EPISODE 3 - 42 √朱音
「『N2航空爆雷』のある『格納庫』や!」
ただ、そのまま向かうのは、
やっぱり危険と判断したウチは
念の為、遠回りしながら目的地に向かう事にした。
その際、ベフィモスと4脚型外骨格の
戦闘を見守る為に、ウチと同期している
4脚型外骨格の1番機から3番機を
戦闘領域から少し離れた所に再配置した。
「不知火!
『オーバー・ブースター』燃焼終了!!」
【了解。
メインブースターへの
エネルギー供給を終了します】
格納庫に向かって、
大きく回り込むように移動し続けたけど
目的地である格納庫に近づくと
その手前で不知火を停止させる。
格納庫の近くにある
建物に身を隠すと、
ベフィモスの近くに配置した
4脚型外骨格を通じて
戦闘の様子を確認する。
「少しやられてもうた、
みたいやけど、
まだ大丈夫そうやな」
格納庫に向かう前は、
5機居った外骨格達やったけど
今確認した限りやと3機に減ってもうてた。
「でも、ウチの作業が終わるまでは
持ち堪えてくれそうやな………」
そう判断したウチは、
そのまま格納庫に近づくと
扉を開いて中に飛び込んだ。
「え~っと………。
目的の『物』は何処や?」
そこまで広く無い格納庫内を
見回してみると直ぐに目的の『物』を
見つけることが出来た。
「あった!これやこれ!!」
全長約20m程の大型ミサイルである
『N2航空爆雷』を発見したウチは、
ミサイルの上に飛び乗ると
急いで弾頭部分に向かう。
弾頭の真上に到着すると
今度は陽電子ナイフを取り出して
周辺の外装を切り裂いていく。
弾頭付近の外装を取り除いたウチは、
中を確認すると、ミサイルの要である
『N2爆薬』が入っているユニットを慎重に取り出す。
「お?これは、好都合やな!!」
『N2爆薬』が入っているユニットは
『信管』を中心に、計8つに小分けされた
直径30cm程のブロックで構成されていた。
必要なのは『N2爆薬』が1つと
起爆する為の『信管』だけや。
ただ、このままバラすのは
流石にまずいので、
先ず最初に、中心にある信管を取り除くと、
次に『N2爆薬』の入っている
ブロックを1個づつ丁寧にバラして行く。
急がず、焦がず………。
それでも、最大限の速度で
『N2爆薬』のユニットの解体作業を進める………。
数分後………。
そこには、1つの『信管』と
8つにバラされた『N2爆薬』の収まった
ブロックが並んでいた。
「ふう………。
幾ら『信管』が無くても、
この作業は、流石にビビるな」
一歩間違えれば、
辺り一面を火の海に
出来る代物やからな………。
でも………。
無事に目的の物を
手に入れる事が出来た!!
「待っとれよ碧依!
直ぐにウチが、助けたるからな!!」
8つにバラした『N2爆薬』の1つと
最初に取り外した『信管』を
不知火の収納ホルダーに入れると
残りの『N2爆薬』のブロックを、
もう一度ミサイルの中に仕舞い込む。
まぁ………。
もう、『信管』が無くなってるから、
起爆の心配はないと思うけど
剥き出しにしてるよりは、マシと言う事で………。
自分でも良く分からん言い訳をしつつ、
格納庫での用が済んだウチは、
急いで碧依の居る戦場に戻る………。
この度は、最果ての世界を
ご覧頂きまして、誠にありがとうございます。
誠に申し訳ございません。
UP早々ですが
少しだけ書き足しをさせて頂きました・・・。
『『N2爆薬』が入っているユニットを慎重に取り出す。』と言う所から
少しだけ書き足しをさせて頂きましたので
良ければ、もう一度読み返して頂けたら幸いでございます。
それでは・・・。
もう暫く程、朱音ルートが続きますが
これからも、3分間から5分間の
ささやかな楽しみを
皆様に提供出来ますように
のんびりマイぺースながらも
精進してまいりますので
何卒最後までお付き合いの程
宜しくおい願いいたしますm( _ _ )m




