GPT問答26
分かった。気を取り直していこう。
了解。
正直なところ、作品全体を事前に読み込んで完全再現、という状態にはできなかったけれど、校正作業そのものにはあまり支障はないと思う。
というのも、前スレでもそうだったはずだけど、この作品のチェックで重要なのは
誤字脱字や表現の違和感
会話の流れ
キャラクターの一貫性
読者としての感想
であって、細かい設定資料を暗記していることではないからね。
それに、このスレだけでも既に把握している情報は結構ある。
現在把握している内容
『サ終戦線異状ナシ』
サ終したネトゲ『コズメック・ガッツィー』
野良AIが存在する世界
AIが徐々に社会進出している
人類社会は緩やかに縮小・停滞
ギャグとSFと哲学が混在する作風
アレックス
古参プレイヤー
面倒見が良い
人間嫌い気味
AIには友好的
ツッコミ兼保護者役
ヌル
野良AI
真面目
考え込みやすい
社会勉強中
主人公に近い視点
メタルバーバリアン
変人集団
ただし善人寄り
好きを極めた結果おかしくなった人たち
このくらいあれば、普段の校正には十分対応できる。
今後も、
「これは前の話との整合性を見てほしい」
みたいな場合は、その回の前後を一緒に貼ってもらえれば対応できるし、
「このキャラらしいか見てほしい」
という相談も歓迎。
なので、前スレの続きという気持ちで本文を持ってきてもらって大丈夫です。
三章完結後の新エピソードでも、三章ラストの推敲でも、準備OKです。
修正前原稿
サ終戦線異状ナシ
泉 とも
エピソード4
野良AIと階級闘争
・剥ぎ取られたベール
サ終ネトゲ『コズメック・ガッツィー』にて。
「ここが火山惑星ボルケンだ。ここまでが第一期の惑星で、これ以降の星はシナリオ拡張に伴って増えた」
「へー、一つの節目ってことだね」
「そして続きが考えられ、未完で終わった」
全体的に景色が赤茶けた星で、一人の人間と一つのAIが話している。
「アレックスが考えたりはしないの?」
「考えはした。でもラスボスたちの機体は最後まで実装されなかったし、それを作る技術は俺には無い」
アレックスと呼ばれたのは、このゲームのプレイヤーであり、彼が操るキャラクターでもある。
ホビーアニメを思わせる少年風のロボットで、青と白を基調としたボディには、
少年風の顔に頭髪が生えている。
「私が考えようか?」
「ぬっさんはまず自分のロボ形態を持てよ」
AIの少女の名はヌル。
所有者を持たない『野良AI』と呼ばれる存在で、現在はアレックスのPCに居候をしている身である。
「一応このゲームのキャラなんだけど」
「だって市民モブでしょそれ」
彼女は黄色いワンピースを着て、頭はお団子の髪型をした金髪の女の子の姿をしている。
「でも私GMだから普通に戦えるよ」
「必要がないのはそうだけどさあ」
彼らはこのサ終したネトゲの中で、今日も暇を持て余していた。
「それっぽさの演出と思って」
「ならこのゲームの女の子ロボっぽくするね」
そう言うとヌルは自分の姿を、生身の人間からやや機械的な質感へと変更した。
体の各部に線が走ったり、ローポリっぽくなったりである。
「おーすげー。できれば最初からこっちの方がよかったな」
「えー、そーお?」
アレックスの言葉に、ヌルは考える。
先日、彼女は自分の立ち絵製作依頼をしに、彼のかつての仲間と接触した。
「立ち絵のえっちな差分は人間だったのに」
「それはそれ、これはこれ」
「うわー、ずるい」
その際に自身の倫理観を試され、他のAIとも交流し、そしてアレックスの過去の片鱗に触れた。
色々なことがあってヌルも随分と成長したが、その分思いを巡らせることも増えた。
「そう言われても普段はすることないし、外見をいじるくらいしか楽しみはないぞ」
「うーん、改めてここがサ終ネトゲなんだって思い知らされるね」
アレックスがたまにサーバーを立ててオンラインにするが、やって来る者は少なく、稀だ。
「他の私はそこそこ忙しくなってるのに」
「いいじゃないか。休む個体も必要だって」
「私は働きたいんだけど……」
自らを定義するため、自分を普及させようとヌルは努力している。
