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居酒屋なみのり  作者: マメ
居酒屋なみのり4

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9話〜どんでん返し〜



「はい、ジューモンさん、バラの正油ね」


「うわぁ、ありがとうございます。ナミさん」


て、あれ!?


「ナミさん、これは?」


「ああ、少し余ったからニンニク正油でどうぞ。余り物で悪いんだけど」


「おお、いただきます」


そういう余り物なら大歓迎ですよ。


「美味しい!ニンニクも合う。もらって良かったですよ」


嬉しそうに笑うねぇナミさん。



こんばんは、ジューモンです。


こうして話すのは初めましてですかね?


そして、お疲れ様です。


乾杯!



「何、何、ジューモンちゃん美味しそうなの食べてるね」


「すごく美味しいですよ、正油味。大豆の風味がして、とても」


「いいなぁ?」


「まだあるんじゃないですか?頼めば……」


「いやそうじゃなくて、こう……仲良くというか」


分かってますよ。


「はい、店長どうぞ」


「え!?なんか悪いじゃん。いただきぃ」


悪いじゃんて、そういう空気に持って行ったくせに。笑


「ホントだ美味しい!ナミちゃんこれもっとちょうだい。ジューモンちゃんの分と」


「は〜い」


え!?


なんか……ありがとう。



「で、ノリちゃんみっかった?」


「いや、無いよ店長」


「そうかぁ、まずいなぁ!?」


ん?


「ジューモンさんは昨日来ていないし」


「どうしたんですか?ノリさん」


「店長がね、スマホをねなくしたって」


「あらら、その手に持っているのは?」


「これは自分ので、会社のを……だからヤバくて」


あちゃあ、2度と帰り道に呑みに行くなって怒られるヤツだ。



チリン、チリン、


「おっ!?アユミちゃん、お疲れっ」


「店長、どもっ」


なんか浮かない感じだなぁ?


「アユミはどこ座る?」


「はい……まだ見つからないですか?」


「え、ああ、どーせ帰り道に落としたんだろ?いーよ、いーよ」


「おい、ノリちゃん。ノリっ、酷くないか」


ははは、冷たいようでいて……仕方なし。



「はい、アユミ」


「ありがとう、ノリさん」


「乾杯っ」


「あ〜、沁みるわぁ」


「アユミちゃん、今日はそうとうお疲れのようで?」


「聞いてくださいよぉ、50回くらいぶっ飛ばしてやろうかと思いましたよ、今日は」


「お、俺を!?とうとう?」


店長……何かしたんですか?


「いやウチの部長ですよぉ〜」


「あれぇ、確かすごく世話になってるとか?」


「はい、普段はいい上司なんですが……だから3発で勘弁してあげました、ふふっ」


その調子でふふって……コワい〜!?


「アユミでも大変なんだな?」


「でもって何?でもって、ノリさん」


「ホントよノリちゃん、アユミちゃんは課長に昇進したから大変なのよ」


「え!?アユミちゃんが課長?ウソっ」


「ウソって、何か?店長」


「あ、いや、ただ驚いて」


うん、アユミちゃん怒って正解!



「ノリちゃん」


「何、ナミ?」


ナミさん、コソコソモード。


何か企んでいるのはバレバレ、嘘つけない人なのかな?


「アユミちゃ〜ん、昇進おめでとう!」


「おめでと〜」


「ありがとうございます」


うわぁ、ご馳走すごっ!?


「早く、早く、アユミちゃんから手をつけてよ」


「はい……て!?店長さんスマホいいんですか?」


「ん!?良くはないけど……ないモンはないっ。早く食べてよ」


「いただきま〜す」


「しかし、会社のスマホなくすなんて」


「いや、そうだけどさぁナミちゃん」


「私が課長になったからにはそんな社員はぶっ飛ばしますよ」


「アユミちゃんキャラ変わって……てゆーか、もう酔ってる?」


「ちょっと、おトイレに」


「やっぱアユミちゃんペース速いね?今日は」


う〜ん、そんな感じしますねぇ?



プルル、ル、


「あれ!?」


「どしたの、店長?」


「これ会社のスマホだ!?俺のだと思ってた」


「なにやってんだよ!?店長」


「じゃあ個人のは?」


「かみさんのと同じだからひょっとしたら家に置いてあるかも?」


「まったく、そそっかしいんだから」


「煩い、オバっ」


「ああ!?またぁ」


「どうしたんですかナミちゃん。また店長とじゃれてんですか?」


「アユミちゃん、じゃれてるわけじゃ」


「ははは、ナミちゃん、そんなんじゃノリさんに逃げられますよぉ」


あちゃ〜、アユミちゃんそうとうきてるなぁ?



「あ、ワインもうない?今日はお店からお祝いで出すよぉ」


「うわぁ、ありがとうございます。ノリさん」


「ねぇ、ねぇ、コレ」


「何?ナミ、そんなところで」


「ほら?」


また何か企んでるのかナミさん。



「あれ!?」


「どうしたのアユミちゃん?」


「いやぁ〜」


て?


アユミちゃんまたトイレに駆け込んで、そんなに呑みすぎたのかな?


「アユミぃ、どうしたの?」


「ナミちゃん!?」


「慌ててな〜い?」


「いや、ちょっと……」


「まさか、ぶっ飛ばされるやつ?」


「え!?いや、そんな」


ナミさんのマウント恐ろし!



「なぁ、ナミそろそろいいんじゃない?」


「いや、最近アユミ、なんか……だから」


何コソコソ話してんのお2人さん!?


「どうしよう、クライアント800件がぁ!?」


うわぁそれは大変だ、アユミちゃん。


「海外のもあんだよね?ヤバいね」


「うわぁ!?まさか、国際法とか?いや〜」


「ほら、泣きそうだから貸しなよ」


「分かったわよ、はい」


「ほらアユミ、スマホあるぞ」


「お前かぁ!ノリっ」


ピシっ!


「痛〜、何でだよぉ〜」



              完



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