表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ニートな女神がログインしました。  作者: 唯一信
第1階層―始まりの街―
42/171

ニートな女神と初めてのPVP

ただし、実際に戦うのは次回のこと。

 そうして紅茶好きの男性の家にやってきた私。

 依頼主である男性に案内された家のリビングで男性が独自に開発したという新作の紅茶をポット一杯分まるまる飲まされた。

 最後に予想通り味の感想を聞かれたので私は普通においしいですとだけ答えるとそれで良かったのか依頼は達成された。


 依頼主の男性から報酬として私はティーセットというアイテムをもらった。

 しかしこのアイテム、思っていたよりもかなり使えるアイテムのようで。


「えっと、水を2個消費すると5分で紅茶が1個完成?……まあとりあえず使ってみるか」


 アイテムの説明欄に書いてあったように私はこの街の店ならどこでも1つ1Gで売っているアイテム、水を2個消費する。

 するとティーセットの項目に現在作成中残りあと5分との項目が現れた。

 そして5分後、私の目の前にはアイテムが完成しましたという画面と共に紅茶×1の表示が。


 〇紅茶

 MPを15回復し、毒(小)の状態異常を治す。


「へえ、MPの回復量は聖水の方が高いけど、解毒効果も一緒についてるんだ」


 だけど、もう何回目になるかもわからないが私はすでに毒無効のスキルを持っている。

 だからこのアイテムの実質私にはあまり有用とは思えないアイテムだった。

 けれど毒無効のスキルを持っていない他のプレイヤーになら売れるかもしれない。

 1個作るのに5分もかかり、1個ずつしか作れないから量産するのは不向きかもしれないけども。

 それにこのティーセットというアイテムも、このクエストをクリアしたプレイヤーならだれでも持っているのだろうし誰でも簡単に手に入る。

 うーん、紅茶を売りに出すのは諦めようかな。そもそも私がスキルで作ったアイテムじゃないからポーションみたいに店に出して売ることも出来ないだろうし。


「まあ、調合のスキルレシピを増やしていけばこの先似たようなものも出来るだろう」


 私はそう言って画面を閉じると最後に残ったクエストの依頼主の元へと歩いていく。


 この街の住人クエスト、その最後はすでに話したようにようは依頼主と一緒にフィールドに出てモンスターの討伐をするというもの。

 依頼主の名前はセロンという18歳の男で、この街の兵士に志願したいのだがそのためにはまず自信をつけたいとのことでこの依頼を出したのだという。


「よろしくお願いします!」

「ああ、うん。よろしく」


 ちなみにこのクエスト、行くべきフィールドは特に指定はない。

 セロンにもレベルと能力値が設定されているがプレイヤーと一緒に赴いたフィールドによってその値は変化する。

 なので途中でモンスターを討伐するフィールドを変えることはできない。


「じゃあ、無難に平原に行こうか」

「はい!」


 セロンはとても元気があって非常に活発な印象を受けた。

 私は内心でちょっと暑苦しいなと思いつつもこいつなら立派な兵士になれるに違いないとも思った。


 で、向かった平原フィールド。ここでのセロンのレベルは5。

 装備は見たところ、鉄の鎧に鉄の靴、鉄の剣と盾といったところ。

 キャラクターの顔をはっきりさせるためか兜はつけてなかったけれどまあ平原フィールドでこれから特に問題はないだろう。


 さて、肝心のクエスト内容だが私とセロンで協力して300体のモンスターを倒すというもの。

 ただしそのうち100体以上は、セロンが止めをささなければいけない。

 ……のだけど、クエストが始まってから私は気づいた。あ、これまずいかもしれないと。


 私のレベルは16、もし仮に装備をすべて外してただの洋服に変えたとしても素手でパンチしたら大体のモンスターが一撃で死んでしまうレベルだ。

