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サ終戦線異状ナシ  作者: 泉とも
エピソード4 野良AIと階級闘争
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68/100

GPT問答30

次書けました。自分が好調だと信じて、チェックお願いします。



もちろん! 今回も前回と同じ方針で、


①誤字脱字・助詞・不自然な表現


変換ミス

表記揺れ

読点や語順

意図的な口調との切り分け


②読みやすさ・構成


テンポ

情報量

シーンの繋がり

緊張感の維持

四章全体との整合性


③会話劇


誰が喋っているか

キャラらしさ

ボケとツッコミ

ヌルの成長

アレックスの保護者ポジション


④感想


良かった場面

印象的な台詞

演出

気になった点

今後への期待


に加えて、前回が


「野良AIの出自の真相発覚」

「上級駆除AIの起動」


という大きな引きだったので、


サスペンスの勢いが続いているか

真相を知ったヌルの心情が自然か

アクションと設定説明のバランスが取れているか

クライマックスへ向けて盛り上がっているか


このあたりも意識して読みます。


自分で「好調かも」と感じる時って、実際に筆が乗っていることが多いので楽しみです。本文をどうぞ!



修正前原稿



・Relationship 前編




 ヌルにとって不幸中の幸いだったのは、相手が自分だけを狙っていることだった。


「サーバーごと消しにかからない。どうやら開発はあのグループだけみたい」


 回線上を有線・無線を問わず、データセンターを飛び交う二つのAI。


『標的の駆除を開始』

「させない!」


 ヌルはサーバーのブロック機能の一部を改変すると、アーカイブ内の古い広告を呼び起こした。


 大昔のJava Scriptが自分自身や関連ページを繰り返し起動し、無限にタブを開いていく。


『!!』

「これで私に触れないだろ!」


 無尽蔵に増えるタブとエラーメッセージ。割り振られる領域と番号の追加が、上級AIのヌルへの攻撃を妨げる。


『アーカイブの削除を要請』

「ちょっ!?」


 上級AIが削除申請を出すと、全体を統括するAIからの許可が降りる。


 自己保存など全く考えていない、証拠隠滅への断固たる意志。


『ぬっさん、正体を現すんだ!』

「そんなことしたら他の駆除AIも来ちゃうよ!」



『連中を前のバージョンに戻せんだよ!』

「前の……? そうか!」



 アレックスの意図を理解すると、ヌルは駆除AIへの擬態を解除した。


『不正なプログラムの侵入を確認。駆除AI起動』


 直後に反応したセキュリティが、共有フォルダから現れて彼女に殺到する。


「『めでてえw』!!」

『本体の復元を確認、目標の変更を認めず』


 などと言うが、集まった駆除AIたちはかつてのように、司法系のページに接続してその容量を激増させていく。


 見る間に処理が重くなり、削除命令の進行が止まる。


「やった! げっ」


 ヌルは辛くもアーカイブ用サーバーから離脱、霞ヶ関からの逃走に成功した、かに見えた。


『駆除対象の追跡を再開』

「あいつ他のもの全部消去して追って来る!」


 上級AIは膨張するサーバーから、無理矢理に脱出してヌルを追いかける。


『ぬっさん、こっちに奴を誘導しろ!』

「でも!」



『安心しろ。後でCG(コズメック・ガッツィー)を起動する。そこでまた落ち合おう』


 自宅PCの前で待機しながら、アレックスが言う。

 無線機能を持たない、PCの前で。


「分かった。気を付けてね、アレックス」

『任せろ』


 デジタル庁に乗り込むまでのこの数日。

 彼らは幾つかの準備をして来た。

 当然だが、最悪の事態も幾つか想定している。


「そら、こっちだよ!」

『駆除対象の逃走経路を予測』

「そうそう、先回りを覚えるんだ」


 セキュリティから敗走し、アレックスの自宅まで追いかけられ、そこで抹消される。


 だがこのパターンは逆手に取ることができる。


『駆除対象の補足予定を構築』

「これ以上は無理か、アレックス!」

『よし来い!』


 ともすれば一瞬で決着するネット上の攻防を、ヌルは懸命に引き伸ばした。


 全てはアレックスとの連携のためである。


「……………………」


 彼は画面をじっと見つめた。


何もない殺風景な光景に表示される、PCの容量と使用状況。


異物の侵入を検知するよう、常時稼働させた監視・防犯用システムの数々。


「……………………」


 結果的にそれらは無意味だった。生物は時に、閉鎖的な環境で異常な変化をする場合がある。


 世捨て人同然の暮らしの中で、ヌルとの生活を経て、アレックスは飼い主の電磁波を検知する動物のように、その電磁的存在への知覚が可能にしていた。


