EPISODE 2 - 11
流石にそこだけは譲りたくないので、
最後の抵抗に打って出ることにした。
「戦うのは良いが、流石に何かしらの『装備』はあるんだよな？」
欲を言えば、さっき見た『4脚タイプの強化外骨格』が欲しい。
「あぁ。それなら、安心しろ。
お前に合わせて同時開発した、
最新鋭の強化外骨格があるからな！！」
「そうですか………」
もぅ、何も言うまい………。
ここまで、手回しが良いと、
何か出来レース的なものを疑ってしまうが
多分だが、偶然なんだろうな………。
色々と釈然としないが、
それでも、エミリーが言っていた
最新鋭の『強化外骨格』には、興味がわく。
どんな物でも、新しいと聞くと心が躍るな。
「その『最新鋭』は何処にあるんだ？」
「まぁ、慌てるな。朱音！悪けど、地下格納庫まで
アキトを案内してくれるか？」
「別にそれは構わんけど、ウチはどうしたら良いんや？
コイツと一緒に戦闘に加われば良いんか？？」
そう言えば、朱音は俺が倒せなかった
『紫の機体』を撃退した、『赤い機体』のパイロットだったな。
あの時は、確か長距離からの狙撃だったが
実際はどんな戦い方なんだろうか？
凄くきになるな………。
「いや………。折角の機会だ。
今回はアキトの『技能テスト』も兼ねる事にした。
メインはアキトにやらせるから、朱音はバックアップをしてくれ」
「ほいほい。了解や」
ん？今なんて言った？？
『技能テスト』？？？
急に『テスト』とか言われても正直困るぞ？
「は？テストって何だよ？？」
「あ？当たり前だろうが？
もしかして、お前は『技能の披露』もせずに
ダアトの一員になれるとでも思ってたのか？」
一員も何も『起きたら』既に、『ここに居た』分けなんだが………。
こいつ相手に、ゴネても時間の無駄なのは
今までの事で理解したからな。
ここは、素直にしたがっとくか………。
「で？俺は、何を『披露』すれば良いのだ？」
「お？今回はやけに素直だな？？
最初っからそうだったら、こちらも楽だったのにな」
うん………。取り敢えず、我慢だ。我慢。
「では、お前に『ミッション』だ。
内容は、敵勢力の『撃退』もしくは『殲滅』。
報酬は、『情報の全て』だ」
「失敗した場合は？」
ミッションとか懐かしい感じだな。
アトラスに居た時は、当たり前だったんだがな………。
まぁ、取り敢えず『成功報酬』は、分かったが
『失敗した時』のペナルティーも
聞いとこうと思ったのだが………。
「『失敗した場合』だと？お前………。
まさかとは思うが、俺の最高傑作を使っておいて
失敗するとか言わないよな？？」
やばい………。
エミリーの逆鱗に触れたっぽいぞ？
だが、契約を結ぶ時はちゃんと
リスク面の確認していないと
後で大変な目に遭う事もあるからな。
ここは、しっかりと確認………。
「い！わ！な！い！よ！な！！」
「ア………。ハイ………」
駄目だ！目がマジだった！！
成功以外は『死』を覚悟しないといけないとは………。
何という、『ブラック社会』だ………。
過去に感じたことがない程の恐怖を感じていると
エミリーの奴が更にとんでもない事を口走りやがった。
「まぁ、無いとは思うが侵入者に『敗北する』か
『防衛ポイント』を抜かれてみろ………。
どうなるか、分かるよな？？」
初めて小説っぽい物を執筆させていただいております。
色々と手さぐりでやらせて頂いておりますので
至らぬ所も多々あると思いますが、よろしくお願いいたします。
