァァァ!」
「おんどりゃァァァァ!」
俺の目の前では、不良と不良の喧嘩が繰り広げられていた。
嗚呼、どうしてこうなった。