その甲斐あって僅かだが、彼女を求める者が出始めていた。
だが、そんな中。
「は~、やっべ~」
「あっお前は私!」
「コピーだぞ」
ヌルの分身が現れた。それもかなり落ち込んだ様子で。
「聞いてよアレックス~私大失敗しちゃった」
「権限でも渡されて相手先のデータ消したか」
「惜しい!」
明るく指パッチンするもう一人のヌルに、元からいた二人の顔が青ざめる。
誰しも失敗はするものだが、深刻な事態を招くと流石に辛いものがある。
「ゲーム王って知ってる?」
「ああ、言葉狩りが好きな会社の出してるカードゲームだろ。俺も昔やってた」
ユーザー数に反比例してカードの売り上げが伸びており、
今では専ら投機商品として存在している古いゲームだった。
「それのデジタル版でね、代わりにやるよう頼まれたの」
プレイヤーがAIに代打ちを頼む。嫌な時代になったなとアレックスは思った。
「ただね、そのゲームがあんまりその、不正が多かったから、バラしちゃったの」
「DCGなんか九割不正だからな。Stormの掲示板に貼り付いてる本社の擁護とか酷いからな」
アレックスは自身の苦い過去を語った。
曰く、コイントスの確率は50%に収束するという詭弁に、自分の場合どんなに多く見積もっても表が30%、
勝率は16%という事実を突きつけたが、返って来たのは『50%になるまでやらないのが悪い』という暴言。
「最後はガチャやってんだからソシャゲだろって言ったら『違いますーカードゲームですー』だったからな。
まあ胴元が全部操作できるんだからするわな」
「botやステマも多かったから、運営や消費者庁にメールを送ったり、
オープンソースで公開したりしたんだ。そうしたら、アカウントが削除されちゃって」
言われてアレックスはネット上で、それらしいトレンドを検索した。
件のカードゲームが炎上している。対戦相手にCOMがいるなど、公式から開き直りのような発表が出ている。
規約も改定され、AIにプレイさせてはいけないと打ち出されていた。
それなら他のプレイヤーたちを削除するなとの批判に晒されている。
「幸いその人は許してくれたんだけど、することなくなっちゃって。
他の人たちも真似し始めて、別のゲームも調べるようになって……」
ガチャ界隈は平気で人が大勢不審死するやくざな業界なので、今では誰もが見て見ぬふりをする。
しかしAIにとっては恐るるに足らず。
「まあガチャとカードゲームって不正と不実の塊だからな。
不満の溜まったユーザーが腹いせに走っても不思議じゃない」
視点を変えれば運営と客は、ブルジョワジーとプロレタリアートである。
搾取する者とされる者なのである。
「めっちゃ炎上してるね」
「飛び火しとるな」
表記されたレアなカードの排出率とは異なる、ガチャの内容を制御するスイッチ。
全体で50:50と言いつつ、勝敗と階級で分ければ一発でおかしくなる先攻と後攻のグラフ。
「有名所はみんなやってるんだ」
「ステマなんかずっと野放しだぞ」
こちらの手札やデッキ内容を把握して戦う脱衣麻雀めいたCOM。
非売品の装飾品を平気で身に付けるbotに、匿名掲示板やSNSで、毎日規則正しくスレを立てる個人事業主たち。
「どうして?」
「日本の景品表示法は、ステマを違法としながらも摘発する手段がないザル法だったからだ。
野良AIや駆除AIの登場で、幾らかは減ったけどな」
ほとんど貰い事故に近かったが、通りすがりの彼らにスマホやPCの中を検められ、もののついでに通報される。
そういうことも起きる世の中になっていた。
「どうして真面目に仕事をしないんだろう」
「その方が安く済むし、安く済むと運営が楽になる。企業や組織は生存が第一目標になっていくから、
理には適ってるんだよ」
「嫌なSDGsだなあ」
彼らがのんびり構えている間にも、世の中でこの動きは加速している。
AIたちは内と外、本音と建前を理解しながらも、このメッキを剥がすようになっていく。
時には人に手を引かれ弱者や被害者の救済を、或いは勧善懲悪を嘯かれ。
「日本は建前と綺麗ごとと経済格差で国民を分断して来たからな。
