456 お姉ちゃんだよー
少し早いけど
「おねえちゃんでちゅよー」
「まだ聞こえてないだろうな」
遥香さんのお腹を撫でる千鶴ちゃんに苦笑する遥香さん。まだ見た目の変化は起こってないけど・・・そのうち大きくなるんだろうね。人体の神秘ってやつかな?
「しかし、ちーちゃんも早くもお姉ちゃんか」
「うん、ちー、おねえちゃんになるの」
「ママはまたお母さんになるな」
うーん、あってるけど間違ってるような・・・
「そうだ、次の休みは花見に行くか」
「うん!いくー」
「いいですけど、運転は全部俺がやりますよ?」
「大丈夫だろ、運転くらい」
「ダメです。俺の目の黒いうちは許しません」
「はーい」
素直に返事をする遥香さん。まあ、そう言いつつ出掛けるのにも細心の注意を払わないとね。でこぼこな道とかは通らずに舗装された綺麗な道路を常に走る。出来ることは全部やらないと。
「・・・ありがとうな、健斗」
「何がですか?」
「そうしてお前が隣にいる・・・それだけで前よりずっと気が楽になる。それにお前が私のためにあれこれするのを見ると不思議と嬉しくてな」
・・・流石に見透かされるか。まあ、でもそれでもいいさ。俺は俺の出来ることをするまで。それに遥香さんも千鶴ちゃんもお腹の子も俺の大切な家族だ。絶対に守りたいと思うのは自然なことだろう。
「まあ、それはそれとして・・・やっぱり酒飲めないのは若干悔しいな」
「悔しいんですか?」
「まあな。なんか負けた気がして」
何にかは全く分からないけど・・・飲んでお腹の子に何かあっても困るしここは心を鬼にして。
「出産までの辛抱ですよ。それにアルコール控えるのはいいことですよ。キスしてもお酒の風味がないですから」
「・・・するのか?」
「夜だとたまに」
まあ、上澄みみたいなものだけどね。
「そうか・・・酒控える」
「いいことです。まあ、出産して本当に飲みたければ飲んでも構いませんから」
「その頃には次の子供出来てたりしてな」
「流石に連続は遥香さん辛くないですか?」
「目標は野球チーム2つ分だ」
それは本当に1人が産める数なのだろうか?いや、そもそもその数この家に入るのだろうか?ビックなダディーもびっくりな人数だが・・・冗談だと思いたい。いや、冗談だろうけど・・・まあ、子供が多いのは嬉しいことだけど、やっぱり遥香さんに負担が大きいなら無理はして欲しくないしね。
そんなアホな会話をしてる中で千鶴ちゃんは嬉しそうにまだ見ぬ弟か妹に語りかけてたのはちょっとほっこりしました。