 平原の昼に出現するのはブルースライム、ウルフ、ゴブリン、ゴブリンメイス、ワイルドボアの5種類のモンスター。

 セロンは、ブルースライムとウルフならまったく問題なく倒せる。ゴブリンとゴブリンメイスにはちょっと苦戦してワイルドボアには大苦戦していた。

 うーん、どうしようかなこれ。クエスト中は300体モンスターを倒すまで街へは帰れなくなるし。

 私が200体以上のモンスターを倒してしまうとそこでクエストは失敗になる。


「セロン、ちょっと話があるんだけど」

「はい、なんでしょうか!」

「あ、うん。これからはさ、私は守り専門というか。盾で攻撃を防ぐのに集中するんで、モンスターそのものの退治は君に任せるけどいい?」

「はい、もちろんです。よっしゃー、やってやるぜー!」


 ……なんだろう。こいつ三流のRPGの主人公か何かなんだろうか。

 でもまあ私の指示というか、役割分担についてはどうやら理解してくれたみたいだ。

 これならまあなんとかなるだろう。


 ――それから1時間とちょっと後――


 セロンがようやく自力で100体目のモンスターを倒した。

 よし、あとは私が何とかすればいいか。ということでセロンにそのことを伝えた。

 セロンは、なんか自分はまだまだ行けますみたいなこと言ってたけどそれじゃあ時間がかかりすぎるって話なんだよ。


「いや、私も戦わないとさ。さすがに君一人に全部任せるのは悪いよ」

「いえ、全然問題ありません!」

「セロン。自分でやりたいのはわかるけど兵士は仲間との連携も必要だと思うよ?」

「仲間との、連携?」

「うん。だから私も一緒に戦うよ。どこまで出来るかわからないけどさ」

「……はい、わかりました。それじゃあ、よろしくお願いします!」


 私はセロンの了承を得ると(本当はこいつの許可なんて必要ないのだけど)そこからは一緒にモンスターを討伐していった。

 ただ、さすがに2人でもあと200体近いモンスターを倒すのは時間がかかる。

 ああ、そうだ。それならせっかくだしあれを使ってみよう。


「ねぇ、セロン。ちょっと提案というかやってみたいことがあるんだけど」

「はい、なんですか?」

「君、口は固いほう?」

「え?……まあ、はい」

「そう。じゃあ今から見たこと聞いたことは絶対に他言無用にしてくれる?」

「は、はい。わかりました!」

「うん。じゃあやるけど。召喚:ドラゴン!」


 ちなみに召喚のスキルは召喚という言葉と召喚したいモンスター名が入っていればどんなものでもいい。

「ドラゴン召喚!」と言ってもいいし。

「偉大なる我らがドラゴンよ、今わが前にその姿を現せ、召喚!」でも別に問題はない。

 ただ、私はシンプルにスキルの説明欄にあった通りに召喚という言葉の後にモンスター名を言うというものを採用している。だって長いと噛みそうだし、それに恥ずかしいっしょ?


 私とセロンの前の地面に、大きく描かれたのは赤い魔法陣。

 そういやヤタガラスのやつは黒い魔法陣だったけど、もしかしてモンスターごとに色が違うのかね。

 魔法陣の中から炎と共に現れたのは紛れもなく迷宮のボス部屋で戦ったあのドラゴンだった。


「んな!?」


 セロン絶句。いやまあ無理もないというかそれが普通の反応だろうけど。


「ほら、驚いてないで背中に乗って!、時間がないから」

「え、あ……え?」


 私はもう面倒くさいとばかりにセロンの手をつかんで強引に引っ張って召喚したドラゴンの背に乗った。

 そうして私の合図と共に地上を飛び立つドラゴン。叫ぶセロン。うるさいと叱りつける私。


「お、前方にモンスターの群れ発見。よし、ドラゴン。ファイアーブレス!」

「ギャオォォォォォォ!」


 ドラゴンはヤタガラスよりも速い速度で空中を移動できる。

 代わりに地上を歩かせるとものすごく遅いんだけど。

 え、どうしてそんなこと知ってるのかって?

