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彼女と結婚するために神族を目指す  作者: 鳳ちゃん
1章:強すぎる新人冒険者
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6.ジョブ取得と幸運

 猫耳受付さんに背中を押されるまま、俺は2階にある部屋まで押されていった。ユイも後ろからゆっくりついてきている。


「ジョブはここの魔法陣に乗ればわかるわん、初回のみ確認無料ジョブ取得で銀貨1枚ですわん。早速乗るわん」

「ちょ、ちょっと待ってください」


 俺は猫耳受付さんに押されるまま直径1メートルほどの魔法陣の上に乗った。白文字で書かれていた魔法陣が乗った瞬間光だし、俺の頭の中を探られる感覚を味わう。


(気持ち悪い感覚だ。魔法陣から出たら怒られそうかな)


 10秒ほど立った時、目の前に文字が浮き出す。鑑定をした時と同じ感覚だ。おそらく俺にしかこの文字は見えていないだろう。



【選択可能なジョブ】

 剣士、格闘家、槍使い、弓使い、魔法使い(火)、魔法使い(水)



「ジョブがみえたかわん?」

「はい。選択可能なジョブというのがあって6種類出てきました」

「取得したいジョブを頭の中で念じると取得できるわん。レベルが上がってからまたこの魔法陣に乗れば、上位のジョブに付け替えできるから気軽につけるわん。ジョブを取得するとそれぞれのジョブに応じてステータス上昇とスキルが増えるわん」


 俺はそれぞれのジョブに鑑定を使った。



【剣士】

 力+3、素早さ+3、剣を使った場合に更に力+3

【取得可能スキル】レベル上昇時力成長+1、剣術レベル1


【格闘家】

 体力+3、素早さ+3、格闘戦闘の場合に更に体力+3

【取得可能スキル】レベル上昇時体力成長+1、格闘術レベル1


【槍使い】

 素早さ+3、器用+3、槍を使った場合に更に素早さ+3

【取得可能スキル】レベル上昇時素早さ成長+1、槍術レベル1


【弓使い】

 力+3、器用+3、弓を使った場合に更に器用+3

【取得可能スキル】レベル上昇時器用成長+1、弓術レベル1


【魔法使い(火)】

 魔力+3、運+3、杖を使った場合に更に魔力+3

【取得可能スキル】レベル上昇時魔力成長+1、火魔法レベル1


【魔法使い(水)】

 魔力+3、運+3、杖を使った場合に更に魔力+3

【取得可能スキル】レベル上昇時魔力成長+1、水魔法レベル1



 俺はどのジョブを選択しようか迷っている。やっぱり最初は無難に剣かな。そう考えた時、頭の中に女性の声が響いた。


《幸運が発動しました。選択可能なジョブが強制変更されます》


(カンナさんの声に似てるけど、まさかね)


 頭の中にジジッジジジッというノイズのような音が入った瞬間、選択可能なジョブが書き変わった。



【選択可能なジョブ】

 剣神、武神、槍神、弓神、魔導神



(名前を見ただけで凄そうなんですけどー!!)


 叫びたい心境をぐぐっと我慢してそれぞれのジョブに鑑定を使う。



【剣神】

 力+300、素早さ+300、剣を使った場合に更に力+300

【取得可能スキル】レベル上昇時力成長+100、剣術《極》


【武神】

 体力+300、素早さ+300、格闘戦闘の場合に更に体力+300

【取得可能スキル】レベル上昇時体力成長+100、格闘術《極》


【槍神】

 素早さ+300、器用+300、槍を使った場合に更に素早さ+300

【取得可能スキル】レベル上昇時素早さ成長+100、槍術《極》


【弓神】

 力+300、器用+300、弓を使った場合に更に器用+300

【取得可能スキル】レベル上昇時器用成長+100、弓術《極》


【魔導神】

 魔力+300、運+300、杖を使った場合に更に魔力+300

【取得可能スキル】レベル上昇時魔力成長+100、魔導術《極》



 全てのジョブの性能が凄すぎて選べない。ステータス関連の全てが初期のジョブの100倍になっている。


(最初はやっぱり剣神、いや、魔導神かな。死にたくなかったら体力上がる武神も捨てがたい)


「まだ選べないのかわん?」

「ちょっと凄く迷ってまして、もう少しだけ待ってください」


 迷ったあげくに、剣神を選ぶことにする。頭の中では剣神、武神、魔導神がぐるぐる回っていた。


《幸運が確変モードで発動しました。3つのジョブを同時に取得しました》


(は? 待て待て。どういうことだ? ていうかやっぱりカンナさんの声だよ)