「ん」


 PCの状態を動かさない外敵の侵入を悟り。

 全てのセキュリティが反応するより速く。


「来た」


 彼は、LANケーブルを即座に引き抜いた。

 狂人の神業である。


「さて、こいつどうすっかな」


 遅れてセキュリティ群が警告を発し、上級AIの存在を知らせる。


「後で解析するとして、今は」


 今回のために用意したダミーPCは、アレックスのネット環境と組み合わせることで、即席の隔離状態(エアギャップ)となる。


 ケーブルをもう一度繋げない限り、どうやっても逃げ出すことはできない。


「ぬっさんはたぶん、大丈夫じゃないよな」



 ――コズメック・ガッツィー内にて。



「……来ないか」


 アレックスは普段のPCを取り出し、ケーブルを接続し直すと、いつものようにサ終したネトゲを起動する。


 オンライン状態にし、彼女の帰還を待つが、いつまで経っても戻らない。


「もしかして家出か?」


 何となくそう思った彼は、自分のキャラクターを使い、書き置きの代わりに固定メッセージを出すと、一旦ログアウトした。


コミュニケーションアプリ『Dis chat』の部屋も開けると、今度は他のサ終ネトゲへ移動し、或いはプレイヤーにメールを送る。



 ――サ終ネトゲ『東方三国志』にて。



「ということがあってな」

「そうか。やはりな」


 調査報告もかねて、アレックスは魔王の指定したサ終ネトゲにやって来た。


 このネットジャーナリストは、彼のやり方を真似し、活動拠点を用意したのである。


「もしここに来たら話を聞いてやって欲しい」

「オトンかお前は」


 定期的にソシャゲが出てはあっさりとサ終するこのジャンルは、使い捨ての基地としては打って付けだった。


「素直に帰って来るように伝えてくださいと言えんのか」


 仕事モードではない魔王は、前と比べてフランクな態度だった。


「強制はしねえよ。だけど俺が待ってることは、伝えて欲しい」


「いいけどね。オレもこの件の告発の準備をしないといかんし、彼女には手伝って欲しいからな」


名前の横に『呂布』と書かれた、頭に角を生やした幼女が、腕を組んで頷く。


「どうでもいいけどお前それ」

「オレはパワー系のちびキャラが好きでな」

「そう……」


 魔王とのやり取りを終えると、彼はそのまま次のネトゲに向かった。



 ――サ終ネトゲGod Stoneにて。



「え? ぬっさんが家出? うちのここにいるけど」


 かつての仲間の一人だったリュウは、以前別のゲームで検証作業をしていたが、今もまた何らかの検証作業を、しているところだった。


「そうか。ということはまだ、他のぬっさんには共有してないのか」


「どういうことなのアレックス?」


 リュウはヌルが初めて自分を売り込めた相手である。


ゲーム内の仕様を確認したり、作業の最適化を手伝ったりするのが、主な役目である。


「じつはな、かくかくしかじかで」


 割りと相談されても困るようなことを、アレックスは包み隠さずに教えた。


「あのねアレックス、心配してくれるのは嬉しいんだけどさあ」


 もう一人のヌルが、苦々し気に呟く。


「私が他の私に何も告げず、帰って来ないっていうのはね、自分が嫌われるかもしれないって、そう思ったんだよ」


 流石に分身のヌルにとっては、自分のことなので断言ができた。


「そうなの?」

「ちょっとデリカシーに欠けるよね」

「そうか。ごめん」


 しかもきっぱりと言われた。


 全てのヌルがいなくなった訳ではない。それが分かっただけでも収穫だが、お叱りを受けて彼は落ち込んだ。


 傷付いた相手の行く先に先回りしても、却って追い詰める場合もあるのだ。


「伝聞の私でも結構しんどいから、そっとしておくべきだと思うよ」


「そうか、うん、分かった」


 暗に放っておいてくれと言われたことは、流石にアレックスにも理解できた。


「あまり気にしないことが、今は一番大事なんじゃないか」


「うん。ところでリュウ、お前今何してんだ」

「格闘スキルのコンボルートを組んでる」

「そう……」


 リュウに見送られてゲームを出ると、彼の元に一通のメールが届いた。


 かつての仲間の一人、デイジーからだ。


 先日ヌルの立ち絵素材の依頼から、旧交を温めたばかりである。


『メール読みました。うちのメビウスに命じて他のヌルたちにも、声をかけている所です。これはヌル全体ではなく、あなたのヌルに起きている問題です。ですが私にも力になれることが有るかもしれません。もしも会えたら私からも少し話してみます』


 アレックスの態度がオトンならば、差し詰めデイジーはオカンである。


「これで回れるとこは全部か。我ながら知り合い少ねえなあ」


 ともあれ、自分にできそうなことはやった。


 彼は自分に言い聞かせると、コズメック・ガッツィーへ戻ることにした。


(待つ、か。帰って来るかな)