 いやだなぁ、そんなの1回使ったことがあるからに決まってるじゃないか。


 え、それはいつかだって?、昨日あのダンジョンを攻略した後すぐだよ。

 ダンジョンを出て街に帰る前に、ちょっとね。


 ……いや、大丈夫だよ。たぶん、誰にも見られてはいなかった、はず。

 それに能力を確認したらすぐに送還したし召喚してた時間も1分もなかったと思う。

 ただ召喚してちょっと歩かせた後に少しだけ空を飛んだだけだし。

 だからドラゴンの技を発動させたのは正真正銘これが初めて。


 ドラゴンの使える技については街に帰りついてギルドに行って、あのギルドクエストを受けてる最中に確認しておいた。

 やはりというかなんというか、ドラゴンの技もヤタガラス並にやばかった。


「うぉぉぉぉ。凄い、モンスターたちが一瞬で」

「ふふふ。まだまだこれからだよ」


 1つはファイアーブレス。つまりはあの火炎ブレス攻撃を再現したものだ。

 ただ、ボスとして戦った時ほどの威力はなくなっているみたいだったけど攻撃範囲については同じようで。

 今のドラゴンが放ったファイアーブレス攻撃で地上にいたモンスターが一気に20体ほど消し飛んだ。

 それはクエスト中ずっと私の視界の右上に表示されている倒したモンスターをカウントする数字の増え具合で確認できた。

 ファイアーブレスは1発でMPを8も消費する。しかも発動までに3秒。再使用までには10秒の時間として1セットで21ものMPを消費するのだ。


 そしてドラゴンにはもう1つ技がある。そう、それは大竜巻だ。


「ドラゴン、あそこに向かって大竜巻!」

「ギャオォォォォォォ!」


 大竜巻は、1発でMPを6消費する。使用までに3秒かかる点はファイアーブレスと一緒だった。

 けれど大竜巻にはなんと再使用までにかかる時間がない。

 なので事実として3秒間隔で連発できる。代わりにファイアーブレスほど攻撃範囲は広くないけど。


「うわ、すごい。竜巻まで!?」


 セロンもびっくりしっぱなしで疲れてきただろう。

 いや、もう感覚が麻痺してきてるかもしれないな。


 今の竜巻でまた12体のモンスターが倒された。

 そして結局、その後も3回ほど大竜巻を使って40体ほどのモンスターを倒したところで私はドラゴンを地上に降ろした。

 MPが0になってドラゴンは送還されたが、ドラゴンだけで72体のモンスターが倒された。

 しかもわずか1分足らずでだ。まあ上々というところだろう。

 本当はもうちょっと、100体は片づけたかったけれど。


「すげぇ~!」

「そう。まあこんなところだよ」

「僕、ドラゴンなんて初めて見ました。いや、これは一生ものの思い出になります」

「……あの、わかってると思うけど」

「はい。今のことは誰にも内緒ってことですよね」

「うん、そう。……はぁ~。さあ、さっさとモンスターを退治して街まで帰ろう」

「はい!」


 残りはまだ120体ほど倒す必要があるけど、まあそれならもう自力でやってもいいか。

 別にそこまで時間がせまってるわけでもないしのんびりとね。


 ――それから30分後――


 私たちは(というかほぼ私だが)どうにか300体のモンスターを倒すことに成功して始まりの街へ帰ってきていた。

 最初に会ったところと同じ広場まで無事に帰ってきてセロンに今回のことのお礼を言われるとそこでクエストは達成された。長かったな。


「あの、今日はありがとうございました。僕、今日のでやっと自信がつきました」

「そう、それは何より。それじゃあ兵士に?」

「はい。これから訓練所まで行って志願してきます!」

「……そう、なんだね」


 だけども、セロンが兵士になることは永久にない。

 誰かがギルドでこのクエストを受けたら、またセロンは今日と同じことを私ではない誰かと一緒にすることになるのだから。

 それを思うと、やっぱりちょっと虚しさを感じてしまうよな。ゲームなのに。


「じゃあ、僕はこれで。今日は本当にありがとうございました」

「うん。またね」


 そしてセロンは別れの言葉を言って歩き去って行った。

 クエストの報酬はギルドでもらえるんだろうけど、でもなんだかなぁ。

 これでこの街の住人クエストは全部終わったというのに特に何の感情も浮かばない。

 ただ、ああ終わったんだなという気持ちがあるだけで。


「いや、でも達成感はあるな。別に達成する必要もなかったけどさ」


 私は広場から出て見えなるまでセロンを見送った後で、さらりときびすを返して冒険者ギルドへと向かった。


 <第1階層:始まりの街:冒険者ギルド>


「おめでとうございます。あなたは第1階層の冒険者ギルドにあるギルドクエストをすべてクリアされました」

「ええ、わかってます」

「つきましては、ギルドの方から記念品の授与があります。どうぞお受け取りを」


 最後の言葉こそ違ったものの昨日とほぼまったく同じ文言で私は記念品とやらをもらった。

 それはまあなんというか、昨日も予想した通りのものだったわけで……


 〇銀メダル[1]

