不審者は腐れ縁。
四十代後半。
精悍な顔立ちに鍛えられた肉体。
歴戦の勇士。
そんな印象を与える。
見た目だけは。
「おめでとうございます大尉」
「嫌味かね?」
片眉を動かして不機嫌そうだ。
うん。
知るか。
「ええ直ぐに降格になるからね」
「いやいや君のお陰で更に昇進するだろう」
はは。
ふふ。
等と僕たちは朗らかに笑う。
はは。
ふふ。
はは。
ふふ。
はは。
ふふ。
目が笑ってないがね。
「あ~~此の二人の会話胃が痛む」
「「「「「……」」」」」
日高姉さんはゲッソリとした顔でボヤく。
というか杵築大尉の部下さん?
何で一斉に頷く?
というか日高姉さん~~君の役割分かってます?
「其れで今日の熱い訪問は何の用ですか?」
「分かってる筈だ」
人を指差すな。
「はて?」
いやガチで分からん。
「貴様が開発した十三人目の英雄だっ!」
「……」
はい?
十三人目の英雄はコイツラが開発したのではない?
え?
じゃあ~~誰が?
ああ~~。
うん。
まあ……良い。
良くないけど。
十三人目は誰が制作したんだ?
正直見当がつかん。
う~~ん。
今はコイツラから少しでも情報を抜き取らないと。
「ねえ~神埼ちゃん?」
「日高姉さんは黙って」
どうなってるの?
等と言う顔で聞こうとした日高姉さんを黙らせる。
余計な情報を与えないためだ。
「其れを渡せば……」
「やだ」
顔を引きつらせてるね~~。
「……貴様等が犯した罪は……」
「いや」
頬が痙攣してる。
「不問にし完全な自由をくれてやる」
「お断りします」
間髪入れず言う。
「人の話を聞け」
「お前が言うな」
だから人の話を聞けよ。
「ほう……」
顎を撫でてるね。
何か考えてるみたいだ。
「……組織を抜けた貴様らを今まで見逃してやったというのに」
「見逃した?」
「そうだ」
「あなた方が無能だからでは?」
「本気で言ってる訳では有るまい」
「まあね~~」
ケラケラと笑う僕。
「やはりか流石は天才神埼」
うん。
何でコイツラ僕を過大評価するんだ?
本当に。
「だから唯の勘違いだって」
其の勘違いを訂正する。
「誤魔化すなっ!」
「誤魔化して無いんだが……」
本当に信じてくれない。
もうやだコイツラ……。
話が進まない……。




