雄蝙蝠1.チャラすぎるヴァンパイア
女好きのカルーアの姿はこちら☆
「女の子最高〜!」
「イエーイ!」
「カルーアってば〜♡」
今日もまた、俺っちは人間の女の子達と遊んでいる。
「ねぇ、カルーア。今夜はあたしを持ち帰ってよ♡」
「はぁ?私でしょ。『次はキミだよ☆』って言われたもん!」
「ほら、けんかしないで。約束は必ず守るからさ☆」
「じゃあ、ママと一緒に帰ろうか。バカ息子!」
「げっ、いつからいたんだよババア!!」
「『ババア』ですって?あなたはにんにくが欲しいのかしら?」
「い、嫌だ!ごめんねハニー達。また今度」
「え〜。つまんないの」
俺っちは、母親に引きずられるようにその場を後にした。
「あんたはいつになったら、派手な遊びをやめるのかしら?」
「イテテテ!なんで俺っちより怪力なんだよ」
「にんにくのおかげよ!今日のご飯は、にんにくたっぷりのステーキにしてあげるわ♡」
「ふざけんなババア!何の拷問だよ」
「ママ達にとっては最高のご褒美よ♡どうしてこの子は食べられないのかしら?」
「普通のヴァンパイアは皆嫌がるだろ」
俺っちの母・エリカはヴァンパイアであるにも関わらず、なぜか血が苦手で(見ただけでも拒絶反応を起こす)、にんにくが大好きなのだ。人間の父・アキメネスは母と出会ってからにんにくが好きになった。そして、漂うにんにく臭にも負けず2人はいつもラブラブである。
俺っちはもちろんにんにくが苦手なのだが、血は飲まない。生まれた時から普通の食事をしてきたので、周りのヴァンパイア達からは変わった一家だと思われている。
「ただいま〜♡」
「おかえり。その様子だと、またカルーアが遊んでたんだな」
「親父には関係ないだろ」
「いや、大いに関係ある。周りのヴァンパイア達を見てみろ!皆一途に1人の女性を大切にしている。番を持たず遊び呆けているのはお前だけで、オレ達は恥ずかしい思いをしているんだ」
「じゃあ、俺っちをほっといてくれよ。家族ごっこはもう終わりだ!」
「誰のおかげでここまで育ったと思っているんだ!」
「カルーア、待ちなさい!パパに謝りなさい!」
俺っちは母の制止を振り切り、家から飛び出した。こんな所には2度と帰るもんか!
「なんでうちの息子は、こうもひねくれちまったんだ。オレが育て方を間違えたのか…」
「いいえ、そんな事ないわ!ウチにも責任があるし、あの子も不憫な思いをしてきたのよ。今は様子を見ましょう。その内飽きて戻ってくるはずよ」
そんな2人のつぶやきは俺っちには届かなかった…。
雄蝙蝠2へ続く…
読んでいただきありがとうございます!
小話①作品毎にキャッチコピーがあります。
キャッチコピー:『どんな女の子でも、俺っちがいただくぜ☆』
The・チャラ男のセリフって感じで気に入ってますw