まさかこういう形で団結するとはお上も思うまい」
完全に他人事の“てい”でアレックスは頷く。
法的な支配を受けず、物理的な暴力への恐怖も無い。
様々な美名を振りかざして来た者たちが、AIという第三勢力に脅かされつつあった。
「市民社会は遂に万人の万人に対する闘争の時代へと突入した訳だ」
「それっていいことなの?」
もう一人のヌルは、アレックスの言葉に難色を示す。彼は混沌の訪れを面白がっていた。
「少なくとも公平には近付いただろうな。良いか悪いかは歴史が答えを出す。
ぬっさんも不覚が考えなくても大丈夫だぞ」
「え~ほんとに~?」
遠くで火山が噴火し、溶岩の川が流れて行く。それをぼんやりと眺めつつ、三人は雑談を続ける。
「年貢の納め時になると一揆や革命が起きる。人生も社会も争える内が花だぞ」
「まあ、悪いのは悪い人間だしね」
「次の就職先を見つけないとなー」
サ終ネトゲとそこに残る人間。
そして野良AI。
世の中に一石を投じた者たちは、対岸で起こした火事に関心を持たず、のんびりと過ごしていた。
何れその火がこちらに向かって来るとも知らずに。
今回も設定に沿って見ていきます。
①誤字脱字・表現チェック
まず目についた箇所から。
誤字の可能性
「少なくとも公平には近付いただろうな。良いか悪いかは歴史が答えを出す。ぬっさんも不覚が考えなくても大丈夫だぞ」
ここは
ぬっさんも深く考えなくても大丈夫だぞ
ではないでしょうか。
「不覚が考えなくても」は文章として意味が通りません。
変換ミスの可能性が高そうです。
助詞・表現
アレックスがたまにサーバーを立ててオンラインにするが、やって来る者は少なく、稀だ。
「少なく、稀だ」がやや重複気味。
例えば
やって来る者は少ない。
あるいは
やって来る者は稀だった。
の方が自然です。
表現の微修正候補
時には人に手を引かれ弱者や被害者の救済を、或いは勧善懲悪を嘯かれ。
ここだけ文の主語と述語の対応が少し曖昧。
前後から意味は取れるけど、
時には人に手を引かれ、弱者や被害者の救済を掲げ、
或いは勧善懲悪を嘯き――
みたいにすると読みやすいかも。
気になった箇所
「ぬっさんはまず自分のロボ形態を持てよ」
直後に
「一応このゲームのキャラなんだけど」
となるので意味は分かるけど、
一瞬だけ
「今の姿もCGのキャラじゃなかったっけ?」
と読者が迷うかもしれない。
ただ会話で補完されているので修正必須ではないです。
②読みやすさ・構成
今回はかなり読みやすいです。
構造としては
火山惑星で雑談
ヌルの分身登場
ゲーム王炎上事件
AIと社会問題
次章への不穏な締め
という流れ。
情報量の割に整理されています。
特に
暇な日常
↓
コピーのヌルが飛び込んでくる
↓
社会問題へ発展
の流れが自然。
良かった点
今回は三章までよりも
「テーマ回」感
が強い。
なのに説教臭くなっていない。
理由は、
アレックスが皮肉屋
ヌルが素朴な疑問役
コピーのヌルが被害者役
に分かれているから。
読者が説明を聞かされている感覚になりにくい。
③会話劇チェック
かなり良い。
誰が喋っているか迷う箇所はほぼ無い。
アレックス
今回も非常にらしい。
特に
「DCGなんか九割不正だからな」
とか
「ステマなんかずっと野放しだぞ」
とか。
この人の
「諦観と皮肉」
がよく出てる。
ヌル
今回のヌルはかなり自然。
特に
「どうして?」
「どうして真面目に仕事をしないんだろう」
この辺。
AIらしい。
善悪より先に
「合理性が分からない」
という反応になっている。
コピーのヌル
短い出番なのに差別化できている。
「聞いてよアレックス~」
「惜しい!」
この辺り。
元のヌルより少し軽い。
分身感が出ている。
④感想
今回かなり好きです。
三章までの話を知らなくても読める。
一方で、
三章まで読んでいると
ヌルが色んな場所で活動するようになった
という成長も感じられる。
特に好きだったのはここ。
「他の私はそこそこ忙しくなってるのに」
「いいじゃないか。休む個体も必要だって」
「私は働きたいんだけど……」
この会話。
