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ウチとミーにゃんのお喋り話  作者: にゃん丸
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第五十八話『オーブンは焼き窯にゃのにゃん』

 第五十八話『オーブンは焼き窯にゃのにゃん』


「えっへん! 最初の試作品はこれでありまぁす!」

「あっ。これこれ、これわん」

「ふにゃ? ミーにゃんは見たことがあるのにゃん?

 こんにゃ赤さびだらけで、

 思わずごみ捨て場へ蹴り飛ばしたくにゃるようにゃ箱にゃんて」

「うん。掘り出した『メカもん』の一つなの。

 なぁんか、がちゃがちゃ、やっている横で、

『つまみ』っていったっけ?

 ここを軽ぅく回してみたの。本当にただそれだけでね。

『冗談』って思うくらい、

いとも簡単に、ぼろっ、と欠けてしまったのわん」

「全くもう!

 改造おなおしの最中に壊してどうするのでありますかぁ?」

「妖精がちょっと触れるぐらいで、

すぐさま、ぶっ壊れちゃうレベルの直し方をしているほうが悪いのわん」

「そこはまだ直していなかったのでありまぁす。

 そもそもですねぇ。

 修理の間って作業場は立ち入り禁止なのでありますよぉ。

 なのにどうして入ってきちゃうのですかぁ?

 ドアのところにもちゃんと張り紙がありましたですよねぇ?」

「あんなもんが張ってあったら、余計見たくなるわん。

 ねっ、ミアン」

「違いますですよね。入りませんでしょ? ねっ、ミアン」

「そうにゃにゃあ。難しいところにゃん。

 にゃんせ、ウチはネコ。カギがかかっていにゃければ、

許可をもらったかの如く悠々と入り込むのを、

当たり前と心得る生命体にゃもんでにゃ」

「そうそう。アタシもすっごく同意なのわん」

「ちょいとお待ちなさいですぅっ。

 ミーナ。あなたはいつからネコになったのでありますかぁ?」


「んもう、ミムカんったらぁ。

 そんなに、がみがみ、いわなくたって良さそうなものわん」

「いわなきゃならないから、いっているのでありますよぉ。

 ミーナが壊したのはこれだけじゃありませんです。

 どんな不満を抱えているのか、さっぱりのぱり、なのでありますけれども、

手当たり次第、みたいな感じで作業場に並べてあるモノへですねぇ。

 手刀を振り下ろしたりぃ。

 正拳を突いたりぃ。

 はたまた、お得意の足蹴りを見舞わしたりぃ。

 全くもって……ええと、ええと……そうそう。

 人間がいうところの、『傍若無人』な振る舞いをするのでありまぁす」

「大げさすぎるわん。あれはね。ただのお茶目と耐久テスト。

 それ以上でもそれ以下でもないのわん。

 立ち入り禁止にされるいわれなんて、これっぽっちもないのわん」

「ふぅ。相も変わらず、メチャクチャな道理を展開しますですねぇ」

「ミムカにゃん。メチャクチャかどうかは別としてにゃ。

 ウチにゃって、張り紙の一つや二つで退くほど、

『やわ』ではにゃいのにゃよ。

 ……とはいってもにゃ。

 ところ構わず無鉄砲に突き進む、というほど、アホでもにゃい。

 やっぱ、その場の雰囲気。ケースバイケースで行くと思うのにゃん」

「ほらぁ。ミアンもああいっているのわん」

「生ぬるいでありまぁす。そんなだからミーナがつけあがるのでありますよぉ」

「ミーにゃんはいいのにゃん。許されるのにゃん。

 にゃって、『可愛い』どころか、『カワユイ』のにゃもん」

「聴いた? ミムカん。やっぱ妖精は顔や容姿が命なのわん。

 向かうところ、敵なし、のアタシなのわん」

「……さてと。それではぁこの作品の説明を始めますですねぇ」

「こらぁっ!

 アタシの話を、さらぁっ、と無視するのはやめるのわあぁん」


「これはですねぇ。

 はるか大昔、他の天体からやってきた移民の遺物でありまして。

『オーブン』という、判りやすいような、でも、判りにくいような、

どうにも変てこな名前なのでありまぁす」

「へぇ」

「ふにゃあん」

「まぁいうなれば、

『電気式焼き窯』とでも呼ぶべきものでありましてですねぇ。

 焼き窯は普通、燃やした『まき』が熱源なのでありますが、

これは『電気』が熱源なのでありまぁす」

「ふわああぁぁい」

「ふわああぁぁんにゃ」

「ミーナたちもご存じとは思いますですが、残念ながら天空の村には、

『電気』などという得体のしれないモノはありませんです。

 いえ、ひょっとしたら、あるのかもしれませんですが、

ミムカたちがらくらくと扱えるようにはなっていない、というのが、

悲しいかな、現状なのでありますよ。はい。

 では、『電気』がないから、これは永久に使えない?

 答えは『のん』でありまぁす。

 ないなら、造ればいいのでありまぁす。

 そこで、『なんでも造り隊』の出番となりますですよ。

 実は、『電気』の必要性は大昔から指摘されていましてですねぇ。

 なんとか手に入れられないかと密かに、それはもう、

地道にこつこつと研究に研究を重ね続けられていたのでありますよぉ。

 そして今、その研究の成果がとうとう花開いたのでありまぁす。

 地中深くに堆積した岩の中にはなんと、

『恵力』と呼ばれる高エネルギーが蓄えられていましてですねぇ。

 これを『電気』に変えることに成功したのでありまぁす。

 うわぁい! ぱちぱちぱち、なのでありまああぁぁすっ!」


 すうぅっ。

 すうぅっ。


《ウチもミーにゃんもおネムにゃもんで、つづく、しかにゃいのにゃん》


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