第15話 嘆きの歌姫
OP『お子様ランドのテーマ』(2番のみ)
剣やゲームやマイクを渡されて
能力目覚めたと言われたけれど
使い方とか何も教えてくれない
説明書何で無いんだよ
急に宿命背負わされ
戦いの中に巻き込まれる
お子様ランド
お子様ランド
お子様ランドが愛しくて
お子様ランド
お子様ランド
お子様ランドを抱きしめる
「タマ!」
ごんすけはタマが心配で思わず名前を叫んだ。
そのタマはドラキュラの必殺技ブラッディ・ワルツをまともに食らって全身血を流していた。
「もう見てられない!回復失敗した私のせいだ。」
キャサリンは後ろを向いて泣きだした。
「それを言ったらフランケン戦で自滅した僕のせいになる。でもそんな事言っててもしょうがない。タマの次に戦うのはキャサリン、君だ。だから目を背けたらダメだ!」
ドボ名人はキャサリンの後に立って叱咤激励した。
「うん…。」
キャサリンは泣きながらも前を向いた。
「タマ…は…まも…るんだ…。」
タマはフラフラで倒れそうなのを必死に堪えている。
「あなたみたいな猫が何を守るって言うんです?」
ドラキュラは不敵に笑みを浮かべた。
「しゃおっ。」
タマは力を振り絞ってドラキュラのステッキを爪で引っ掻いてバラバラにした。
「なんて事するんですか!」
ドラキュラは驚きながらグリップだけになったステッキを地面に投げ捨てた。
「でもステッキはオシャレで使ってるだけで、こんな物なくてもワタクシの能力ブラッドアーティストで武器は出せるんですよ。」
ドラキュラは能力で真っ赤なレイピアを出した。
「それではもう一度ワタクシのブラッディ・ワルツを食らって頂きましょう。」
ドラキュラは再び技を繰り出そうとした。
「ストップです。」
そこにチョキ君が割って入ってきた。
「どういう事ですか?」
トドメをさそうとしたのを邪魔されてドラキュラはけげんな顔をした。
「タマさんが気絶したのでここで決着です。」
チョキ君が言った通り、タマは立ったまま気絶していた。
「そうですか。」
ドラキュラは不服そうな顔をしながらもレイピアを引っ込めた。
タマが力尽きて気絶した為に
決着
モンスターバトル 第3試合
勝者 モンスターズ ドラキュラ
「タマ!」
ごんすけはタマに駆け寄って抱き抱えた。
「今すぐに回復するね。」
キャサリンは回復のイメージをしながら前に出た。
「うん、お願い。」
ごんすけはタマを抱えてる腕を伸ばして回復してもらおうとした。
「キャサリンさん、能力を使えるのは戦闘と戦闘の間一回だけと決まってるのでタマさんを回復したらあなたのステータスを上げる事が出来なくなりますよ。」
チョキ君はキャサリンの前に入ってきて確認をした。
「そんなのはどうでもいいです。」
「このフェニックスの洞窟ではタマさんは死ぬ事はないので大丈夫ですよ。」
「それでもあんなに傷ついてるのを見てほっとけません!どいて下さい。」
キャサリンが強めの口調で言うとチョキ君は横にそれた。キャサリンはすぐにタマに駆け寄って歌い出した。
それは今までのキャサリンの歌い方とは全然違っていた。
『ホーリー・リフレイン』
この者の 全てを癒やし
全ての痛みを 和らげよ
キャサリンが歌うとタマの傷は一瞬で消えた。
「目を覚さないよ。」
ごんすけは不安な表情でキャサリンに言った。
「うん、今は気絶してるからね。傷は治したからしばらくしたら目覚ますよ。」
キャサリンは笑顔で答えた。
「本当?良かった。キャサリンありがとう。」
ごんすけは少し安心して笑顔に戻った。
「当たり前の事やっただけだよ。タマちゃんの為にも私、戦わないと。」
それまで戦う事を嫌がっていたキャサリンだが、タマの姿を見て覚悟を決めた。
「うん、頑張って。」
ごんすけは声援で後押しした。
「キャサリン、ちょっといい?」
ドボ名人はキャサリンの耳元に行って気になった事を耳打ちした。
「うん、分かった。2人ともありがとう。行ってくるよ。」
キャサリンは決意に満ちた目をしてドラキュラの前に立った。
(凄い。傷が完全に消えてる。それにあの優しさ、我々が待ち望んだ救世主がついに現れたかも…。)
チョキ君は傷一つなくなったタマを見て思った。
「おや、次はさっき泣いてたお嬢さんが相手ですか。」
ドラキュラはさげすむような態度で言った。
「あなたは私が倒します。」
キャサリンは真剣な顔で返した。
「そうですか。それは楽しみですね。」
ドラキュラはせせら笑いをした。
モンスターバトル 第4試合
GON FOX 3番手
キャサリン
VS
モンスターズ 2番手
ドラキュラ
「さて、お嬢さんにもワタクシのブラッディ・ワルツを味わって頂きましょうか。」
ドラキュラは笑みを浮かべながら赤いレイピアを出した。
するとキャサリンはすぐに歌い出した。
『フロスト・セレナーデ』
凍れよ凍れよ 氷になれよ
カチカチに固まり 凍りつきましょう
「何を歌ってんですかね…。えっ、冷たい!」
ドラキュラのレイピアは凍りついて地面に引っ付いていた。
「くだらない小細工ですね。こんなの一度引っ込めてまた出せば…、出ない。」
ドラキュラの笑みは消えて焦りの顔に変わった。
「出ないですよね。あなたの武器は血で出来ていてその量は限られてる。だからわざわざステッキを使ってた。さっきタマちゃんがバラバラにしたステッキを!」
キャサリンはドラキュラを睨みながら叫んだ。
ED『暗闇のバラード』
真っ暗な暗闇の中で
子供達は何を思う
明日も見えない不安だとか
怖くてどうしようもない気持ち
だけど日常ではない状況に
なんだかワクワクもして
よく分からないけど冒険心で
この胸が この胸が ドキドキと
高まっていくんだ
涙を流したこの想いも
成長してる証なんだ
明日にはきっと光が見えて
眩しいはずなんだ
次回予告
グッドシーユー!私キャサリン。
前にアマチャロビ独自の星座でタコ座とふんどし座っていうのがあるって話したけどどうやらアリ座とキリギリス座っていうのもあるみたい。働き者の星座と怠け者の星座ってどんな感じなのかしらね。
そんな訳で次回の話は天敵。
お楽しみに。




