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第9話 構築 動き出す歯車

 すみません、だいぶ遅くなりました


あと、異世界編(仮称)とか言いながら、回想に早速入ってしましました。

次話まで続くのでしばしの間お待ちください。





 時は少々 (さかのぼ)り、薄雪が優華と別れた(しばら)くあとに移る。






「よいしょっと こんばんは優華です、杠葉ちゃんをお届けに参りました」


 さてと、とーちゃくー これで杠葉ちゃんは届けた。

ふぃー任務完了なのだー

ユキが綾香さんに電話しといたからよろしくなんていってたなぁ

とても心苦しそうにお願いするあの仕草、待ち受けにして永久保存版にしたい


「はいは~い、 優華ちゃんありがとね~」


 綾香さん いつも美人さんですね~ これだったら八方美人じゃなくて

いつでも美人ですな~・・・いや、美人はいつでも美人だよね?

私もこんなふうになりたいなぁ


「いえいえ、こちらこそ杠葉ちゃんを連れまわしちゃって」


 今回はちょっとやりすぎちゃったかなぁ

なんてったって1000円のつもりだったけどヒートアップしちゃって3000円つぎ込んで

景品だらけになっちゃった、でも くじで獲ったゲーム機3個あるしどうしよ?


「いいのいいの、優華ちゃんがいれば安心だから」


  あれれ?


「そこはユキのことじゃないんですか?」


 ユキは一応、男の子(娘)なんだゾ


「雪くんはどちらかというと守ってもらう側じゃない?」


 成る程、納得の理由だ(確信犯)


「確かに・・・」


 男の子(娘)であの可愛さはサイズ感からくるのもあるんだよねぇ

ちいさきものはいとおかし、ってこと


「雪くんはちっこいからねぇ」


 うんうん、あのサイズ感 胸にすっぽり収まるあの感覚

(たま)らないんだよなぁ~


「はい、ちっこくて可愛いです」


 あの小動物の様なぱちくりお目目、スレンダーな体型の中にある

引き締まった筋肉、ちょっと伸びてる茶髪に近い黒髪

 どれをとっても可愛すぎる


「ふふふっ、お熱いことで」


 それを言うならお宅もでしょ!

いまだにヤギさんとラブラブだって聞いてますよ


「そんなこと・・・ありますねぇ」


 でもでも ユキとの噂は大歓迎、既成事実で外堀埋めとかないと


「ふふふっ、若いわねぇ」


そのセリフはオバさん臭いのです!


「綾香さんだって若いですよ」


 正真正銘 本物の18歳、その美貌を見せつけられたら現役女子高生は

自信なくしちゃいますよ~


「お世辞も上手になったわね」


「お世辞じゃないですよ」


 だって若々しすぎるんだもん!


「ふふふっ、優華ちゃんそろそろ家の杠葉渡してくれない?」


「嫌です 杠葉ちゃんは渡しません」


 謙遜しすぎなママさんにお灸をすえてやるのだ

主に私のプラドの為に・・・


「もう、冗談言ってないで渡しなさい」


 視界から綾香さんの姿が消える。


「・・・!?」


 何が起きたのか把握できなかった。What?


「まだまだね」


 あれま、杠葉ちゃん回収されちゃったや

しっかし、何をしたら私の背後をとれるんだろう?

山暮らしの感覚が鈍ったかなぁ・・・


「はぁ、毎回毎回 何をどうやったらそんなことができるんですか?」


 ちなみにこんな感じのやりとりは日常茶飯事、よくあることなのだ。


「ひ・み・つ」


「むぅ~」


 ミステリアスな人だけどなんか親近感が()いてきちゃうだよなぁ


「秘密は女を美しくするものよ」


「そんなセリフはヤギさんにでも言っといてください」


 昼ドラみたいなセリフはものすんごくもやもやするから

なんとなくぞわぞわする・・・・

 我ながら何を言ってるんだろう・・・


「それもそうね、さぁ 夜も遅いから大丈夫だろうけど気をつけてね」


 確かに日が落ちてかなりたっている。早めに帰った方がいいかな・・・


 ん? ()()()()()()()()


「大丈夫だろうけどって何ですか私はか弱き乙女ですよ」


 失礼な、私はれっきとした乙女なのです。

若干 山暮らしの経験があっても心清らかな乙女なのです!


