第14話 真夏の太陽と、ギャルのリゾート革命
いやー、マジで暑い。
溶ける。
てかもう、メイクごと半分くらい溶けてる気がするんだけど。
王都は今、記録的な猛暑に見舞われていた。
石畳から立ち昇る陽炎がユラユラ揺れてるし、外を歩いてる人なんてほとんどいない。
あんなに行列ができてたウチの店『トリップ・トラップ』も、さすがにこの暑さじゃ客足が鈍ってる。
「あー、もう無理。冷たい飲み物プリーズ……」
あたしはカウンターに突っ伏して、パタパタと手で顔を扇ぐ。
今日のあたしは、おへそが出る短いキャミソールに、ダメージ加工した短パンジーンズ、足元は厚底サンダルっていう、いつもの「常夏スタイル」。
この世界じゃ「露出多すぎ」って眉をひそめられることもあるけど、知ったこっちゃない。
だってこれが一番カワイイし、何よりこの暑さで布なんか巻いてらんないっての。
そんなうだるような午後のこと。
社長が、涼しい顔でバックヤードから出てきた。
この人だけ汗腺どうなってんの?
「お疲れ様です、チサさん。さすがにこの暑さでは、お客様も避暑地へ逃げてしまいますね」
「だよねー。あたしも逃げたいもん。海とかプールとか行って、水着でパーッと遊びたいわー」
あたしが何気なく言った言葉に、社長がピクリと反応した。
「水着……そう、それです」
「ん? 水着がどーしたの?」
社長は地図をテーブルに広げた。
指差したのは、王都から馬車で数日離れた場所にある、海沿いの観光都市国家――『ラグーナ公国』。
「チサさん。貴女に、この『ラグーナ公国』へ出張してもらいたいのです」
「えっ、ラグーナ!? あそこって、白い砂浜と青い海がヤバいって噂の、超高級リゾートじゃん!」
「ええ。この時期、王都の貴族や富裕層はこぞってあちらへ滞在しています」
社長は真剣な眼差しで、アゴに手を当てて考え込んだ。
「あのような観光都市国家であれば、きっと開放的な文化が根付いているはず。女性たちも、王都のような窮屈なドレスを脱ぎ捨て、美しい『水着』を着て、ビーチでのバカンスを楽しんでいるに違いありません」
「あー、確かに! リゾートだしね!みんな可愛いビキニとか着てそう!」
あたしも想像してテンションが上がる。
王都じゃ保守的な服ばっかりだけど、海の国なら、あたしみたいなファッションも浮かないかもしれない。
「そこで、チサさん。貴女に『現地調査』をお願いしたいのです」
「調査?」
「はい。実際にラグーナへ行き、現地の女性たちがどのような水着を着ているのか。どんなデザインが流行しているのか。それを肌で感じ、レポートしてください」
社長はニッコリと微笑み、あたしの肩に手を置いた。
「もし、向こうで水着文化が成熟しているなら、我が『トリップ・トラップ』も参入の余地があります。……どうでしょう? 貴女の目で、世界のリゾート事情を見てきてくれませんか?」
「……!!」
え、それってつまり……。
会社の経費で、憧れのリゾートに行けちゃうってこと!?
「……いく! 絶対いく! 任せてよ社長! ラグーナのイケてる水着女子たち、片っ端からチェックしてくるから!」
「頼もしいですね。旅費は弾みますので、しっかりと『視察』してきてください」
◇
こうしてあたしは、ウッキウキで荷造りをして、憧れのリゾート地・ラグーナ公国へ向かった。
馬車に揺られること三日。
峠を越えたあたしの目に飛び込んできたのは、眩しいくらいの青!そして白!
