474 襲来と察し
久しぶりの
「やっほー、久しぶり健斗くん」
チャイムが鳴ったので玄関を開けると、何故か瑠美さんがそこにはいた。こないだ黒羽家の実家で会ってるのだが・・・まあ、久しぶりと言えば久しぶりなのかな?
「お久しぶりです、今日はどうしましたか?」
「うーん、そろそろかなぁと思ってさ」
「何がでしょう?」
「うん、あのねそろそろちーちゃんの妹出来たかなって思って確認に来たの」
・・・何なのこの鋭さ。皆なんでそんなに勘がいいのだろう。
「遥香さんから何か聞いたんですか?」
「いんや。でも、初夜からの報告でもしかしてと思ったんだけど・・・当たりっぽいね」
「まだ内密にお願いします」
「分かってるよー。うちの親とか特に言えないだろうしねぇ」
お義母さんのニヤニヤ笑いが想像できてしまうからねぇ・・・。
「とりあえず、あがってください」
「お、ありがとうー」
部屋に入れてお茶を出すと、瑠美さんは美味しそうに飲んでから「で?」っと聞いてきた。
「今どんな感じなの?」
「丁度遥香さんにつわりがきてますね」
「あれ辛いよねー。まだ2、3ヶ月ってところだよね?予定日は決まったの?」
「一応12月の中頃の予定です」
「姉さんと同じ月だねぇ」
苦笑する瑠美さん。
「ま、健斗くんがいるなら大丈夫そうかな。それで姉さんはそんな状態で仕事してるの?」
「一応無理そうなら止めてますよ。でも、あんまり制限しすぎるのもストレスになるので行ける時はOKしてます」
「なるほどねー、何か手伝いはいるかな?」
「今のところは大丈夫です。ただ、結婚式の時とかその後で多少お願いしちゃうかもしれませんが・・・」
「全然OKだよ。あ、名前とかは決めたの?」
話していいか迷ってからまあ、瑠美さんが話すことはないと思って言っていた。
「桜って名前です。男の子用もあるんですが・・・なんか千鶴ちゃんと遥香さんの反応見てると女の子の可能性高そうだと思いまして」
「桜・・・冬なのに面白い名前だね。あ、授かった季節的にはあってるのかな?」
そこまで察するとは・・・皆本当になんでこんなに察しがいいのか分からなくなるね。それとも俺が鈍いだけかな?勘はそこまで良くないけど場の空気はそこそこ読めてる気がしてたけど自信なくなるねぇ。
まあ、それを遥香さんに言うと少しだけ苦笑してはぐらかすので若干ショックを受けるけど・・・うん、気にしないことにする。可愛い嫁の茶目っ気を読める大人になろう。まだ未成年だけどもう俺は社会人だしね。




