第13話 選択ミス
「フランケンだ!!」
ごんすけが叫ぶとそれまで寝てたフランケンは目が覚めてムクっと立ち上がった。
「んがー!うるへー!気持ち良く寝てたのにー!」
フランケンは睡眠を邪魔されて怒った。
どうやらフランケンはさ行が言えないようだ。
「あっごめん。おやすみ。」
ごんすけはよく分からないけど、とりあえず謝った。
「もう寝れねー!ふざけんなー!」
フランケンは怒りが収まらない。
「やばい怒ってる。」
ごんすけは悪い事しちゃったなと思った。
「どっちにしても寝てたら困ります。フランケンさんは最初の対戦相手です。」
チョキ君が困った顔で言った。
「最初は僕からだよね。こうなったら強制的にもう一回寝てもらうしかないね。」
ドボ名人は早くゲームキャラを召喚したくてウズウズしていた。
OP『お子様ランドのテーマ』(2番のみ)
剣やゲームやマイクを渡されて
能力目覚めたと言われたけれど
使い方とか何も教えてくれない
説明書何で無いんだよ
急に宿命背負わされ
戦いの中に巻き込まれる
お子様ランド
お子様ランド
お子様ランドが愛しくて
お子様ランド
お子様ランド
お子様ランドを抱きしめる
モンスターバトル 第1試合
GON FOX 1番手
ドボ名人
VS
モンスターズ 1番手
フランケン
「さて、どうしようかな。洞窟だからそれと関係するゲームのほうがいいよね。よし!これだ。」
ドボ名人がイメージするとゲーム機と白いカセットをポンっと音とともに出てきた。
カセットをゲーム機にセットすると空中に『スペルランカー』というタイトル画面が浮かび上がった。
「おーすげー。」
ごんすけは目を輝かせた。
「テレビゲームの事は分かんないけどこれは面白いね。」
キャサリンはトランプやクルードというイギリス発祥のボードゲームはよくやるがテレビゲームはやった事がなかった。
「よし!スタートだ。」
ドボ名人がスタートボタンを押すと、ヘルメットにヘッドライトを付けたサファリルックの洞窟探検家のキャラが召喚された。
「おーー。」
ごんすけとキャサリンは歓声を上げた。
そして探検家キャラがフランケンに向かって歩こうとして地面のひずみに足を引っかかって転んだ。
「あー、転んだ。」
ごんすけは声を上げた。
探検家キャラは点滅してから消えて
『GAME OVER』という文字が浮かび上がった。
「えっ、終わり?」
キャサリンは小さくつぶやいた。
「ごめん…。」
ドボ名人は一瞬で戦闘不能になって謝るしかなかった。
ドボ名人の自滅により決着
モンスターバトル 第1試合
勝者 モンスターズ フランケン
「どーひたー!やらないのかー!」
フランケンはドボ名人の自滅に気付いてなかった。
「ドンマイ!ドンマイ!大丈夫!大丈夫。」
ごんすけは手を叩いてドボ名人を励ました。
慰めではなくて本当に大丈夫だと思っていた。
「タマちゃんって猫ちゃん負けたら私の番なんだけど…。」
キャサリンは戦いたくなかったので不安で仕方なかった。
「大丈夫だよ。タマ強いから。」
「本当?あんなちっちゃくて可愛いのに。」
「うん、タマはちっちゃくて可愛いけど強いよ。」
「それならいいんだけど…。」
キャサリンはタマが絶対強い訳がないと思った。
「ドボ名人さんは召喚の能力使いなので対象外でしたが、タマさんなら補助が使えます。キャサリンさんどうしますか?」
チョキ君がキャサリンに尋ねた。
「えっ、あっそうか。私も何が出来るか分からないんですが…。」
「慣れてくれば出来る事が感覚で分かるようになります。」
「感覚ですか。そっか。えーと、タマちゃんどうする?」
