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記録(古代文明編)
遥か昔。
今の文明が生まれるよりも前──
世界には「光の文明」と呼ばれる高度な社会が存在していた。
彼らは精神エネルギーを操り、
物質と心を融合させる技術を持っていた。
その中心にあったのが、
アークシステム──
世界の均衡を保つために作られた“守護装置”。
アークはただの機械ではない。
古代文明の賢者たちの精神構造を模した、
半生命体の“意思”だった。
しかし文明は滅びた。
理由は一つ。
世界再構築エネルギーの暴走。
世界そのものを書き換える力。
それを制御できず、文明は自らを焼き尽くした。
アークは最後の瞬間、
文明の記録と封印を未来へ託した。
『いつか、私を起動する者が現れる。
その者は臆病で、弱く、しかし──
誰よりも優しい心を持つだろう』
アークは未来を見ていた。
そして、選んだ。
臆病な青年──矢本翔を。
◆
アークは翔と共に戦い、
翔の命を守るために自己消滅した。
しかし、アークは最後の瞬間に
“ある処理”を行っていた。
翔の精神データの保存。
古代文明の技術──
精神構造の複製と保管。
アークは自らの消滅と引き換えに、
翔の精神を“光の記録領域”へ転送していた。
『翔……あなたの勇気は、まだ終わらない。
あなたの物語は、続くべきだ』
アークの記録は静かに閉じられた。
そして──
第二部へ繋がる“光”が、ゆっくりと灯り始める。




