第五十四話『古代の遺物にゃのにゃん』
第五十四話『古代の遺物にゃのにゃん』
ぱたぱたぱた。
「暇なぁのわぁん。
なぁんか面白いこと、落ちていないのかなぁ」
きょろきょろ。きょろきょろ。
「ふううむ。どうしたものかにゃあ」
「おっ。アタシのアホネコが、
ちゃぶ台にもたれかかってなにやら物思いに耽っているのわん。
ひょっとしたら興味深々な話にありつけるかも。ふふっ。
よぉし。そぉっ、と近づくのわん」
ぱたぱたぱた。
「様子眺めに徹したほうがいいかもにゃん。
単にゃる噂話ってこともあるしぃ。
でも気ににゃるのにゃあ。やっぱここは一つ行って」
「みるべきなのわん!」
「ふにゃん!
……にゃあんにゃ。ミーにゃんじゃにゃいの。
おどかしっこにゃしにゃよぉ」
「へへっ。ごめんなのわん。
でもね。
棲み家に閉じこもったまま、ああだこうだと思案しているのなんて、
ミアンらしくないわん。
気になることがあるのなら、いつもみたいにさっさと出かけてさ。
自分の目で確かめたほうがいいと思うわん」
「そうかもにゃ。
よぉし、ミーにゃん。ウチは出かけてくるのにゃん」
「うん。それでこそミアンなのわん」
「にゃら、行ってきまぁすのにゃん」
すたすたすた。
ぱたぱたぱた。
すたすたすた。
ぱたぱたぱた。
すたすたすた……ぴたっ。
ぱたぱたぱた……ぴたっ。
「にゃあ、ミーにゃん」
「うん? なにわん?」
「ミーにゃんもどこかへ行くのにゃん?」
「もちろんよ」
「へぇ。どこへにゃ?」
「聴くまでもないわん。
ミアンが行こうとしているところに決まっているのわん」
「ここにゃん」
「ここって……、ここなのわん!」
「おや? 驚いているってことはにゃ。
ミーにゃんも知っているのにゃん?」
「当ったり前よ。
はるか大昔に惑星ウォーレスから湧き上がってきた、
『死の灰』にまつわる場所だもの。
こういう大事な記憶っていうのはね。
ちゃあんと前世代のミーナから受け継がれているのわん」
「ほぉ。にゃんとも神秘にゃるお話にゃん。
で、どんにゃ風に覚えているのにゃん?」
「当時ウォーレスで使われていた物品の数々も、この噴煙に運ばれてきたのわん。
もっともぉ……、これらほとんどのモノが、悲しいかな、
使い方が判らないし、使えるかどうかも判らないから、
『がらくた』なぁんて蔑まれて放置されたままなんだけどね」
「にゃろうにゃあ。
ウォーレスは移民の人間に支配されていた星にゃったというから」
「まぁその辺の暗ぁいお話はさておき。
今話した『がらくた』が一番多く墜ちた場所がここなの。
なもんで誰ともなしに『遺物の集積所』と呼ばれるようになったのわん」
「要するに、ごみ捨て場にゃろう?
でもにゃ。ここ最近はちと様子が変わってきたみたいにゃのにゃん」
「違う? どんな風にわん?」
「それを調べるために来たのにゃけれども……。
やっぱそうにゃ。噂道理とみえる。
ほら、ミーにゃん、あれを」
「あれって……、うわん。でっかい穴があちらこちらに空いているのわん」
「遺物を掘ったあとにゃ。しかもひとりじゃにゃい。大勢でにゃん」
「一体なにが起きているのわん?」
「命ある者の評価にゃんてにゃ。
時代時代において高くも低くもにゃるもんにゃ。
かつてのごみ捨て場も現在ではにゃ。
遺物の掘り出し市が開かれる会場と様変わりしてしまったそうにゃ」
「ミアン。ほら、あそこじゃない?」
「かもにゃ。行ってみようにゃん」
「うん!」
「妖体連中が、がやがや、とやっていると思ったら……、
にゃんと、綺麗に並べられた大岩の上に、たくさん陳列されているのにゃん。
まさかこれほどとは。思いもよらにゃかったのにゃん」
「大盛況なのわん。骨董品集めのブーム到来、ってとこなのかなぁ」
「うんにゃ。目つきからしても、ここに来る連中のほとんどがそれみたいにゃん。
しかしにゃがら」
「なにわん?」
「ここ最近、別にゃほうに関心が高まっているとのことにゃ。
然る集団も、そこに目をつけているのにゃて」
「別なほうって? 然る集団って?」
「天空の村での生活を向上させんがためににゃ。
ウォーレスの生活技術を取り入れようと模索し始めたのにゃん。
集団の名前はミーにゃんも、もちろんご存知にゃ」
「生活の向上をねぇ……あっ!
それってひょっとしたら、改造ってことわん?」
「どうやら判ったみたいじゃにゃいの。
そうにゃ。集団の名前は『なんでも造り隊』にゃん。
でもって、隊に活動を提案したのはウチらミーにゃん同盟のひとりにゃん」
《面目にゃい。『なら、提案者は』へとつづくのにゃん》