「うっわ、マジヤバい!海だーっ!!」
眼下に広がるのは、宝石を溶かしたようなエメラルドグリーンの海と、どこまでも続く白い砂浜。
そして、その海に抱かれるように作られた美しい石造りの街並み。
ラグーナ公国。
まさに地上の楽園って感じ。
「こりゃ水着美女も期待大っしょ!さっそくビーチへGO!」
街に着いたあたしは、宿に荷物を放り込むなり、いつものヘソ出しルックでビーチへと駆け出した。
社長の指令は「現地調査」。
つまり、現地のイケてるギャルたちがどんな水着を着てるか、リサーチするのがお仕事だ。
あわよくば、あたしも混ざってバカンスを楽しんじゃおうっていう下心満載で、あたしは浜辺に降り立ったんだけど……。
「……は?」
あたしはサングラスをずらして、目を疑った。
そこにあるのは、確かに美しい海と砂浜だ。
でも、そこにいる人間が……おかしい。
「え、なにこれ。……お葬式?」
ビーチにいる女性たち。
その全員が、足首まである分厚いローブや、頭まですっぽり隠すフード付きのチュニックを着込んでいたのだ。
色は地味な茶色やグレーばかり。
肌が出ているのは、顔と手先だけ。
彼女たちは重そうな服を引きずりながら、波打ち際でパチャパチャと足先を濡らすか、日傘の下でじっとしているだけ。
泳いでいる人もいるにはいるけど、服を着たまま水に入ってるから、まるで土左衛門……じゃなくて、溺れてるようにしか見えない。
「嘘でしょ……? こんなに暑いのに?海なのに?」
あたしが呆然と立ち尽くしていると、周囲からの視線が突き刺さった。
「見なさい、あの格好……」
「なんて破廉恥な……」
「肌を晒すなんて、海神様に呪われるわよ」
ヒソヒソというより、結構デカい声で陰口が聞こえてくる。
え、待って。
あたしが浮いてる?
てか、白い目で見られてる?
「そこの女性! 待ちたまえ!」
突然、野太い声が響いた。
振り返ると、全身を銀色の鎧で固めた、堅物そうな女性騎士が立っていた。
「……あたし?」
「貴様以外に誰がいる! なんだその格好は!腹も脚も丸出しではないか!」
女性騎士は顔を真っ赤にして、あたしを指差した。
「ラグーナ公国は海神の加護を受ける神聖な都市である! 公衆の面前で肌を晒すなど、言語道断! 直ちにその下品な格好を改め、身体を清めるローブを着用せよ!」
「はぁ? 下品って何よ! これ最新のファッションだし!」
「問答無用! 従わぬなら、不敬罪で連行する!」
騎士の後ろから、槍を持った兵士たちがワラワラと集まってくる。
……マジか。
これ、リゾート天国どころか、露出厳禁の監獄じゃん。
「……チッ。わかったわよ、着替えればいいんでしょ」
あたしは舌打ちをして、その場を離れた。
さすがに異国の地で捕まるのはマズい。
あたしは路地裏へと逃げ込み、一旦様子を見ることにした。
◇
「最悪……。社長の予想、大外れじゃん」
路地裏の木箱に座り込み、あたしはため息をついた。
こんなガチガチの保守的な国じゃ、水着なんて売れるわけがない。
「調査結果:需要なし。全員ローブ着用」。
そうレポート書いて、さっさと帰って冷たいスイカでも食べた方がマシだ。
「……あの」
帰りの馬車を手配しようか考えていた時、細い声が聞こえた。
顔を上げると、建物の陰から一人の少女がこちらを見ていた。
歳は十代後半くらい?
