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MELANCHOLIC HEAVEN 【戦火に咲く七輪の華・その記憶と記録】  作者: 倉木英知
【呪われた館と幽霊の製造方法】
35/62

第三部隊隊長 朽木 幽玄。


 KARMAウイルスの抗体となる様な咎。


 「特殊疫病対策局【CREATOR】ですか?では第七部隊はどうなるのです?」


 「あぁ。僕は第七部隊隊長のままみたいです。【CREATOR】には天野あまの桐人きりひとを推薦しました。暫くは彼を補佐する形になるとは思いますが。」


 「彼の能力なら【獄人化】となった人を救えるのかも知れませんね。そうなれば【KARMAウイルス】の抗体となる様な【咎】が見つかる可能性もあると云う事でしょうね…。」


 「可能性はあります。」


 「そうだ。【幽界】の方に関してはどうなるのです?【幽界】に対する組織も検討されているのでしょう?」


 「はい。そちらには私は朽木くつきさんの部隊を…。と私は考えています。ですが…。【幽界】は時間が経てば経つ程に攻略が不可能になる傾向があります。完全に隔離されている場所だけでも数え切れない程に…。知名度も高い場所、海外も視野に入れるとなると…。あの…。」


 眼の前の人物は云い淀んでいる。


 「あぁ。完全には第三部隊だけでは対応出来ない…。そうですよね?」


 私の脳裏によぎる横顔…。

 私は彼に云う。


 「一人。心当たりのある人物はいます。ただ…。あの人は飼い慣らす事の出来ない人です…。彼女は純粋な少女の皮を被った化物みたいな人物ですが…。」


 「朽木さん。その人を紹介してくれませんか?」


 「良いですが…。お勧めはしませんよ。ただ彼女の【能力】だけをみれば、適任だとは思います…。けれど…。その…。性格に難が有ると云うか…。何と云うか…。」


 私は脳裏に浮かぶ人物の名を告げる。


 「その人は星月ほしつき天乃あまの。私の大学の先輩だった人です。」




 戦場さえ…。

 彼の風景の一部となる。

 嘆く影。

 その影さえも…。

 彼の風景の一部となる。

 心の奥の明暗に…。

 生き死にの境に…。

 幽玄の美を視る。


 朽木くつき幽玄ゆうげん

 第三部隊隊長。【希望の咎】。


 【ダチュラ】

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