454 おめでた
出来ました(´>∀<`)ゝ
「おめでとうございます。妊娠ですね」
それが産婦人科の先生から言われた言葉だった。妊娠検査薬での結果を元に空いてる時間に遥香さんと一緒に産婦人科に来たら案の定子供が出来てるようだった。
「ありがとうございます・・・あの、何か気をつけた方がいいことってありますか?」
「そうですね・・・お酒を飲まれてるようなのでアルコールは禁止で。後はコーヒーも控えた方がいいかと」
「わかりました」
真面目な顔で頷くと産婦人科の先生はくすりと笑って言った。
「それだけ旦那さんが真剣ならきっと大丈夫ですよ。しっかり奥様を支えてあげてください」
わりとフランクな先生で定期的に検診に来るにも良さそうだったのにホッとしながら診察を終えて産婦人科を出ると、遥香さんは少しだけ残念そうに言った。
「酒禁止は地味にキツイな・・・まあ、わかってはいたが」
「生まれるまでは我慢ですよ。お仕事も無理は絶対禁物です」
「わかってるって。まあ、ちーちゃんの時は普通に働けたから大丈夫だろ」
まあ、だといいけど・・・でも、本当に嬉しいものだ。
「あ、ウェディングドレスどうするか・・・」
「その辺は聞いてみますよ。多分大丈夫だと思いますが」
「そうか」
そうして2人でしばらく無言で歩く。しばらくすると遥香さんがポツリと言った。
「不思議なものだな。こうしてお前と愛し合った結果が自分の中にあるのは」
「色々大変なことも多いでしょうけど・・・側にいて出来ることはします。一緒に頑張りましょう。それと・・・産休取れるようならちゃんと千鶴ちゃんにも時間使ってあげてください。遥香さんを独り占めできるのは今だけですから」
「そうだな。前は取らなかったが・・・今回は取るとするか」
子供にとっても妊娠とは大変なことが多い。何かと大変な妊婦に我慢することも多くなるだろうし、その辺をしっかりと支えるのも俺の役目だ。俺には何の才能もないけど・・・大切な家族の心に寄り添うことくらいは出来ると思う。
本当に辛いなら絶対に我慢させない。せめて俺の前では本音で話せるようにすることくらいは出来るから。だから・・・
「どんどん俺に頼って甘えてください。絶対に2人の側から離れませんから」
「全く・・・お前は本当に甘やかし上手だな。これじゃあ、私達はお前無しじゃ生きれなくなるな」
「嬉しい限りです」
まあ、そう言いつつも2人ならなんとかしそうだとは思うけどね。千鶴ちゃんにもいつか隣で支え合える人が出来るかもだけど・・・まあ、それはそれだ。