キャサリンが聞くと、
「タマはスピードとことん上げたい。」
タマは迷わず答えた。
「スピードか。えーと、イメージして。ラララララララ〜♪これで上がったのかな?」
キャサリンはなんとなく歌ってみてイメージ出来たような気がした。
「ありがとう。いってくるにゃ。」
タマは本能でスピードが上がったと感じて、迷わず歩いてフランケンの前で止まった。
モンスターバトル 第2試合
GON FOX 2番手
タマ
VS
モンスターズ 1番手
フランケン
「待たへすぎだ!ふざけんな!」
フランケンは怒鳴りながらタマに殴りかかろうとするもタマはスッと避けた。
フランケンが更に何度も拳を繰り出すが、タマは全て避けた。
「にゃーーーおーー。」
タマは雄叫びを上げながら両腕を曲げ、両手を開いた戦闘の構えをした。
「しゃおっ」
タマは掛け声とともにジャンプしてフランケンに接近して爪で引っ掻いた。
フランケンはたまらずタマを殴ろうとするもタマはスッと避けて更に引っ掻きまくった。
「すごーい。」
キャサリンは目を丸くした。
「ねっ、強いでしょ。」
ごんすけは得意げだった。
「うん、ビックリした。あんなに大きさが違うのに。」
キャサリンはタマの強さを目の当たりにして驚きと喜びが入り混じった気持ちだった。
「スピードを上げたのは正解かもね。」
気まずそうにしていたドボ名人も、タマの強さで空気が変わったので話に入ってきた。
「おっ、ドボ名人復活。」
ごんすけは嬉しそうな顔をした。
「いや、今は戦闘不能で能力使えない役立たずだよ。僕は洞窟にこだわって選択ミスしたけどタマは僕とは違って能力の使い方を分かってるからね。これは強いよ。」
「うん、タマは強いよ。でもドボ名人は役立たずじゃないよ。」
「慰めてくれてありがとう。後は応援するしかないよ。」
ドボ名人はまだ落ち込んでいたが、ごんすけの言葉とタマの強さで少し気持ちが楽になった。
「能力の使い方分かってないのは私も同じ。このままタマちゃんが全部勝ってくれたらいいんだけどね。」
キャサリンは不安で仕方なく祈るような気持ちでタマの戦いを見ていた。
相変わらずフランケンの攻撃は当たらず、空振りばかりだった。その隙にタマが引っ掻いた。そしてフランケンはダメージが蓄積してきてよろけて倒れ込んだ。
「くほー!」
フランケンは悔しさのあまり、地面に拳を叩きつけた。
「トドメにゃ。猫跳千切!」
タマは技名を叫んでフランケンに向かってジャンプした。
その時、フランケンが地面に拳を叩きつけた事で砂埃が舞った。
タマは思わず目をつぶった。
そしてフランケンがやけくそで拳を振り上げるとタマに当たった。
「あぶにゃ。」
タマは瞬時に上に飛びはねて衝撃を和らげた。
「うまい。」
ドボ名人は感嘆の声を上げた。
そしてタマは着地した。
直撃は避けたもののダメージはあり、血が出ていた。
「タマ!」
ごんすけは思わずタマの名前を叫んだ。
ED『暗闇のバラード』
真っ暗な暗闇の中で
子供達は何を思う
明日も見えない不安だとか
怖くてどうしようもない気持ち
だけど日常ではない状況に
なんだかワクワクもして
よく分からないけど冒険心で
この胸が この胸が ドキドキと
高まっていくんだ
涙を流したこの想いも
成長してる証なんだ
明日にはきっと光が見えて
眩しいはずなんだ
次回予告
にゃー!タマだよ。
アマチャロビに来てから1番嫌なのはふかふかの布団がない事にゃ。あのふかふかの布団で眠る幸せは何事にも変えられないものだよ。あーこんな話してたら布団が恋しくてたまらないにゃ。
そんな訳で次回の話は拳法使いの猫
お楽しみに。




