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ウチとミーにゃんのお喋り話  作者: にゃん丸
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第二十話『友にゃちが増えると愛が減るのにゃん』

 第二十話『友にゃちが増えると愛が減るのにゃん』


「にゃあ、ミーにゃん。ウチは常々考えることがあるのにゃけれども」

「自分がアホだってこと? そんなの今更」

「うんにゃ。全然気にしていにゃい」

「そうばっさりといい切られちゃうとねぇ。ちょっとは気にしたほうがいいような……。

 まっ、それは置いといて。

 じゃあ、なんなの? そのアホな頭でなにを考えているっていうのわん?」

「友にゃちのことにゃん」

「友だちって、ミクリんとかミムカんとか……、ミーにゃん同盟の仲間のこと?」

「特定の、とかいうんじゃにゃい。

『友にゃち』というものに対するおのれのあり方というかぁ……、そうにゃにゃあ、

『友にゃち』への『愛』の配り方、みたいにゃもんについて思うところがあるのにゃん」

「それって難しい話なのわん?

 だったらアタシよりも、イオラとかミロネんを相手に喋ったほうが」

「予防線を張らずともいいにゃん。

 今みたいに短い言葉で表現しようとするにゃら、

 そりゃあにゃ、難しいかもしれにゃいのにゃけれども。

 実際、聴いてみたら、『にゃあんにゃ、そんにゃこと』っていうぐらいの内容にゃん」

「本当に?」

「守護神イオラにゃんの名にかけて違うにゃよ」

「うん。それなら拝聴するわん」


「まずは、と。

 ミーにゃん、驚くにゃかれ。

 天空の村の一日はにゃ。にゃんとと三十六時間もあるのにゃん」

「あのね、ミアン。

 アタシ、生まれてから二百年も経つんだけどぉ。

『天空の村・アタシはミーナ』でも時間についてはちゃんと書かれてあるのわん」

「そうにゃった。

 ミーにゃん。悪いけど、『まずは、と』からやり直しするのにゃん」

「えっ!」


「まずは、と。

 ミーにゃん。天空の村はにゃ。一日三十六時間にゃんよ」

「うん。アタシも重々承知しているのわん」

「この時間の長さは天空の村に棲むどの命もおんにゃじ。

 分け隔てにゃく平等に与えられているのにゃん」

「そりゃそうよ。で? だからどうだっていうのわん?」

「まぁまぁ。話が進むにつれ、判ることにゃん。

 さてと。ここからが本題にゃ。

 ミーにゃん。たとえばにゃ。ウチにひとりの友にゃちが居たとするにゃん」

「ひとりどころじゃないわん。

 親友のアタシやミーにゃん同盟はもちろん、数え上げれば、相当な数に昇るはずわん」

「たとえばの話にゃん。

 でにゃ。友にゃちにゃら大切に思うのは当然のことにゃ。

 困っていれば、にゃんとかしてあげたいと思うにゃろうし、

 実際に行動を起こしたりにゃんかもするにゃろう。

 ウチとておんにゃじにゃ。

 もし、ミーにゃんが本当に困っているのにゃら、じっとしてはいられにゃいもん」

「うん。アタシもそう。

 ミアンが困っているなら、ひと肌でもふた肌でも脱ぐ気まんまんわん」

「さっすがはウチの親友。その心根、痛み入るのにゃん。

 ……ところがにゃ。ここで一つ問題があるのにゃん」

「問題ってなにわん?」

「さっきも話したように、『一日は三十六時間』にゃ。

 この縛りは、たとえ神霊であっても解くことは出来にゃい。みんにゃ平等にゃん。

 友にゃちは大切にゃもの。にゃからといって、

 三十六時間全てを友にゃちのために捧げられるか?

