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最果ての世界で見る景色  作者: ルカリナ
EPISODE 3
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EPISODE 3 - 17 √アキト

俺を守ってくれたドローンは爆発四散した………。


「くそ!」


だが、悪い事ばかりではない。

ドローンが囮になってくれたおかげで、

ミサイルの弾幕の突破に成功した。


ベフィモスとの距離も残す所1000mを切った………。


今の速度と距離なら、奴がミサイルを

再ロックしている間に横を抜け切れる!!


ベフィモスの頭上を越える為、

高度を少し上げていると、

またロックオン警報がドローンから送られてくる。


「今度は何が来るんだ!」


ドローンから送られて来た情報を見て驚愕する。


左右の手には、120mmの二連式・ガトリング砲。

『GRⅡ-120-1000』が………。


両肩からは、200mmのガトリングランチャー。

『BGR-200-300』の計6砲が、

俺達に標準を合わせ、早速ライフリングの回転を始めていた。


ミサイルのように、迎撃する訳にもいかず、

だからと言って、『A・O・B』をパージして、

大きく迂回する訳にもいかない………。


「どうしたら!!」


八方塞の状況下だが、敵は待ってはくれない………。


今まさにベフィモスからの、

一斉掃射が行われようとした瞬間………。


ドローンが俺の盾になるように、

ベフィモスとの射線に割って入ってきた。


「!?」


それと同時に、ベフィモスからの掃射が開始………。


無数の弾丸が、ドローンに命中していく………。


縦一列に並んでいるおかげで、

今の所、1発も俺の方まで弾丸は飛んできていないが

それでも、集中砲火の矢面に立っている

ドローンの装甲が、刻一刻と削り取られていく。


「頼む!耐えてくれ!!」


残り距離100mを切った時に、

ドローンの『A・O・B』に、ベフィモスの攻撃が命中。


エンジンから火の手が上がっていく。


最後の力を振り絞るように、

ドローンがバルカン砲を掃射しながら、

『A・O・B』の出力を更に上げ、

ベフィモスに向かって突撃していく。


ベフィモスの方も、自分目掛けて飛んでくる

ドローンの方が脅威と判断したのか、

俺よりもドローンを優先して攻撃を仕掛け始めた。


お互いに一歩も引かず、

殴りあうように、ガトリング砲と

バルカン砲の応酬が始まったが。


殴り合いの時間は、

そう長くは続かなかった………。


ベフィモスとの残り距離が10mを切った所で、

ドローンが『A・O・B』をパージ………。


自身をベフィモスが左手に持っている

二連式・ガトリング砲に向けて突貫。


パージされた『A・O・B』は、

ベフィモスの左肩に装備されていた

ガトリングランチャーに命中。


自身を犠牲にした結果、

ベフィモスの持つ武器の破壊に成功する。


どうしても………。

この作戦を成功させたいと思う

俺の祈りが通じたのか………。


それとも………。

ドローンに搭載されたAIにも、

想いみたいなものがあったのか………。


今となっては、定かではないが、

あの絶望的な状況下に対して、

奇跡的にも俺は無傷だった………。


ドローンが作ってくれた、

活路を無駄にしない為にも俺は、

更に『A・O・B』に、エネルギーを送る。


右側だけの装備で、何とか俺を撃退しようと

ベフィモスも奮闘していたが、

その程度の攻撃で、今の俺を止めることは不可能だ。


「い………、けぇぇぇぇええええええええええ!!」


こうして俺は………。


2機のドローンのおかげで、

無事にベフィモスの突破に成功した。


ここから暫くですが

アキト視点と朱音視点に分けて話を

進めていきたいと考えています。


本当は交互に書きたいのですが、

如何せん不器用なもので、

それをやると恐らく意味が

分からなくなりそうなので

いっその事、一気に進めては

また別視点で~みたいな感じで

やらせていただこうと思います。


読んで頂いてる方には、

ご不備をお掛けしますが

ご了承いただけましたら幸いでございます。

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