とりっくおあとりーと(千鶴Ver)
すみません、本当は本編でやろうと思ってたんですが間に合わなくて(^_^;)ハロウィンです♪
「とりっくおあとりーと♪」
可愛い吸血鬼のコスプレをした千鶴ちゃんにそう言われる。10月31日、今日はハロウィンだ。まあ、このコスプレは瑠美さんが似合うからとくれたものなのだが・・・本当に似合っているので、内心瑠美さんに感謝しながら、作っておいたクッキーを差し出す。
「はい、お菓子でいいかな?」
「わぁ!ありがとう、おにいちゃん♪」
「いえいえ。可愛い吸血鬼さんのためだからね」
まあ、他にもパンプキンとかのコスプレ衣装も何故かあるーーーというか、瑠美さんが時々来る時に千鶴ちゃんへのお土産で持ってきて徐々に増えているのだが・・・後でこの可愛い吸血鬼姿だけでも写真を送るべきかな?
「あ、おにいちゃん。だっこして」
「うん?いいけど・・・」
よいしょっと、千鶴ちゃんを抱き上げると千鶴ちゃんは少し迷ったようにしてから俺の首筋に軽く口をあてて吸うように言った。
「ちゅー、ちゅー」
「えっと、もしかして吸血鬼の真似かな?」
全く痛くはないし、本当に軽く首筋にキスをしてる程度なのだが・・・これ、絶対千鶴ちゃんの考えじゃないな。
「誰に教わったの?」
「えっとね、おばあちゃんにね、きいたの」
「あの人か・・・」
お義母さんの入れ知恵らしい。毎度のことだが、相手によっては問題になりそうなので、今度しっかりと話をしないといけないなと思っていると千鶴ちゃんは少しだけ申し訳なさそうに言った。
「おにいちゃん、いたくなかった?」
「うん。大丈夫だよ。でも、家族以外にはしちゃダメだからね?」
「うん、おにいちゃんにしかしないよ」
キョトンとそう言われてしまうので思わず苦笑してしまう。この年からこんなに天然だと将来は本当にどうなるのだろうか。まあ、遥香さんみたいに立派な女性になっても、別の道を進んでも千鶴ちゃんが健やかに育ってくれるのが親としての俺のワガママだ。
願わくば幸せになって欲しいとも思う。俺の運気を2人に分けれれば分けたいくらいだ。まあ、微々たるものだろうけど。
「ねぇねぇ、おにいちゃん」
「うん?どうしたの?」
「あのね、くっきーたべてもいい?」
「うん、もちろんだよ」
「わーい♪あのね、それでね・・・あーんしてほしいな」
そう言われたので俺はそのお願いに思わず微笑んでから、千鶴ちゃんにクッキーを食べさせる。どうせならもっと手の込んだものを作りたかったが・・・まあ、千鶴ちゃんがクッキーを食べたいと言っていたのでこれでいいのだろう。
そんな感じで可愛い吸血鬼さんとの一時を過ごすのだった。




