494 プレゼントの相談
感謝を込めて
「プレゼント?」
「ええ、結婚式の時に、それぞれの両親に贈りたいって思ってるんですが・・・どうですか?」
その日の夜、そんな相談を遥香さんにしていた。結婚式の打ち合わせの時にふと思いついたので、帰ってから思い切って言ってみたが・・・遥香さんは苦笑しながら答えた。
「お前の家はともかく、私の両親にはいらないだろ?特に何もしてないし」
「そんなことないですよ。瑠美さんにもお義母さんにも色々お世話になってますし」
「父親は特に何もしてないだろ?」
そんなことは・・・うん、あれだ。ボールペンと遥香さんが小さい頃に贈ったというメモ帳を貰えたし、お世話になってるよ。
「まあ、それにお前の家は少し難しいんじゃないか?お義父さんとお義母さん宛に渡すとしたらお義父さんも複雑だろうし」
「そうも思うんですが・・・ここで何もしなかったら母さんが化けて出そうかなって」
「あー・・・なるほど」
この前夢に出た気がするし、それに感謝の気持ちはちゃんと伝えたいのだ。
「しかし、お前は本当にマメだな」
「そうですか?」
「結婚式するのに更にプレゼントってなかなかしないだろ。しかも私は再婚だしな」
「どちらにしても、この先、遥香さんと一生一緒の予定なので、感謝は伝えたいんです」
「まあ、私もお前を放す気は毛頭ないがな」
くすりと笑い合う。
「んで?何を贈るんだ?」
「海斗には実は決まってたりします。あとは瑠美さんとそれぞれの両親宛ですね」
「ん?瑠美にも贈るのか?」
「何かとお世話になってますしね」
それに今後も俺たちの子供がお世話になりそうな気配が強いので贈りたいのだ。
「お義父さんとお義母さんは何がいいと思います?」
「新品のベッド」
「その心は?」
「・・・毎晩激しくてベッドがもたないらしい」
お盛んで何よりだった。
「それを娘に話すという正気でない事態がな・・・とりあえずこの先、年の離れすぎた弟か妹が出来ないことを切に願う」
「俺達も人のこと言えるか分かりませんがね」
妊娠期間に入らなければ、きっとそろそろベッドが悲鳴をあげてたはずだしね。
「それは、お前のことが好きすぎて仕方ないからだろ」
「俺もですよ。ベッドでも遥香さんが可愛くてつい」
「くそ、つわり治まって安定期入ったら思う存分イチャイチャするからな」
「その子に負担がない程度ならしたいですね」
そんな感じで話が逸れつつも、結婚式での家族への贈り物に関してそれとなく相談するのだった。あとは、俺が買いに行けばいいかな?という、感じで話は纏まったのでよしだろう。