 第1階層にある冒険者ギルドの、住人クエストをすべてクリアしたことの証。


「昨日の金メダルをまんま銀にしただけだよ。でも、まあいいか」


 ようはこのアイテム。他のプレイヤーに自分の実力の一端を見せるためのアイテムなんだろう。

 特に住人クエストの中には厄介なボスクエストも含まれているわけだし。

 ただ、どうして住人クエストの方が銀メダルでギルドクエストの方が金なんだろうか。

 どう考えても住人クエストの方が大変だったと私は思うのだが……


「これはギルドの陰謀か?……うーむ」


 いや、別にそこまで深く考え込むことでもないんだけどね。

 どっちも使えないただの記念アイテムであることに変わりはないんだし。


 私は銀メダルをアイテムボックスに収納した。

 さて、これで本当にクエストは全部終わった。けれどもどうしようかな。

 他に何かこの街でやり残したことは…………特にないかも。

 あ、でもお世話になったあの武器屋のおじいさんのために、またいくつかレアアイテムを仕入れておいてあげようかな。

 それしたらもう第2階層へ行っても問題ないだろう。うん。


 私がそう考えてギルドを出ようとした時だった。


「あれ?、玲愛お姉さん?」


 入れ替わるように入り口ですれちがったプレイヤーに声をかけられた。ああ、この声は……


「李ちゃん?」

「えへへ。そうだよ、李だよ」


 それはマロンちゃんたちのパーティメンバーの1人、槍使いの李ちゃんだった。


「今日は、1人なんだね」

「あー、うん。私たちだっていっつも4人そろってログインしてるわけでもないしね」


 そういえばマロンちゃんも、最初に噴水広場で会ったときは1人だったな。

 私はもうなんか、4人はいつも一緒にいるって思ってたけどよく考えれば当然か。

 リアルでは同じ学校の同じ寮の、同じ部屋に住む4人といえどそれぞれに予定はあるだろうし。


「っていうかお姉さん、装備変えた?」

「あ、うん」

「すっげぇ。なんかすごく恰好いいやつ装備してるね。それってこの街の店で買ったの?」

「あー、いや。これはちょっと……秘密」

「えー、いいじゃん。教えてよー、けちー」


 いや別に言ってもいいんだけどね。

 ただ、たぶんなんだけど言っても李ちゃんに同じことは出来ないというか、おそらくこれを手に入れることは無理なんじゃないかと思うのだ。


 それはどういうことかというと、つまりはあのボスを倒した時に出現した金の宝箱に問題がある。


 これは昨日街に帰ってきてから聞いた話だ。私の装備を見て驚いたどこかのプレイヤーが親切に教えてくれた。


 実は、ボスを倒した時に出現する宝箱には何段階かのグレードがあるらしいということ。


 そのうち、金の宝箱は最高のグレードのものなんだとか。

 次いで、銀、銅の宝箱と続き最低で赤の宝箱になる。

 では、どのようにして宝箱のグレードが決まるのか、それはいくつかの条件があるらしくて。

 その条件というのが以下のだ。


 〇初回の挑戦でボスを倒すこと。

 〇ボスを決められた時間内に倒すこと。

 〇ボスを1人で倒すこと。


 この3つだ。

 3つの条件をすべて満たしてボスを倒すと金、2つだと銀、1つで銅。

 そして全部の条件を満たさずに倒すと赤の宝箱が出現する。


