表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/212

クロ、私のご飯取らないで!?!?

今日は時間がないからかけません!!

クロ、私の取らないで!?

そしてしばらくたち店員さんがきた。

 そして渡そうとしたグラタンをかんなが受け取ろうとすると、


「クロのクロ!」


クロが叫ぶ。


「え! なんで!?」


かんなも思わず叫んだ。

 だってこれは自分が頼んだものなのに。

 するとクロはすぐに、


「かんながクロが注文しようとした時に止めたクロ! だから言えなかったクロ!」


と言いながら、自分の手元にグラタンを寄せてしまう。

だからかんなはすぐにクロからグラタンを取り上げた。


「クロのご飯取らないでクロ!」


クロが抗議するが、これは私のご飯だ。

 だから、


「パクッ」


もちろん食べる。

 クロは、オーノと体で再現しているような顔をした。


「かんな、ひどいクロ!」


クロが怒った。

 でも私、悪くないんだけど……。

そう思っていたが、面倒になりそうなので口には出さない。

そして30分後、グラタン完食!


「はぁ、美味しかった」


かんながそう言うと、クロが不満げに


「全然来ないクロ」


とつぶやく。


「何が?」


かんなが聞くと、


「クロのご飯!」


と言ってくる。


「それで終わりだけど?」


かんながそう返すと、クロは驚いたように、


「クロのピザ、ポテト、唐揚げは!?」


と目を見開いている。

かんなは冷静に、


「1個って言ったでしょ?」


と伝える。するとクロは放心状態。

いやー、これが普通なんだけどな。


しかも、ご飯は大盛りにしたのに……。

そのことをクロに話すと、


「少ないクロ! しかもかんながクロのグラタン奪ったクロ!」


と文句を言ってくる。


「だから……あれは私の!」


かんなが叫ぶと、クロは悲しげに


「違うクロ! あれはクロのだったのに……」


いやいや、変なこと言わないで。

かんなはそう思った。


だって、クロのチーズハンバーグを見れば分かる。

あの大きなハンバーグに大盛りのご飯。

普通の人なら十分にお腹いっぱいになる量だ。


「かんな! まだお金あるクロよね?」


突然クロが言う。


「あるはあるけど……」


かんなが答えると、クロは、


「貸してクロ!」


と言いながら、かんなの財布を奪い、


「マルゲリータピザくださいクロ!」


と店員さんに注文してしまった。


「何してるの!?」


かんなが叫ぶと、クロは、


「かんな、まだいっぱいあるクロじゃないか。お・か・ね!」


と言ってくる。

かんなはすぐに財布を取り返し、


「クロ! もう私怒った! おやつ買ってあげようかなーと思ってたけど、もう買わない!」


と宣言した。


「じゃあ無理やり買わせるクロ!」


とクロが言う。


「ロッカーに閉まっちゃうんだから。そしたら鍵がないと開けられないよー」


するとクロは、


「じゃあ鍵を奪うクロ!」


と息巻いている。


「絶対させないんだから! そして自分だけおやつ買う!」


かんながそう言うと、クロはショックを受けたように、


「そんなのダメクロ!」


と叫ぶ。


「クロはピザがおやつでしょ?」


かんなが問いかけると、クロは即座に、


「これはご飯クロ!」


と主張する。

こんな感じで、かんなとクロの小競り合い(?)はしばらく続いたのであった。

 

すみません!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