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最果ての世界で見る景色  作者: ルカリナ
EPISODE 3
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EPISODE 3 - 45 √朱音

その瞬間、全てを吹き飛ばす

大爆発が起こった………。


起爆の瞬間、傍で待機していた

4脚型外骨格の4番機と5番機が

爆発の余波から不知火を守るように、

左右から覆いかぶさり、

その身を盾にした瞬間………。


全てを薙ぎ払う衝撃波が襲ってきた。


「うわぁあああああああ!!」


爆音の後に襲ってきた衝撃波は

想像以上の威力で、不知火が隠れとる

建物の外壁が見る見る削り取られていってた。


このままでは、建物ごと吹き飛ばされると

判断したのか4番機と5番機が

足にあるスパイクを地面に向けて射出。


爆風に不知火が飛ばされないように

自身の機体を地面に再度、固定しなおす。


「た・え・ろぉぉぉおおおお!!」


それから数秒後………。


漸く、衝撃波が過ぎさると

ウチの盾になってくれた4番機と5番機に

指示を出すが2機が動き出すことは無かった。


「ん?同期が切れとる??」


2機の状態を確認したいけど

このままじゃ、身動きが取れんな………。


不知火の全身に力を込めて

少しだけ2機を押してみると、

下の方に隙間を作ることが出来た。


何とか這い出る事に成功したウチは、

改めて2機の状態を確認する為、

振り返って見ると、その惨状に息を吞む。


「何や………これ………?」


2機の背中には、

ベフィモス装甲や建物の残骸だと思われる

破片が無数に突き刺さっていた。


「ありがとうな………。

二人とも………」


かばってくれた2機にお礼を言いながら、

他に無事な機体が居ないか確認して見た所

1番機との同期が完全に切断されていることが分かった。


2番機と3番機は、『辛うじて』同期されていたけど

ステータスを確認した所、戦闘に復帰するのは

無理そうな位、損傷が激しかった。


「みんなもお疲れさん………。

後はウチに任せて、ゆっくり休んでてな」


今までウチに尽力して、

ベフィモスを抑え込んでくれていた

他の1番から3番の4脚型外骨格達にもお礼を言う。


ここからは、完全にウチと

ベフィモスの一騎打ちや………。


気合を入れ直したウチは、

ベフィモスの居た方に視線を向ける。


そこには………。


左足が完全に吹き飛んでしまった為、

片膝立ちの体勢になっとる、ベフィモスが居った。


「!?」


その姿を見た瞬間、

考えるよりも先に体が反応した。


不知火のメインブースターを点火すると

最高速度でベフィモスに近づいて行く。


ウチの接近に気が付いた

ベフィモスが咄嗟に左手に持つ

グレネードランチャーで、

攻撃を仕掛けようとしたが、

如何せん片膝立ちの状態では、

バランスを上手く保つことが出来ずに

不発に終わってもうてた。


難なくベフィモスの背中に回り込んだ

ウチは、今度はクイックブースターを駆使して

ベフィモスの背中を駆け上っていく。


「待ってろよ!碧依!!」


「私から降りろ!!」


ウチの狙いに気が付いた、

碧依がベフィモスの巨体を揺さぶって

ウチを振り落とそうとしたけど、

大きく跳躍する事で、振り落とされるのを回避しつつ

目当てのポイントである『頸椎』の付近に到着した。


「不知火!『スキャン』開始!

目標!『緊急停止スイッチ』!!」


【了解。『緊急停止スイッチ』の

スキャンを開始します】


尚も体を揺さぶるベフィモスやったけど

着地と同時に、陽電子ナイフを背中に突き刺すことで

不知火の姿勢を安定させつつ、

目当ての『緊急停止スイッチ』の探索を開始させる。


【スキャン完了。

12時の方向、距離5mの位置に

『緊急停止スイッチ』を確認しました】


「了解!」


不知火の教えてくれた

ポイントに向かうと、

一か所だけ色の違う個所を発見した。


「ここか!!」


色の違う装甲を力任せに引きはがすと

中から『操作パネル』が現れた。


この度は、最果ての世界を

ご覧頂きまして、誠にありがとうございます。


もう暫く程、朱音ルートが続きますが

これからも、3分間から5分間の

ささやかな楽しみを

皆様に提供出来ますように

のんびりマイぺースながらも

精進してまいりますので

何卒最後までお付き合いの程

宜しくおい願いいたしますm( _ _ )m

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