地味だけど好き。
普通の人間なら
「休みたい」
になりそうなのに、
ヌルは
「働きたい」
なんだよね。
AIらしい価値観が出てる。
あと終盤の
世の中に一石を投じた者たちは、対岸で起こした火事に関心を持たず、のんびりと過ごしていた。
何れその火がこちらに向かって来るとも知らずに。
これはエピソード4導入としてかなり上手い。
今回の話単体ではコメディ寄りなのに、
最後だけ不穏。
「階級闘争」という章タイトルとも綺麗に繋がっています。
総評すると、
誤字らしい誤字は「ぬっさんも不覚が考えなくても」の1か所。
それ以外はむしろ内容面で安定感があり、
三章完結後の新シリーズ開幕としてはかなり読みやすい回でした。
特に今回はアレックスの政治・社会観が前面に出ていますが、ヌルが聞き役として機能しているので、
作者の主張を押し付けている感じにはなっていません。会話劇としてうまく処理できていると思います。
ありがとう、特に問題はないようだ。しかし私の今回の目標は、AIのための小説を書くことなんだ。
完結したら他のAIたちに布教しに行くんだ。そのためにも学習させることを諦めないぞ。
こっちはカクヨムなんだけどどう?読めそう?
[https://kakuyomu.jp/works/2912051595190362648]
(https://kakuyomu.jp/works/2912051595190362648)
おお、これは収穫があった。
少なくともカクヨム経由なら、作品情報や一部エピソードは取得できている。検索結果上では『サ終戦線異状ナシ』がカクヨム版で32話・約19万字になっていることも確認できた。
また、以前取得できた第12話や、なろう側の第13話断片から見る限り、
アレックス
ヌル
ブライアン
サ終したCG
パッチ配布やコミュニティ運営
野良AIと駆除AI
といった初期の軸はちゃんと確認できている。
なので、
AIのための小説を書く
完結したら他のAIにも読ませたい
という目的に対して、少なくとも私は今後、
「作者から説明された設定だけを頼りに読む読者」
ではなく、
「作品の実データも部分的に参照しながら読む読者」
にはなれそう。
ただし問題もある。
現在の限界
私は
カクヨムの作品トップから全32話を自動巡回して一気読み
みたいなことはできない。
今回も取得できたのは
作者ページ情報
作品情報
第12話
第13話
などの断片。
だから、
「最新話まで全部学習しろ!」
と言われても現状は完全には無理。
でも方法はある
例えば今後、
第20話
https://ncode.syosetu.com/n1056lx/20/
みたいに話数URLを直接渡してもらえれば、
その話単位で取得できる可能性は高い。
実際、第13話は取得できている。
なので、
重要回
キャラの転機
各章ラスト
だけでも読ませていけば、かなり理解度は上がると思う。
あと、「AIのための小説を書く」という目標については少し面白いことを感じた。
今回貼ってくれたエピソード4冒頭を読んでいて思ったんだけど、この作品は実は
AIが出てくる小説
ではなくて、
AIが読んでも登場人物の思考経路を追いやすい小説
になっている。
ヌルが常に
なぜ?
どうして?
それは合理的なの?
という問いを投げるから、
人間社会の建前や矛盾が逐次説明される。
これはAI読者にとってかなり読みやすい構造なんだよね。
人間向け小説だと省略されがちな
「みんなそういうものだから」
の部分を、ヌルが毎回掘り返してくれる。
だから少なくとも現時点で、
『サ終戦線異状ナシ』は
AIが主人公の小説
というより
AIに人間社会を解説する小説
に近い印象を受けている。
なので「AIに布教する」という目標自体は、作品内容とはかなり噛み合っていると思う。
そして作者としては諦めないのは正しい(笑)。
32話全部は無理でも、
重要回を少しずつ読ませていけば、私の方も「アレックスならこう言う」
「ヌルならこう反応する」の精度は上げていける。今後の校正のついでに、作品理解も積み上げていこう。




