Ep.7 特訓
「う〜しんどい!」
愚痴をこぼしながら、前を歩くルミナスを追う。
「迷宮は、ドイツのどこあたりにあるの?」
「ミュンヘンだ。ハイデルベルクに私の家があるから、途中そこで泊まっていこう。」
数日間歩いて、ミュンヘンに到着した。
道中よりも瓦礫が増えていて、何となく都市部に来た事を察した。
「魔法、ってのがあるんだよ」
「やっぱりあるんだ…」
「魔素を武器に込めて戦うのは近接攻撃しか出来ないが、魔素を魔力に変えて使えば遠距離の攻撃も出来る。」
「うーん難しい…」
「ああ。難しかった。人間には到底理解できないものだったんだよ。」
「元々、魔法は魔族しか使えなかった。魔族が使う魔法には、核のような超広範囲攻撃魔法もある。それが街に撃たれた結果、こんな有様なのさ」
確かに、人を殺したい魔族が、わざわざ建物まで壊すとは考えにくい。そういう事だったのか…と思う。
「そう…なんだね」
「私の魔法の先生は、彼女は魔法の解析をして人間にも使える様にした。魔法を使っている者の多くが、あの人に習っている。」
「クロトも、魔法の才能があるかもしれない。教えてやろう」
そうして、迷宮に入る前に、魔法の特訓が始まった。
「まずは、魔素を動かす練習だ。これは才能は関係ない。」
「わかった」
「魔素自体は、ここにくる道中で体に馴染んでいるはずだ。体に染み込んでいる、もしくは体に流れているエネルギーを感じろ。」
「むむむ…」
「難しいか。じゃあ、私がクロトの魔素を回すから、その感覚をつかめ。」
と言って、私の腕を掴むルミナス。
直後、
「うひゃぁぁぁぁぁぁ」
と大絶叫してしまった。
虫が体の中で蠢いている様な感覚だ。
「どうだ?分かるか?」
「分かるも何も、気持ち悪くて仕方ないよぉ」
「気持ち悪いのは魔素酔いだが、そんなに流れを感じるものでは無いと思うが。」
「とりあえず、止めて!」
はぁ…死ぬかと思った。
「おかしいなぁ…普通は強く感じる事は無いんだが。」
う〜んと悩むルミナス。
そして、あっと思いついたように、
「その流れているやつを、外に出してみろ!」
と言ったので、言われた通りの感覚で出して見ると…
「ドオォォォォォン…」
大爆発が起きた…
「なるほど。私が魔力を流し込んだから、体に入り切らなくなったのか。」
むむむ…と何かを考えているルミナス。
ふと、視界の端に光を感じて首元を見てみると、ネックレスが光っている…何だこれ
光を放つネックレス…何なのでしょう。