やっぱり地味な灰色のローブを着てるけど、フードの隙間から見える髪は綺麗な栗色で、瞳は海と同じ色をしていた。
「なによ? アンタもあたしのこと『破廉恥』って笑いに来たわけ?」
「ち、違いますっ!」
少女は慌てて首を振った。
そして、おずおずと近づいてくると、頬を染めてあたしを見つめた。
「その……綺麗だなって、思って」
「へ?」
「さっき、浜辺で見ました。貴女の、その……堂々とした姿。太陽の光を浴びて、肌がキラキラ輝いてて……お洋服も可愛くて……。まるで、太陽の妖精さんみたいでした」
少女の目は、憧れで潤んでいた。
あー……。
あたし、知ってる。
この目。
王都で、ウチの店に来るお客さんたちが最初に見せる目だ。
「変わりたいけど、勇気が出ない」。
そんな目。
「……アンタ、名前は?」
「ラ、ラナです。この街で、宿屋の手伝いをしてます」
「そっか、ラナちゃんね。あたしはチサ。よろしく」
あたしはニッと笑って、隣をポンポンと叩いた。
ラナは少し躊躇ってから、隣に座った。
「ラナちゃんはさ、本当はどんな服着たいの?」
「……え?」
「この暑苦しいローブ、好きで着てるわけじゃないんでしょ?」
図星だったのか、ラナはギュッと自分のローブを握りしめた。
「……本当は、嫌です。重いし、暑いし、泳ぐと沈みそうになるし。私、もっと……可愛い色が着たい。風を感じたい。でも、この国では『女性は慎ましく』っていう教えが絶対だから……。肌を出すなんて、はしたないことだから……」
ラナは俯いてしまった。
その言葉を聞いた瞬間、あたしの中で何かがプチンと弾けた。
(……はしたない? 慎ましく?)
違うっしょ。
女の子が「可愛くなりたい」「涼しく過ごしたい」って思う気持ちを、大人の都合や古いルールで縛り付けるなんて、そっちの方がよっぽど罪じゃん。
社長なら、きっとこう言う。
『そこには解決すべき課題がある』って。
「ねえ、ラナちゃん」
「はい?」
「あたし、決めたわ」
あたしは立ち上がり、サングラスを外した。
ギラギラと燃える太陽を見上げる。
「この国の常識、あたしがブッ壊してあげる」
調査終了?
帰宅?
冗談じゃない。
目の前に「可愛くなりたい」って願う子がいるのに、見捨てて帰るなんて「トリップ・トラップ」のデザイナー失格だし、何よりあたしのギャル魂が許さない。
「ラナちゃん、協力して。アンタを、この国で一番可愛い『ビーチの女神』に変身させてあげるから!」
◇
あたしはラナを連れて、自分が泊まっている宿の部屋に戻った。
トランクを開けると、そこには王都から持ってきた試作品の水着の山。
「うわぁ……! こんなに綺麗な色の布、見たことありません……!」
「でしょ? これ全部、あたしがデザインしたんだから」
ラナが目を輝かせる。
でも、すぐに不安そうな顔になった。
「でも……やっぱり、こんなに肌を出すのは……。騎士様にまた怒られちゃいます」
「ん、わかってる。だからこそ、あたしの腕の見せ所ってわけ」
あたしはトランクの奥から、あるアイテムを取り出した。
それは、今回の「お堅い国」対策として、念のために試作しておいた一着だ。
「ジャーン! 名付けて『パレオ・プリンセス』!」
それは、鮮やかなトロピカル柄のビキニに、同柄の大きなパレオがセットになったものだ。
さらに、肩には透け感のあるボレロを羽織るスタイル。
「見ててね。このパレオを腰に巻けば、お尻や太ももは隠れるでしょ?でも、歩くとスリットからチラッと脚が見える。これが『抜け感』!」
「ぬけかん……?」
「そう! 全部隠すより、隠しながら魅せる方が、よっぽど上品で可愛いの! これなら『肌を晒すな』っていうあの騎士の文句もかわせるし、何よりラナちゃんの可愛さを引き立てるわ」