 俺は急いで自分に鑑定をかけた。



【名前】ハヤト・ヤシロ

【称号】人外入門

【種族】人族

【職業】学生/冒険者

【ジョブ】剣神/武神/魔導神

【レベル】1

【スキル】

 異世界言語、異世界文字、鑑定、アイテムボックス、ラーニング、幸運、レベル上昇時力、体力、魔力成長+100、剣術《極》、格闘術《極》

【魔法】

 魔導術《極》

【その他】

 剣装備時力+300、格闘時体力+300、杖装備時魔力+300

【ステータス】

 HP(610/610)MP(305/305)

 力8(+300)体力10(+600)魔力5(+300)素早さ9(+600)器用10運18(+300)

【装備】

 異世界の上着

 異世界の服

 異世界のズボン



 色々突っ込みどころが多すぎて頭がフリーズした。


「無事にとれたかわん?何のジョブにしたのかわん?」

「……え、ええ。剣士にしました」


(正直に言えるわけないだろー!!)


「無難だわん。次回からは魔法陣使用料が銀貨1枚、ジョブの付け替えが銀貨5枚だわん。成長系スキル以外でも全てのステータス上昇が上位ジョブのが大きいわん。こまめに魔法陣申請するといいわん。申請する時は必ず私をとおすと私のお給料が上がってとってもうれしいわん。レベル50まで上がったらまた追加で2つ目のジョブをつけることができるようになるわん。頑張ってレベルあげるわん」

「は、はい。ありがとうございました」


 状況の変化についていけなくなり、軽くふらつきながら階段を下りていく。


「ハヤト、大丈夫? 何かすっごいジョブついてるね! 称号なんて人外入門だって。あはは」

「笑い事じゃないだろ……。幸運スキルがカンナさんの声で発動したと思ったらジョブが上位のに書き変わるし、ジョブを選べずに迷ってたら今度はまた幸運スキルが確変に入ったとかで3つ全部とれちゃったんだよ」

「笑い事だよ。だってハヤトは強くならないといけないんだから、ラッキーだったじゃない。お母さん良くやった! て褒めたいくらいだよ」


(そう言えばそうだな。強くなるのは悪いことじゃない。でも何故か納得できない)


「……確かにそういわれればそうだな。よくわからないうちに肉体改造された気分で、少し混乱してたみたいだ」

「あはは、でもまだレベル1だからハヤトはまだまだなんだよ。これからレベルも上げていかないとね!」

「うん、そうだな」


(1日も立ってないうちに色々ありすぎて精神的に少し疲れたな)


「ハヤト、疲れた顔してるね。お昼食べに行く? それとももう宿探して休む?」

「そういえばこの世界だとまだお昼ごろなんだな。地球と時差があるから混乱しそうだ。気分は夕飯だけど、お昼食べに行こうか」

「さっきの受付さんに美味しいお店聞いてくるね!」


 猫耳受付さんとの会話はユイに任せて、適当に鑑定をしていく。自分が一般人とどの程度ずれてしまったのか確認したかった。



【名前】ニャル

【称号】なし

【種族】猫人族

【職業】ギルド受付

【ジョブ】弓使い

【レベル】5

【スキル】

 レベル上昇時器用成長+1、弓術レベル1

【魔法】

 なし

【その他】

 弓装備時器用+3

【ステータス】

 HP(12/12)MP(3/3)

 力11(+3)体力12魔力3素早さ15器用18(+3)運4

【装備】

 ギルド制服スカートタイプ



【名前】ロイ

【称号】なし

【種族】人族

【職業】冒険者

【ジョブ】剣豪

【レベル】34

【スキル】

 レベル上昇時力成長+6、剣術レベル3

【魔法】

 なし

【その他】

 剣装備時力+18

【ステータス】

 HP(65/65)MP(18/18)

 力183(+36)体力65魔力18素早さ119(+18)器用73運21

【装備】

 合成蟻(キメラアント)の牙剣(×2)

 食人鬼(オーガ)の革兜

 食人鬼(オーガ)の革鎧

 食人鬼(オーガ)の革ズボン

 食人鬼(オーガ)の革ブーツ

 食人鬼(オーガ)の革グラブ



(猫耳受付のニャルさんはともかく、今ギルドに入ってきたロイって人はきっとそれなりに強いんだろうな。でもステータスでは俺のが高い。比較してもそこまで大きな差とも思えないし、まだまだ俺は人外と言えるようなステータスじゃなさそうだ)


 俺はそう思いこむことにして、ロイの装備しているモンスター素材で出来ているだろう装備を鑑定しようとしたところでユイが戻ってきた。


「ハヤト、美味しい店教えて貰ってきたよ! 早速ご飯食べに行こうよ」

「了解、ユイに完全にまかせた」


俺たちは猫耳受付さんお勧めの料理屋に向かった。

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