7話 〜結果オーライ〜
「花見に続き、バーベキューまで呼んでもらってありがとう」
「いいえ、いつもありがとうね。タエさんも」
そう、今日はお庭でバーベキュー。
そしてタエさんは、お得意さま屈指の歌姫。
そう……まだ歌姫?
ん!?
「ボクも呼んでくれてありがとうございます」
「いいえ、ジューモンさんもいつもありがとう。奥さんも来られたらよかったのにね」
「はい」
そして今日も明るいジューモンさんは、いいムードメーカーとも呼べるね。
うん。
「乾杯っ」
そして愛犬ラウも交えてバーベキューの始まり!
「このテントいいですね?」
「いいでしょ、上が開くようになってんのよ、ほら」
「ホントだぁ、すご〜い」
そんなに褒めると酔う前から調子に乗るよ、ノリぴーは。
そして、そんなノリぴーをよそに、ビールを呑む私は誰でしょう?
初登場のタエさんだろって?
と思わせといてからの〜、
リョウでした〜。
あ!?
2代目マスターになるリョウね。
season3の17話参照ってことで……
「あ!?美味しい。明るいうちからお肉とレモンサワーってサイコー」
おぉ、タエさんも少し赤く染まってきたね。
「それねぇ、タエさんにもらったレモンで作ったの」
「ええ!?ナミさん、じゃあボクもいただこうかな?」
「そう呑んで呑んで、ジャンジャン呑んで」
ノリぴーいいねぇ、俺も呑も……ん!?
「なんか今日のノリぴー……真面目じゃない?」
「今日は焼きに徹するんだって」
「じゃあ、ノリちゃんは焼肉奉行だぁ?」
「違うよタエさん。俺はホスト」
「焼肉ホストなんだって」
何だそれっ?
「それで澄ました顔をしてらっしゃるんですね?」
「あ!?ジューモンさんが乗せるから、ノリちゃんがまた顔を作った」
「あらら、ボクのせいで……」
ははは、その気になりやすいノリぴーでしたっと。
……て、あれ!?俺はそのうち師匠と呼ばなければならないのか?
俺もいつかは……ああなるのか!?
「リョウ!リョウっ」
「え!?」
「なに考え込んだ顔してんの?」
「え、いや……」
い、言えないよ。汗
「あ……そうそう、レモンでねぇドレッシングも作ったの。野菜にもお肉にもいけると思うわよ」
「わぁ、ナミちゃんヤルぅ。どれどれ」
だいぶ赤くなったタエさんとジューモンさん、ダイナミックに食べるねぇ。
「ウマっ!?」
「さっぱり爽やかで、そしてダメ押しのレモンサワー」
「レモン尽くしっ!」
ダメ押しって時点でどうなんだろ?
でも、ホントに美味しそうにしてくれてる。
見てるだけで楽しいなぁ。
「ほら、リョウくんも食べなきゃ」
「食べてますよ」
「はい、お肉ね」
あ、まだ焼肉ホストモードかぁ、ノリぴーは……
今日のキャラ設定は少し長持ちしてるなぁ?
「美味しいし、昼間のお酒はキキますねぇ」
「ホント、風も涼しくてサイコー」
ナミさんも少し……て、この人はまだ平気か。
「うっせー、くそガキ」
え!?
俺の心の声漏れてた?
「そう言えばトシくん遅いねぇ?」
「え!?あー、アイツは来るか来ないか分かんないよ」
「セイちゃんは引っ越しちゃったから来られないですもんね」
「そうですね、少し遠いですからね」
遠くへ行ってしまったよ、セーイチローは。
たまには遊びに来い。
あ、ラウ!?
「はは、ラウくん、そんなとこから顔出して?ナミちゃんコレはあげても平気?」
「ああ、それなら少しくらい食べるかも?」
「ほら、ラウくん……美味しいかぁ」
「良かったねぇ、ラウくん」
ははは、ラウはすっかり懐いたな。
「こんにちは〜」
て!?あ、
「トシくん来た」
「ああ、やっと来たぁ」
「何呑む、ビール?」
「ああ、ありがと」
「じゃあ、乾杯っ」
「トシさん、これ手作りレモンサワーの素。美味しいですよ」
「ああ、ジューモンさん珍しくサワーですか?」
そういえば、いつもウイスキーとかだったなぁ?この人。
「どれ……呑みたいか?トシ」
「酔ってんな?」
「酔って悪いか、ハハハ」
「そんで、ノリぴーはなんか酔ってないねぇ?」
「ん、俺か?」
「今日はみんなをもてなすんだって」
「ふーん、いつまでもつか?」
「そうそう、そろそろシャンパン開けようか?」
「おお、ジューモンさんたちが持ってきてくれたやつね」
ボンっ!
「かんぱ〜い」
「あ!?うっまっ!もっとちょうだい」
「あ!?ついにいつものノリぴーに戻った」
ははは……本領発揮ってやつね?
「さ〜て、少し冷えてきたから中に入るか」
「あ、じゃあさぁ、あそこ行かない」
「え……ああ!?お寿司やさん?」
「そう、行ってみよう」
「酔い覚ましに歩くと」
「ザル女が復活と」
「うっせー、自分も呑むだろ」
ははは、この2人はまったく底なしかよ。
て、アレ?
「お休みだぁ!?」
「しかたない」
「そうだね、ノリちゃん」
「いつものトコ行くか」
やっぱ、なみのり!
「さ〜て店に着いたら何を歌おうかな?」
「タエさん、アレ歌ってくださいよぉ」
「じゃあ、ジューモンさんも一緒に」
「あれ!?店長……何やってんの?」
ん、店の前で待ってた?
「まだシラフだね?珍しい」
「いや、今帰ってきたから」
「で、何でここにいるの?」
「て、あ!?忘れてた。バーベキュー来られないからって」
それで、その後店で合流と?
「ああ、お寿司屋さん休みで良かったね?」
「ホントだね」
「うん、うん」
「あれ、アレレ?俺のこと忘れてたの……みんな」
完




