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ある日双子が産まれた件について

ある日、シュベルツ王国という国で真っ白な髪と赤い瞳をもつ男女の双子が産まれました。

白い髪、赤い瞳の赤子は大変貴重で双子を産んだ貧しい平民は自分の子供たちであるにも関わらず直ぐに双子を売り飛ばしました。


双子は引き取った先、子を身篭ることができなかったザハルト伯爵家でそれはそれは大事に大事に育てられました。

小さな頃から多数の言語、マナー、ダンス、歴史を学び、日常会話を話せる程度まで育ちました。


一つだけ。この世界には「魔法」というものが存在します。風の魔法、火の魔法、雷の魔法、水の魔法の4種があり、生まれた時から何かしらの属性を持って生まれるとされていました。


ザハルト伯爵夫妻は子供が5歳になったとき初めて、神殿で属性測定を行いました。


しかし残念なことに、属性測定ではなんの反応もなく、

双子は「魔力なし」の刻印を押されてしまいました。


この王国では魔力のない子供は悪魔の子であると忌み嫌われます。悪魔は魔力がなく負の力を使い人間を殺すので、差別やいじめの対象となるに違いないと判断した伯爵夫妻は、双子を屋敷内から出さないことにしました。







「ねぇ、(にい)様」

「どうしたの、(ねえ)様」

「わたし達はどうして屋敷からでられないのかしら」

「ぼくがこっそり聞いた話だと、ぼくたちには4属性のどの魔法も使えないかららしいよ、姉様」

「魔法?魔法は使えないけど、わたし達ふたりとも、面白い力が使えるじゃない」

「ふふふ、あれ、使ってみる?」



この世界では不思議なことが起こっていました。朝を迎えたかと思えば突然夜になったり、夜寝静まろうとしたら朝になったり、昼を迎えたと思えば朝に逆戻り。

異常気象現象が起こっていて、多くの国民たちは困り果てていました。王国も何故そのようになったのか調査しているのですが、難航していて話が進みません。



「『日は、沈む』。次は姉様の番だ」


朝が突然、夜に。


「『日は、昇る』。次は兄様の番よ」


夜が突然、朝に。


異常気象現象を起こしていたのはこの双子たちでした。

でも、屋敷に閉じ込められ、義両親の前では力は使わないとふたりで誓ったので、このことはふたり以外誰も知りません。


「街のみんなはどう思ってるのかしら、兄様」

「きっと驚いて怖がっているよ、姉様」

「いつになったら街に出られるのかしら」

「この力をもっと色んな使い方ができるようになったら出られるさ」

「太陽の温度を上げたり下げたり?」

「月の記憶を蘇らせたり」

「楽しみね、兄様」

「楽しみだね、姉様」


こうして双子は閉じ込められた部屋でふたりで楽しく遊んでいました。


朝と夜をひっくり返しながら。

初めての小説です。稚拙で拙いですが何卒お手柔らかによろしくお願いいたします。どうか優しく指摘してください。


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