表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最果ての世界で見る景色  作者: ルカリナ
EPISODE 4

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

125/3003

EPISODE 4 - 5

そう誤魔化した俺を

不思議そうに見ていたが、

自分の考えすぎかと、

思い直してくれたのか、

また他愛無い話を聞かせてくれた。


暫く碧依ちゃんと、

世間話に花を咲かせていると、

目的の場所に到着した。


「これから、どうしますか?」


「そうだな………。

奥のベンチで少し休もうか」


「はい!」


奥のベンチに向かう途中で、

樹に実っている果物を見かけた。


無意識のうちに果物に向かって

手を伸ばした俺だったが、

そこで、気になった事を

碧依ちゃんに聞いて見る事にした。


「碧依ちゃんも食べる?」


「そうですね………。

折角なので、

私も食べて良いですか?」


「俺が言うのも、

おかしな話だけど、

大丈夫だよ」


そう言うと俺は、

手近な所に実っていた

果物を数個捥いで行く。


お土産を手に入れた俺達は、

そのまま公園の奥に進み

お目当てのベンチを見かけると

2人で並んで腰掛ける。


「相変わらず、

ここは凄いな………」


「はい………」


ベンチに座った俺達は、

何となく目の前に広がる

風景を眺めていたが、

何度見てもこの風景には、

心を奪われてしまう。


『ダアト』は、地下に造られた

『巨大施設』なんだが、

この『公園』に来ると、

どうしてもその事を忘れてしまうからだ。


まず、天井に設置された、

『疑似太陽光』のおかげで、

ここが地下の中だと言う事を忘れてしまう。


それに、何と言っても、

目の前に広がる『色とりどり』の草花は、

見ていて飽きない。


此処にあるものは全て、

人の手が加えられているとはいえ、

元を辿れば、『天然物』だからだ。


これだけの物を、

荒廃した今の地上では探すのは、

不可能に近い。


その証拠に、『ダアト』にある『公園』の

殆どに設置されている『樹』や『草花』は、

ただ形を似せて作られただけの

『人工物』ばかりだからだ。


では、何故この公園だけが、

『自然の物』かと言うと、

『ケテル』の人達が、

研究の息抜で作ったかららしい。


『らしい』と言うのは、

俺も朱音から聞いただけで、

自分で確かめた訳では無いので

確信が持てていないからだ。


「(まぁ、そんな事は、

些細な問題だけどな)」


そう思い直した俺は、

先程、手に入れた

リンゴのような果物を食べる事にした。


果物をかじった瞬間、

優しい甘さと酸味が、

口の中一杯に広がっていく。


『アンドロイド』として蘇生した俺は、

本来だと食事を取る意味は、

あまり無いのだが、

味の再現をしてくれる

この体のおかげで、

今でもちょくちょく物を

食べていたりする。


その辺りは、

無駄にリアルな表現を

追求したエミリーに感謝だな。


「(絶対に本人に向かっては、

言わないけど………)」


そんな事を思いながら、

手に持っている果物を

更に食べていると………。


「やっぱり、何時食べても

美味しいです………」


一緒に居る碧依ちゃんから

そんな呟きが聞こえて来た。


「碧依ちゃんも食べた事があったんだ」


「はい。

姉に連れて来てもらった時に

今みたいに樹になっていた物を

食べさせて貰ったんです」


そう言うと、

碧依ちゃんは、

手の中にある果物を

美味しそうに食べて行く。


それを見た俺も、食事を再開する。


この度は、最果ての世界を

ご覧頂きまして、誠にありがとうございます。


これからも、3分間から5分間の

ささやかな楽しみを

皆様に提供出来ますように

のんびりマイぺースながらも

精進してまいりますので

何卒最後までお付き合いの程

宜しくおい願いいたしますm( _ _ )m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