 答えは『いな』にゃん。にゃって自分の生活っていうのがあるのにゃもん。

 支障にゃく生きようとすれば、

 食べにゃきゃにゃらにゃい。

 寝にゃきゃにゃらにゃい。

 子供にゃら、教育を受けにゃきゃにゃらにゃい。スタディ然り、スポーツ然りにゃ。

 務めを持っているにゃら、もちろん、それを遂行せずばにゃるまい。

 あとは……趣味といった類の、自分にゃけの楽しみにゃってあるにゃろう。

 これら全部を差っ引いたあとの残った時間を友にゃちのために費やす。

 それが普通にゃん」

「うん。反論はしないわん」

「しかしにゃがら……、

 果たして自分のやろうとしていることが本当に友にゃちのためににゃるのかどうか。

 それの判断ってにゃかにゃか難しいのにゃん」

「そっかぁ。

 良かれと思ってやったことが、逆に被害をもたらしてしまった。

 なぁんて良くあることだものね」

「かぎられた時間の中で、

 めでたし、めでたし、の結果を得るにはどうすればいいのにゃろうか。

 愚考に依ると、それに対する答えはたにゃ一つにゃ」

「あるんだ。で? なにをどうすればいいのわん?」

「その友にゃちのことを知る……。これに尽きるのにゃん

 どれにゃけ知っているかで、結果はおのずと変わってくるのにゃん。」

「でもねぇ。友だちだからって、なにもかも判るとは……」

「誰にも出来ることにゃ」

「誰にも?」

「そして誰にも出来にゃい」

「ミアン……。一体なにがいいたいのわん?」

「相手を知るには……、

 どれだけ近くに居るか?

 どれだけ長く一緒に居るか?

 どれだけたくさん喋り合ったか?

 ……この三つに尽きるのにゃん。

 どうしたって時間を多く必要とするのにゃん。

 でもにゃ。一日に費やせる時間は変わらじ。

 にゃろう?」

「そうかぁ。だから、誰にでも出来るけど、誰にも出来ない、となるのわん」

「友にゃちひとりでもこれにゃのに、

 ふたり、三にんと増えたらどうにゃる?

 友にゃちを思うのにゃって、そのために行動するのにゃって、時間があればこそにゃん。

 正しい行動の選択も、時間があればこそ出来るのにゃん。

 ……にゃのにぃ。

 友にゃちが増えれば増えるほど、

 平等に接しようとすればするほど、

 ひとりにかける時間はどんどん少にゃくにゃっていく。

 一番初めに出来た友にゃちからすれば、

 どうしたって、『冷たくにゃったにゃあ』とにゃるのにゃん」

「なぁるほどね。そう見られちゃうわけかぁ」

「経験とやらで、要領良くやる、とか、まとめて、にゃんて手法で、

 時間短縮を図れるのかもしれにゃい。

 たにゃにゃあ。一つの命に一つの心にゃ。

 心はみにゃ、それぞれ違うのにゃん。

 時と場合に応じて、千変万化もするのにゃ。

 にゃのに、どこまで対応していけるのにゃん?

 友にゃちを知る以外に、友にゃちと接するのは難しいと思うにゃん」

「ううん。そうかもぉ」

「ウチのジレンマにゃ。

『友にゃち百にん出来るかにゃ?』じゃにゃいのにゃけれども……。

 友にゃちは多いほうがいいのにゃん。

 でもって、出来るにゃけ幅広い層で造りたいのにゃん。

 でもにゃ……。

 どこまで友として接してあげられるのにゃろうか?

 どこまで『友愛』を注いであげられるのにゃろうか?

 友にゃちを造れば造るほど、逆にそれ以上の数の友にゃちが居にゃくにゃっていく。

 とどのつまりが、……誰も居にゃくにゃってしまった。

 いつかウチの身にも、そんにゃ日がくるのかもしれにゃい。

 こにゃいとは決していえにゃいのにゃん。そしたら……ウチはひとりっぽっちにゃ。

 にゃあ、ミーにゃん。ミーにゃんはどう思うのにゃん?」

「ミアン……。

 アタシには判らない。でもね。一つだけいえることがあるわん」

「にゃに?」

「ミアンはひとりぽっちにはならない。だってアタシが居るもん。

 アタシの命あるかぎり、ぜぇったいにひとりぽっちなんかにはさせないわん」

「ミーにゃん。……ぐすん。有難うにゃん」


「……というわけにゃんよ。

 にゃあ、イオラにゃん。にゃんかいい方法はにゃいの?

 友にゃちがどんにゃに増えても、ひとりの時と変わらにゃい愛情を捧げたいのにゃん」

「そんなことを思いつめていただなんて……。

 ミアンちゃん。直ぐに教えてあげるわ。とぉっても簡単よ」

「……簡単、っていわれてもにゃ」

「一体どうやればいいのわん?」

「こうやればいいのよ」

 ぱっ。ぱっ。ぱっ。ぱっ。ぱっ。

「ふにゃ! イオラにゃんが増えていくのにゃん!」

「友だちがひとり増えるごとに、心を持った自分の影をひとり造る。

 どう? これなら何にん増えようが変わることのない愛情を注げるでしょ?

 楽勝も楽勝。大楽勝だわ」

「……ミーにゃん。行こか」

「うん。聴く相手を間違えたのわん」

「にゃんでもあり、の精霊様にゃものにゃあ」


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