あたしはデザイナーとして、ラナの体型や雰囲気を瞬時に分析した。
彼女は華奢だけど、鎖骨がすごく綺麗。
なら、ボレロで肩を隠しつつ、デコルテは見せるべきだ。
ラナの肌は色白だから、水色のパレオが映えるはず。
「さあ、着替えて! あと、その地味な髪もアレンジしちゃうからね!」
◇
一時間後。
再び、あたしたちはビーチに舞い戻った。
太陽は少し傾き、海面をオレンジ色に染め始めている。
人々の視線が、一斉にあたしたちに集まった。
「な、なんだあれは……?」
「あの子、宿屋のラナちゃんじゃない?」
「なんて……可愛らしいの……」
そこには、灰色のローブを脱ぎ捨てたラナの姿があった。
水色のパレオ付きビキニ。
ふわりと風に揺れる薄手のボレロ。
アップにまとめた髪には、あたしのサンダルに付いていた造花を飾っている。
恥じらいながらも、その姿は本当に「妖精」みたいだった。
「ま、また貴様か! 懲りずに……って、なんだその格好は!?」
例の女性騎士が、鬼の形相で飛んできた。
「は、肌を晒すなと言ったはずだ!なんだその、ヒラヒラした布は!」
「晒してないっしょ? よく見てよ」
あたしはラナの前に立ちふさがり、デザイナーとして堂々と反論した。
「お腹も背中も、大事なところはパレオとボレロでカバーしてる。アンタらの言う『慎み』ってやつを守りつつ、海を楽しむための機能性を持たせた。これが、あたしがデザインした『リゾートウェア』よ!」
「ぐぬっ……! し、しかし、身体のラインが出ているではないか! 扇情的だ!」
「はぁ? 神様がくれた身体を綺麗に見せて、何が悪いの? アンタ、海神様だか何だか知らないけどさ」
あたしは周囲の女性たちに向かって声を上げた。
「海神様ってのは、女の子が暑苦しい服で我慢してるのと、可愛い服着て笑顔で海を楽しんでるの、どっちが嬉しいと思うわけ!?」
その言葉に、周囲の空気が変わった。
ローブを着た女性たちが、憧れの眼差しでラナを見つめている。
「……可愛いわ」
「私だって、本当はあんな服が着たい……」
「涼しそうだし、何より楽しそう……」
抑圧されていた本音が、波紋のように広がっていく。
女性騎士はたじろいだ。
「くっ……民衆を扇動するか……! ええい、認めん! やはり連行する!」
騎士がラナの腕を掴もうとした、その時だった。
「そこまでにしていただきましょうか」
凛とした、涼やかな声が響いた。
人混みが割れ、歩いてきたのは――王都にいるはずの社長だった。
その後ろには、いつものように不敵な笑みを浮かべたカオリさんが立っている。
「しゃ、社長!? なんでここに!?」
「お待たせしました、チサさん。……騎士殿、その娘を放していただけますか? 彼女は我が社の重要な『広報モデル』ですので」
社長が優雅に歩み寄る。
騎士は混乱して叫んだ。
「き、貴様! 何者だ!? そもそも、このビーチの風紀は我ら騎士団が――」
「おっと、その前にこれを見て。ラグーナの『太守様』からの直筆の許可証よ」
カオリさんが、金縁の書状をヒラヒラと騎士の目の前に突きつけた。
「なっ、太守様の……!? なぜ貴様らのような余所者が、これほどの短期間で許可を……」
「簡単なことですよ。カオリさんが事前に、太守夫人宛てに我が社の『製品カタログ』と、王都でのファッションショーの記録を添えた親書を送ってくれていましてね。……この猛暑で夫人は相当お疲れだったようで、チサさんのデザインを見て『今すぐ彼らを招きなさい!』と太守様に直談判されたのです」
カオリさんが横で「ついでにサンプルも同封しといたのよね」とウインクする。
さすが元広告代理店。
権力者の『奥様』を落とすのが一番の近道だって、分かってたわけだ。
