表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最果ての世界で見る景色  作者: ルカリナ
EPISODE 3
85/2794

EPISODE 3 - 43 √朱音

自分でも良く分からん言い訳をしつつ、

格納庫での用が済んだウチは、

急いで碧依の居る戦場に戻る………。


来た道を最短距離で進む中、

戦闘の様子を確認して見た所、

ベフィモスと戦っている、4脚型外骨格の

機体数が残り1機になってた。


どうやら『N2爆薬』の解体作業に

集中しすぎて、気が付かんかったみたいや………。


でも、あの子たちのおかげで

無事に作業を完了することが

出来たわけやからな………。


こうして………。


もう一度、ウチが碧依の乗る

ベフィモスの眼前に到着した瞬間………。


最後の1機になっても、

ベフィモスの足止めをしてくれてた、

4脚型外骨格が破壊された。


「みんな、ありがとうな………」


「お前!そこに居たのか!!」


破壊された子たちに、

感謝の言葉を送っていると

ウチを見つけた、碧依から怒気を含んだ

声が飛んできた。

改めて、碧依の乗るベフィモスを見て見ると

装甲のあっちこっちに、ダメージが見受けられた。


傷跡から察するに、

あの子たちが使っていた、

『ロングレンジスナイパーキャノン』の弾痕後やな。


「(あの子たちの攻撃は、

無駄じゃなかったんやな)」


「聞いているのか!!」


あの子たちに黙祷を捧げていると、

無視された事に苛立ったのか、

もう一度、碧依から怒声が飛ぶと同時に

グレネードの銃口を向けられる。


黙祷を捧げ終えたウチは、

両手に持つアサルトライフル構えると、

声高に開戦の口上をベフィモスに向けて宣言する。


「ここで決着を付けたる!!」


「黙れ!私の邪魔をする、

お前はここで死ね!!」


ベフィモスが左手に装備している

グレネードランチャーの

トリガーを引こうとした瞬間………。


「1番から3番!アンカー発射!!」


ウチが同期しとる4脚型外骨格の

1番機から3番機にアンカーの射出指示を出す。


「!?」


ウチに気を取られていたベフィモスの左手に

計3本のワイヤー付のアンカーを撃ち込むことに成功。


そのまま、ワイヤーを巻き取らせて

ベフィモスの姿勢を崩させる。


「また、こんな姑息な手を使て!

良い気になるな!!」


ベフィモスの方も流石と言うべきか、

一瞬姿勢を崩しそうになったものの

直ぐに体制を立て直すと

馬力にものを言わせて、

3機の4脚型外骨格達と力比べをしだした。


それでも徐々に、力比べの軍配が

ベフィモスの方に上がって行く………。


「(こうなったら………)」


一か八かの賭けに出る!!


「1番から3番!

『オーバー・ブースター』スタンバイ!」


次の瞬間、メインブースターの最大噴射を始める

3機の4脚型外骨格に引っ張られ、

再度ベフィモスの姿勢が崩れ出すが………。


「なめるな!!」


それでも………。


左足を一歩、前に踏み出す事で

3機の牽引に抗うベフィモス。


「(ここや!)」


ただし………。


それこそが、ウチの狙いやった。


ベフィモスが左足を前に踏み出し、

3機の4脚型外骨格の牽引に耐えた瞬間………。


2番監視塔に待機させといた

4脚型外骨格の5番機に

『コイルガン試作2号機』の発射指示を出す。


狙うは………。


ベフィモスの『左膝』や!!


「5番機標準良し!撃てい!!」


ウチの指示を受けた5番機は、

ベフィモスの『左膝』に向けて

『コイルガン試作2号機』を発射。


その攻撃は、ウチの狙い通り

ベフィモスの『左膝』に命中させる事に成功した。


この度は、最果ての世界を

ご覧頂きまして、誠にありがとうございます。


もう暫く程、朱音ルートが続きますが

これからも、3分間から5分間の

ささやかな楽しみを

皆様に提供出来ますように

のんびりマイぺースながらも

精進してまいりますので

何卒最後までお付き合いの程

宜しくおい願いいたしますm( _ _ )m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