第二十四話 魔女の系譜 7
石扉に手を当ててみると、石扉が反応して開いて先に進む道が現れる。
ここなら大丈夫だと思ったのか、ブラッキーが声を発した。
「気をつけろ、奥に魔力の反応があるぞ」
道は一本道で奥にまた大きめの部屋がある、一本道しかないとはいえそこは地下迷宮を連想させた。
大きい部屋の入口にレンがたどり着くと、奥に小さな宝箱が見えた。
「おい、お宝があるぞ!魔力の反応はここからだ」
「…ねぇ、まさかミミックとかじゃないよね?」
不安になったレンはブラッキーに怪しい反応がないか聞いてみると、ブラッキーが小さな小石を拾って宝箱に投げつけるが反応がない。
「ミミックの類だとしたら、大体はこれで判別が出来るぞ」
とりあえず反応がないから開けても大丈夫というので、レンは宝箱を開けてみるとそこには一冊の本と小さな短剣が鞘に収まって入っていた。
箱から本と短剣を取り出すと同時に、ゴゴゴゴッっと石扉が動き閉じ込められてしまった。
「やっぱりこれ罠だったんじゃないの!?」
そう声を発すと同時に頭上から大きい赤蜘蛛の怪物が落ちてくる、その大きさはレンより一回り大きい。
特に足なんかは真っ直ぐ広げれば数メートルはありそうな長さがあった。
大赤蜘蛛のはシャーとこちらを威嚇し、その距離を徐々に縮めていく。
「シャー!」
威嚇音と同時に前足でレンをなぎ払おうとするのをギリギリでレンは躱す、と同時に短剣を鞘から抜き右手に持ち交戦の構えをする。
短剣の刃は黒く染まり、じっと見つめると意識が吸い込まれそうになる気がした。
大赤蜘蛛が再び二本の前足を振り上げ、キシャーという威嚇音と共に前足を振り下ろす、そのタイミングに合わせてレンは右手の短剣で弾くように軌道を描く。
「ズバァ!」
短剣の切れ味がよかったのか、大赤蜘蛛の右の前足が切断され体液が吹き出る、その一瞬の怯みを見逃さずレンは追撃を仕掛け、放たれた一閃がもう一本の前足を切断し、大赤蜘蛛は悲鳴に似た音を発する。
「まずいぞ、糸を吐いてこちらの動きを封じるつもりだ!」
ブラッキーの声と同時にほぼ予備動作無しで大赤蜘蛛が口から糸を吐き出す、回避はとても間に合いそうにない。
レンは短剣を構えると同時に短剣から黒いオーラが発し、盾となり糸を受け止める。
「なんでだろう、この武器の使い方が分かる気がする」
レンが反撃を試みようとすると同時に足に力が入らなくなり、息が切れ、心臓が苦しくなり呼吸が荒くなる。
例え戦い方を覚えていたとしても所詮は病み上がりの少女の身体なのだ、激しい動きに体力が続くわけがなかったのだ。
ストーリーパートです。