「太守様も、このパレオというスタイルを『伝統を重んじつつ、リゾート地としての魅力を高める素晴らしい発明だ』と絶賛されています。……さて、騎士殿。太守様と奥様のご意向、無下にはできませんよね?」
社長の言葉に、騎士はその場に膝をついた。
公国トップの「お墨付き」が出た以上、現場の騎士に逆らう術はない。
「さあ、皆さん! 当店のデザイナーが手掛けた、海神様も微笑む新しい装い。今なら特別価格でモニター販売いたしますよ!」
社長の掛け声と共に、ビーチは歓声に包まれた。
女性たちが一斉に、あたしの持ってきたトランクに殺到する。
こうして、ラグーナ公国の歴史は、あたしのデザインとカオリさんの根回しであっけなく塗り替えられたのだった。
◇
その日の夜。
完売御礼のお祝いと、打ち上げを兼ねて、あたしと社長は高級ホテルのテラスにいた。
カオリさんは売上金を持って、転移魔方陣でロズタリアに帰っている。
きっとセシリア王女にも報告済だろう。
夜風が心地いい。
「いやー、マジ焦った!社長が来てくれなかったらどうなってたか」
「セシリア様に口利きいただくのに、少し時間がかかってしまいました。遅くなって申し訳ありません。セシリア様のご厚意で転移魔方陣を使わせていただきましたが、間に合ってよかったです」
社長はグラスを傾けながら、優しくあたしを見た。
「ですが、見事でしたよ。現地のニーズを汲み取り、即座に『パレオ』という解決策を提示した。あのラナさんの笑顔こそ、貴女が優秀なデザイナーである何よりの証明です」
「……もう。褒めても何も出ないってば」
あたしは照れ隠しにカクテルを呷った。
でも、昼間の日差しを浴びすぎたせいか、肌がヒリヒリする。
「いった……。やっぱ、日焼け止め塗っとけばよかったー」
「おや、赤くなっていますね。これはケアしないと、跡が残りますよ」
社長が椅子から立ち上がり、小瓶を取り出した。
中に入っているのは、とろりとした透明なオイルだ。
「……背中を貸してください」
「えっ、ここで!?」
「テラスには誰もいませんよ。それに、早く冷やさないと大変なことになります」
社長に促され、あたしはデッキチェアにうつ伏せになった。
キャミソールの背中を捲り上げられる。
夜風に触れた肌に、ひんやりとしたオイルが垂らされた。
「ひゃうっ……! つめた……!」
「高品質なアロエと、保湿成分を配合した特製オイルです」
社長の大きな手が、オイルを広げるように背中を滑る。
ヌルッ、とした感触と、熱を持った肌に染み渡る清涼感。
「んっ……あ……。気持ちいい……」
「日焼けした肌は敏感になっています。優しく、リンパを流すように……」
社長の指が、肩甲骨の周りを円を描くように動く。
職人の指先……ゴッドハンドだ。
ただオイルを塗ってるだけなのに、なんでこんなに色っぽいのよ。
「ち、ちょ……社長……。そこ、ブラのホックの近く……」
「ここも赤くなっていますね。少し緩めますよ」
パチン、とホックが外され、背中が解放される。
クチュッ、と粘り気のある音が鳴り、社長の手が脇腹から胸の横へ……。
オイルで濡れた指先が、あたしの白い肌に艶めかしい光の筋を描いていく。
「はぁ、んっ……! だめ……そんなとこ触られたら……声、出ちゃう……っ」
「我慢しなくていいですよ。ここは異国、誰も見ていません」
社長は耳元で囁きながら、腰のくびれや、ジーンズの際どいラインまで丹念にオイルを塗り込んでいく。
昼間はあんなに強気で演説してたのに、今は社長の手のひらでトロトロに溶かされている。
「チサさん。……最高のデザインでしたよ」
「んぁ……っ♡ 社長の……エッチ……♡」
波の音と、あたしの甘い声だけが、夜のテラスに溶けていった。
こうして、あたしの初めての海外出張は、公私ともに(?)大成功で幕を閉じたのだった。