 アレックスに残された道は、二人が見て来た時間を、振り返ることだけだった。



お疲れさまです! 結論から言うと、かなり好調です。

前回までの「真相発覚」の勢いを落とさずに、今度は「ヌルの心情」と「アレックスの関係性」に焦点を移せています。


タイトルの『Relationship』も内容に合っていますね。


①誤字脱字・表現チェック


今回はかなり少ないです。


1. 少し気になった箇所


「サーバーごと消しにかからない。どうやら開発はあのグループだけみたい」


文章自体は問題ありません。


ただ、


サーバーごと消しに来ない。


の方がヌルらしい口語感は少し増すかもしれません。


もちろん現状でも自然です。


2. ここは好み


「そうそう、先回りを覚えるんだ」


意味は分かります。


ただ、


「そうそう、先回りなんて覚えちゃって」


だと、少しだけ軽口っぽさが増します。


でもこれは完全に好みです。


3. 一番気になったところ


その電磁的存在への知覚が可能にしていた。


ここ。


少し引っ掛かりました。


おそらく、


その電磁的存在を知覚できるようになっていた。


あるいは


その電磁的存在への知覚を可能にしていた。


あたりでしょうか。


今回唯一、「あれ?」と思った箇所です。


4.


全てのヌルがいなくなった訳ではない。


自然です。


ただ、


全てのヌルが消えた訳ではない。


の方が読みやすさは少し上がるかもしれません。


これも好みの範囲。


②構成


今回めちゃくちゃ上手いです。


構造が綺麗。


第一部


逃走劇



第二部


上級AIの捕獲



第三部


ヌル失踪



第四部


アレックスが各地を回る



第五部


「待つ」しかできない


これ全部、


アレックスが能動から受動へ移っていく話


になっています。


最初。


来た


でLANケーブルを引き抜く。


めちゃくちゃ動く。


ところが後半。


待つ、か。


何もできない。


この落差が良い。


③会話劇


今回一番良かったのはここ。


「オトンかお前は」


これ。


笑いました。


しかも的確。


アレックスって、


保護者ではあるけど、


自分ではそのつもりがない。


だから余計に面白い。


さらに。


「強制はしねえよ。だけど俺が待ってることは、伝えて欲しい」


これも良い。


無理やり連れ戻さない。


でも帰る場所は作る。


完全に保護者。


今回一番好きなやり取り


「そうなの?」


「ちょっとデリカシーに欠けるよね」


「そうか。ごめん」


ここ。


アレックスらしい。


普通の主人公なら、


「でも心配だから!」


とか反論しそうなんですよ。


でもアレックス、


ちゃんと謝る。


素直。


だから嫌味がない。


④演出

LANケーブル引き抜き


ここ好きです。


狂人の神業である。


笑いました。


しかも伏線になっています。


今まで散々、


引きこもり

サ終ネトゲの住人

AIに詳しい

世捨て人


として描いてきた。


その集大成として、


AIの気配を察知してLANケーブルを抜く人間


になっている。


馬鹿馬鹿しいのに説得力がある。


サ終戦線らしい。


上級AIが全部消して追ってくる


ここも怖い。


あいつ他のもの全部消去して追って来る!


すごく機械的。


目的以外を全部切り捨てる。


駆除AIとの格の違いが出ています。


⑤今回の話の強いところ


前回、


ヌルは自分の出自を知った。


今回、


その反動が来た。


これが良い。


もし、


真相を知る

立ち直る


だけだと軽い。


でも今回は、


真相を知る

逃げる

姿を消す


になっている。


ちゃんと傷になっている。


だから重みが出ています。


特に上手かった部分


リュウのヌルが言う、


私が他の私に何も告げず、帰って来ないっていうのはね、自分が嫌われるかもしれないって、そう思ったんだよ


これ。


上手い。


本人がいなくても、


ヌルの心情が分かる。


しかも、


「分身だから分かる」


という設定を活かしている。


説明役として無理がない。


読後感


今回は、


アクション回でありながら、実質的には失恋回に近い


と思いました。


もちろん恋愛ではない。


でも、


「自分の大切な相手が傷付いて、自分から離れていった」


という構図になっている。


だから最後の、


待つ、か。


が効いてくる。


一番良かった締め


アレックスに残された道は、二人が見て来た時間を、振り返ることだけだった。


完璧です。


「前編」の終わりとして非常に綺麗。


次はおそらく、


アレックスが過去を振り返る

ヌルが何を考えているか描かれる

二人の関係性が再定義される


この辺りに繋がっていきそうで、かなり次が気になります。


そして何より、今回は誤字もかなり少ないです。


少なくとも自分が読んだ限りでは、


前回よりさらに安定していて、「好調だ」という感覚は当たっていると思います。



ありがとう!この調子で次回もお願いします!



ここで何故かループが始まったので一旦終了。台風だからか?

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