「あれれ~か弱き乙女は木刀なんて持ち歩かないよね~」


 冷や汗がだらり、なっ なぜそれを・・・


「・・・・・・」


 心当たりがあるぞ~わりと最近のことかな?


「そういえば~最近、暴走族と愚連隊の抗争がピタリと止んで代わりに

 街の清掃ボランティアが増えたらしいね~」


「・・・・・・」


 あの時の一件かー、しもたー やらかしたー

終業式前に突っかかって来た連中の時のか・・・


「その情報のソースはどこですか?

 二度と私の情報を吐けないようにしてきます」


 ケケケケケ、私の秘密を知ったからにはタダじゃおけねぇな


「残念、ソースは家の子よ」


「ふぇ?」


 なに どゆこと?


「買い物帰りに白の特攻服着てたの見てたらしいのよ」


 ひゃーーーーーー!

恥ずかしすぎる、よりにもよって杠葉ちゃんに・・・


 私 お嫁にいけねぇ


「馬鹿な変装は完璧だったハズ」


 特服(とっぷく)に金髪のウィッグを付けて、シークレットシューズ(上げ底の靴)

身長 誤魔化して、更にサラシをきつく巻いて、体のサイズまで隠したのに・・・


「家の子が言うにはね『優華おねーさんに似た人がかっこいい服着てた』

 とのことよ」


「おっふ」


 やばい、かっこいい服って あれは黒歴史 若気の至り 見ないで~


「雪くんには黙っといてあげるから安心して」


 おお、観音様じゃ~


「どうぞよろしくお願いします後生ですから」


 なりふり構ってられない、いたしかたない理由があるといえ

あの恥ずかしい服を着てしまったのは事実 それならば、

プライドなど捨てて、土・下・座 あるのみ!


「後生って・・・年いくつよ」


「女性の年齢はいつでも永遠の18歳・・・」


 意味もなくただ呟く、そこには哀愁を感じさせる何かがある・・・・

 かもしれない


「留年したの?」


 何をおっしゃる


「ピッチピチのJKです」


「答えになってないわよ」


 うぅ~、がっくり


「とにかく杠葉にも口止めしとくから安心して」


 ありがたや~、これで醜聞が広がらなくて済む!

しかし、口止めだけでは危険かもしれないとなるとここは

モノで釣っておくか・・・・

だけど何か良いのあったかな?


 あっ、ゲーム機!


「じゃあこれあげといてください、どうせタンスの肥やしになるだけですし」


 そう言って、最近 発売されたばかりの最新モデルのゲーム機を差し出す。


 これならば安心安泰


「あらま、これ高いんでしょ いいの?」


「くじで引き当てたやつなんでいいんです」


 事実、200円で三万円分を獲ったのは

一重(ひとえ)にもの欲しセンサーのおかげであろう。

無欲な私には景品のほうから寄って来るのだ。(店主に色仕掛け)


「そう ならありがたく頂いておこうかしら」


何卒(なにとぞ)よろしくお願いいたします」


 これがばれたら、学校に行けなくなる・・・


「確かに承ったぞ なんてね」


 ちゃめっけがあるところがなんとも若々しい


「じゃあそろそろ帰りますね」


 兎にも角にも遅くなりすぎた、急いで帰らないと・・・


「ええ、今日はありがとね」


「こちらこそ ありがとうございました」


 感謝の意はこちらが伝えるべきだ、

なんてったって、ユキを彼女にできたのだからユキは彼氏ではない彼女だ

ココ大事だからテストに出るよ・・・何のテストだろう?


 まぁいっか、楽しかったし







 今更ですがブクマ、感想 ポイント評価等お願いします。

もう登録していただいてる方にも、新たに登録していただく方にも

読むだけおっかけな人にも、作者の自己満足の小説を届けていくので

面白いと思ってくださった方、続きを読みたいという方にブクマ登録してほしいです。

伸びがあったら、更新頻度を高めていく所存なので何卒 末長くよろしくお願いします。

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