第10話 介入 割り込む存在
「今日は良い日だったかな」
最高の日ともいえるねぇ、幸せを噛みしめるという言葉の意味を
理解できた気がするなぁ・・・・・・
さてと、のんびりしてないでさっさと帰りますか
「・・・?」
不意に背筋に感じる悪寒それは誰かに覗かれている様な
視線ではない 探るような何か・・・・・・・・・
何となく嫌な感じだな
消えろ
なんてね 念じたら消えるかと思ったけどほんとに消えた。
一体なんだったんだろう?
疑念を感じるが新たな未知が彼女に降りかかる。
《【童話の中の姫君】が顕在化しました。》
頭の中に響いてくる声、不思議と温かく
それでいて優しさを感じさせるような声・・・・・・なんだろう?
疑問は増える一方である。
《【童話の中の姫君】により、【真理の欠片】を誘引しました。》
私の中に何かが入り込んでくる。
覗きこまれてじっくり観察されている様な・・・
先ほどのものとは明らかに違う、こちらの方が深い・・・・・・
逆らう事ができない強制力がそこにはあった。
《【真理の欠片】による読み取り作業が完了しました。》
また声が聞こえた
次の瞬間、体の内側から湧きあがってくる恐怖感・・・・・・
こわい こわい こわい こわい こわい・・・・・・・・・・・・・・・
ただただ、謝り続ける 訳も分からず錯乱状態になりながら
「ごめんなさいごめんなさいーーーーーーーー」
道端に座り込んで謝り続ける彼女、周りには誰もいないのに
ひたすらに謝罪の言葉を口にし続ける。
懺悔の言葉だけが聞こえるなかであらたなこえが聞こえてくる。
《【真理の欠片】が【原初の器】へと変化しました。》
この声が聞こえると同時に恐怖が消える。
安堵感よりも先に違和感を感じてしまう 体の中に・・・・・・
と言っても胸や頭ではなく、体全体から感じられる。
《【魂触】が【原初の器】に収容され 【魂魄の干渉者】へと進化しました。》
落ち着きを取り戻すとともに声が聞こえてきた。
【魂魄の干渉者】?
魂魄 となると、魂に関係があるのかな?
何も分からない、まぁ 家に帰ってからじっくり考えようかな・・・
現状なんの手がかりもないし、この不可思議現象も何かの理由があるはず!
主に私の精神疾患とか・・・・・・
そんな最悪の事態を回避するためにも帰らねば!
でも帰って事態が好転する訳でもないが、なにかしらの行動をとらないと
もしもの緊急事態が連続するかもしれない!
得てしてよくないことは続くことが多いから・・・・・・
このような事態が起こったにもかかわらず
平然と帰路に帰路に就く彼女は中々の女傑のようだ。
立ち上がろうとして、髪飾りを落としたことに気づく
いけない いけない ユキから貰った大切なもの・・・・・・
「・・・・・・!?」
不意に視界が揺らぐ、いや 私自身が揺らいでいる?
落ちた髪飾りを拾おうとして またもや不可思議現象に巻き込まれた。
彼女は薄れゆく意識の中で必死に髪飾りを握りしめた。
ここにはいない 愛しい人のことを思い・・・・・・・・・
そして世界から一人の少女が姿を消した。
まるで神隠しの様な異質さで・・・・・・
「うぅ~ん さ さぶい~ って わぁ!」
夜の帳が下りた森で彼女は目を覚ました。
しかし、夜の森はかなり冷え込む 砂漠ほどではないにしても
そこそこの寒暖の差があり、浴衣だけの彼女には厳しい環境であろう。
「ここはどこ?」
偶然か必然か彼女の愛する人と同じリアクションをとっていることを
彼女は知らない、というか今後知ることもない。
「寒いぃ~」
森の地面に横たわった状態から体を起こ、のそのそと立ち上がる彼女
あまりの寒さにからだをさすりながらもふらふらと歩き出す。
だが、決して当てもなく歩き始めたのではない
予感めいた確信のもと自身の衝動にも似た何かに身を任せて
こっちになにかある と
体の内側から湧き出てくる指向性の強いナビに従いながら・・・・・・
やがて木々のぷっつり途切れた空間が見えてきた。
足元に広がる色とりどりの花々、そして中央にそびえ立つ巨木
それらが相まって幻想的で美しい光景を作り出していた。
その風情ある景色の中の巨木の根元に人がいるのを見つける。
あの人どこかでみたことがある!
見覚えのある人物だと思いつつも誰なのか思い出せない・・・・・・
考えているうちに背を向けていた人物がこちらに振り向いてきた。
「いらっしゃい、巻き込まれた旅人さん」
この声は・・・
「なに 気取ってるんですか林檎りんごおばさん もうそんな歳じゃないでしょう」
冷静に突っ込みを入れるが内心はかなり動揺している。
「ええそうね、人間の寿命なんて等の昔に過ぎちゃったから」
不可解な回答に疑問が増えていく。
「人間の寿命? どういう事ですか?」
回答に不信感を募らせていく、しかし考えても
これだ!という解が思いつかない
「言葉どうりの意味よ 優華ちゃん」
謎の言動にもはやまともな回答が得られないと思い、
質問を変えてみる。
「その子供は誰ですか?」
この質問が彼女の運命を大きく左右した。
数多の世界の運命を左右する彼女の物語の始まり
彼女の物語は本来、起こりえるはずのなかったもの
故にその結末は誰にも分らない
ただ
ひとつ付け加えるとするならば
彼女は・・・・・・
「ものすんご~く かわい~ 林檎おばさん、お持ち帰りしていいですか
この子食べちゃってもいいですか?」
変態であった。
今更ですが
この作品はダブル主人公ダブルヒロインを目指して作っていくのでストーリーの
矛盾等が起こりやすくなってます。
ですので、おかしいなと思ったら、なるべく早く報告お願いいたします。
作者はポンコツなので気がつくと取り返しがつかなくなっていることが多いので・・・
追伸、ご飯を貰えるとやる気が増えて、
更新頻度があがるのでそちらもどうぞよろしくお願いいたします。




