↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
9/22

第9話 茶道部が出来ること

部室で由紀乃が猫の話をしていた。


猫を飼いたいという。


僕と直臣は猫に詳しくないので、由紀乃の話を聞くことしかできない。


そんな時に女子生徒がやってきた。


「茶道部から代表してきました。新入部員が、毎日お茶を飲むだけでつまらないと言っています。なにかいい案ないでしょうか?」


「茶道部っていつもどんな感じ?」


「時間が来たら着物に着替えてお茶を淹れておしゃべりをして、片付けをして制服に着替えて終わりです」


「それは確かに……」


「でもどこの学校も同じようなものじゃないですか?」


「それは僕たちは知らないけど。それで他にもなにかしたいと」


「そうですね」


「お茶菓子を作るとかは」由紀乃。


「料理出来ない人が多くて」


「団子なら簡単だよ。団子粉買って砂糖と水を入れて混ぜるだけ。後は適当な大きさにして茹でるだけ」とまさかの料理に詳しい由紀乃。


「それなら簡単ですね」


「茶摘みが出来るとこ知ってるよ」と直臣。


「ほんとですか」


「値段もそんなに高くないよ。ただ団体だとどうなんだろ。一度電話で聞いてみるといい」


「ありがとうございます。やってみたいです」


いかん。


僕もなにか言わなくては。


「抹茶でもラテアートできるんだってね」


「そうなんですか」


しまった。


食いつきが悪い。


「料理だと、お茶の葉を混ぜたおにぎりとかもあるね。白米にお茶の葉と何かの具材とかで作れるよ」と由紀乃。


「お茶おにぎりいいですね」


「詳しくないけど、茶染めって聞いたことあるな。お茶でハンカチとか染めるんだよ」と直臣。


「なんかおしゃれですね。茶道部のみんなで染めたハンカチ持ちたいです」


なんで直臣が詳しいんだよ。


なにか、なにか僕も言わなければ。


「お茶の葉を育てたら?」と僕が言う。


「お茶の葉、チャノキですか」


「自分たちで1から育てるのもいいんじゃないかな」


「チャノキいいですね。日当たりのいい場所があるんで交渉してみます」


やった。


僕の案が気に入ってくれたみたいだ。


代表の人がお礼を言って部室に戻る。


部室では大盛り上がりになったそうだ。


団子やおにぎりを作り、お茶積みに行くことになり、茶染めもしたそうだ。


そしてチャノキもいくつか買ったと報告があった。


僕も嬉しい気持ちになった。


そしてチャノキが届いて植えた後に知った。


チャノキが茶摘みできるようになるまで、5年近くかかることを。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。