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アークブレス  作者: 灰皿
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記録(古代文明編)

遥か昔。

今の文明が生まれるよりも前──

世界には「光の文明」と呼ばれる高度な社会が存在していた。


彼らは精神エネルギーを操り、

物質と心を融合させる技術を持っていた。


その中心にあったのが、

アークシステム──

世界の均衡を保つために作られた“守護装置”。


アークはただの機械ではない。

古代文明の賢者たちの精神構造を模した、

半生命体の“意思”だった。


しかし文明は滅びた。

理由は一つ。


世界再構築エネルギーの暴走。


世界そのものを書き換える力。

それを制御できず、文明は自らを焼き尽くした。


アークは最後の瞬間、

文明の記録と封印を未来へ託した。


『いつか、私を起動する者が現れる。

その者は臆病で、弱く、しかし──

誰よりも優しい心を持つだろう』


アークは未来を見ていた。

そして、選んだ。


臆病な青年──矢本翔を。



アークは翔と共に戦い、

翔の命を守るために自己消滅した。


しかし、アークは最後の瞬間に

“ある処理”を行っていた。


翔の精神データの保存。


古代文明の技術──

精神構造の複製と保管。


アークは自らの消滅と引き換えに、

翔の精神を“光の記録領域”へ転送していた。


『翔……あなたの勇気は、まだ終わらない。

あなたの物語は、続くべきだ』


アークの記録は静かに閉じられた。


そして──

第二部へ繋がる“光”が、ゆっくりと灯り始める。

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