第11話 対話 亡き人に会い
遅くなりました。
スミマセン
「はぁ~ 優華ちゃんは全く変わってないわね」
呆れた様な仕草でため息をつくその行動も
彼女が見たことがある林檎おばさん、薄雪の母親のもので
あるという確信を確実なものにした。
「むむむ、私は成長しましたよ主に胸とか」
そう言って自分の殺人的サイズ・・・
ではないにしろ、慎ましいサイズの平均的な胸部を強調する。
「はぁ~ そういうところが変わってないのよ」
二度目のため息をついて 膝の上の幼女の向きを変え、
クルリと彼女の方に向き直った。
「じゃあ、説明を始めましょう 気になること いっぱいあるでしょう?」
確かにその通り、彼女はかなり困惑していた。
薄雪の母親が言っていた変わっていないというのは
焦るとテンションがハイになる癖のことをいっていたのだろう。
無論、可愛いもの好きな 変態性のある一面のこともだろう・・・
「突然ですね、でもちょうどいいです」
彼女にはちょうどいいタイミングだった。やはり、謎が多い現状に
頭がパンク寸前だったので願ったりかなったりなのだろう。
「じゃあ、まずその子のことを聞かせてください!」
一項目目は薄雪の母親の膝の上の子供である。
可愛い子の事を知りたいという欲求と現状の把握という使命が彼女の
暴走に拍車をかけて、何のためらいもなく全裸の少女に
関する質問を始めた。
何かしらの理由があるのかもしれないがそんなことなどお構いなしに
ずかずかとプライベートな領域に踏み込んでいく、そう それは全て
目の前の愛くるしい幼女の素性を知るために・・・・・・
現代日本では完全にアウトすれすれ、いや完全にアウトだ。
「この子は家の子よ」
瞬間 彼女の桃色の脳細胞が驚異的な躍動を始める。
そして導き出された三つの解
一つ、この幼女は林檎おばさんの隠し子で訳がありこの子を
この様なところで育てていた。
二つ、この幼女は林檎おばさんの拾ってきたきた子供で
この森で拾いここで育てている。
三つ、この幼女は愛理ちゃんでグレて髪を染めてしまい
それを林檎おばさんがお仕置き中・・・・・・
この三つの内、どれが正しいのだろう?
彼女は考える、これでもかなりのキレ者なのだが 一つ見落としていた。
第四の可能性を
「どうゆうことですか?」
自分の中で導き出した答えはいったん置いといて、実際のところは
どうなっているのか確認することにした様だ。
「どうゆうことって、そのままの意味よこの子は薄雪よ」
彼女の頭に訪れる衝撃・・・・・・
そして、彼女の中の何かが壊れた。
すなわち
男の子なら襲っても問題ないよね?
この結論に至るまで、約0.2秒、才能の無駄遣いココに極まれり、と
言った感じである。
ちなみに、この時 男の子であるという部分以外の思考は殆ど働いておらず
薄雪であるという事実はスッポリと頭の片隅に押しやられていた。
そして、目の前の幼女を愛でるべく跳びこむ
上に凸な放物線を描きながら、華麗にキメル ル〇ンダイブ
しかしながら、薄雪の母親も息子?娘?の貞操を守るべく、
即席で結界を発動する。
見えない壁に衝突し、あえなく地面に撃墜される彼女・・・・・・
一体何が起こったのか分らずに呆然とする
「はぁ、時と場所を考えてから合意のうえでなら何も言わないけど
意識がないのを襲ったら流石に駄目でしょう?」
ごもっともな正論である。
ぐうの音も出ないほどに叩きのめされ、言葉に詰まってしまう。
「その通りでございます」
しかし、詫びの一言は言っておく、流石に心証を悪くされたままだと
今後 薄雪を襲う時の障害になってしまう、それは避けなければならない
といった様に馬鹿馬鹿しい思考に耽っており、肝心なことについて
考え忘れている
そう見えない壁に遮られたということに
どう考えても頭の使いどころ間違っているとしか言いようがない
「今の見て気づかなかったの?」
薄雪の母親が問い掛けてくる。
超常現象を前にして反応が薄い彼女に薄雪の母親は疑問を呈する。
「何がですか?」
真顔でそんなことを言いはじめる。
まぁ、彼女にとっては美少女もとい美幼女のことで頭が一杯になっていて
その他のことは全て雑事といっても過言ではない程に優先度が格下げされていた。
が、再度 目の前の愛くるしい生物について考え続けているとかなり大切なこと
を見落としていることに気がついた様だ。
そう、目の前の美幼女=薄雪である。ということに
全くもってポンコツな思考回路である。
しかし、それも仕方のない事である。
何故なら、今の薄雪は10人に聞いて100人ぐらいは美少女である
と言うであろう程に美しい、いや 可愛らしい容姿をしているからだ。
それ故におおよその存在を魅了する見た目が正常な思考をさせないからだろう
「・・・その子が薄雪って本当ですか!?」
今更だが質問を重ねる彼女である。
やはり彼女の中では可愛らしい物以外は全て雑事となっている様だ。
「いきなり話題を変えてきたわねぇ 人の話聞いてなかったの?」
またもや、呆れた様な目で彼女を見る薄雪の母親・・・
ここまでくると何か原因があるのでは?と考えるも
思い当たる節がない、それもそのはず、我が子の可愛らしさのせいだとは
誰も思わないだろう。
「すいません、で その子がユキってどうゆう事ですか?」
やっと本題に入った彼女、
この時、更なる脅威が迫っていることを未だ彼女達は知らない・・・