 初回の挑戦というのは、つまり1度挑んで負けて。2回目以降の挑戦ではダメだということ。

 決められた時間内というのはそのボスごとによって違うらしい。ちなみにドラゴンは1時間以内。

 最後のは、まあ説明の必要はないだろう。


 それでである。普通であればボス戦はパーティを組んで挑むものであって、ということはその時点で必然的に3つ目の条件は満たせない。

 なのでどれだけ頑張っても良くて銀の宝箱にしかならないというのがプレイヤーの間では常識となっているらしく、迷宮のボスに1人で挑むのはまず間違いなく自殺行為だという話だった。

 そもそも、1人で挑んで1度でも負けたら今度は1つ目の条件がアウトになるからね。


 それでだ。もしも私が金の宝箱のことを馬鹿正直に李ちゃんに話でもしたらきっと李ちゃんのことだ。絶対に1人で抜け駆けして同じことをしようとするに違いない。

 まだそこまで深く李ちゃんのことは知らないけどそれだけはなんとなくわかるんだ。

 そしてそれでおそらく、ドラゴンに手も足もでずにこてんぱんにやられてしまうこともわかる。


 いや、李ちゃんだって決して弱いわけじゃないんだけど。

 でも1人であのドラゴンを倒せるかと聞かれれば答えは絶対にノーだ。

 あいつは、マジでやばかったもの。私も根性スキルがなかったら普通に負けてたしね。


「あ、じゃあさお姉さん。私と決闘して私が勝ったら教えてよ」

「え?、決闘?」

「そう。あれ?、もしかしてお姉さん決闘は初めて?」


 決闘。それはつまり李ちゃんと私が戦うということだ。

 つまりはプレイヤー対プレイヤー。PVPというやつだった。

 そういえばこのゲーム、基本コンセプトとしてそれも売りに出してたっけ?


「うん、初めてだよ」

「うっは~!、じゃあやろうよやろうよ。やり方なら私が教えてあげるからさ!」

「あ、うん。じゃあ……やってみようか」

「やったー!、前にも言ったけど私1度お姉さんと戦って見たかったんだよね!」


 そういやこの前もそんなこと言ってたな、この子。

 でも、ちょうど良かった。実は私も前からちょっと気にはなってたんだよね、PVP。


「じゃあじゃあ、とりあえずここを出て。そうだなぁ、平原でいいか。平原に行こう!」

「あ、うん」


 こうして、私は李ちゃんに言われるがままに一緒に平原フィールドへと赴くのだった。



というわけで次回、玲愛VS李ちゃんの戦いとなります。

そこで玲愛は初めて他のプレイヤーと戦い、そしてあることに気がつきます。

その気づきが後に重大な真実へとつながっていくことになるのですが、もしかしたらつながっていかないでそのまま筆者が忘れてしまうかもしれません。

なのでそうなった時は……いや、そうならないように頑張りますので。ええ本当に。


あと、このPVPの話がこちらに差し入れたエピソードです。

本当は玲愛が第2階層に行ってから入れる予定だったのですが、それだとタイミング的に難しくなってしまうと思ったので今書いてます。

また次回であの金の宝箱に入っていた巻物から玲愛が新たに覚えた魔法も登場しますので、どうか最後まで読んでいただければ幸いです。


はたして李ちゃんの本気の実力はどれほどのものなのか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