閑話、可愛いくて鋭い幼女
正直言って、見惚れてた。
僕は普通門番はやらないんだけど、たまたまその日は休みの奴が多く、門番をやっていた。
今となってはグッジョブって思うけど、あの時門番は、やる事が少なすぎるから嫌だったんだ。
昼過ぎになって、大きな狼に乗った子が来た。遠くから見えていた時は、その大きな狼ばかりが目に入っていたけど近づくにつれて、だんだんとその大きな狼に乗っている女の子に目がいった。
その女の子はキラキラと金のように輝く銀髪で、遠くから見ても目立つ。それに顔立ちも、とっても綺麗で可愛いく、成長したらヤバそうだ。肌も白く、雪のよう。その雪のような肌にさすピンクの頬も可愛いらしいし、その下の唇もぷっくりピンク色で可愛い。瞳は紫で、見ているだけで吸い込まれそうだ。
声をかけられて、ハッとした。
んんんんん??声をかけられ冷静になった脳で考える。なんで狼と幼女だけなんだ、と。
迷子かと聞くと違うと言う。それどころか、冒険者になるって……。いや、それ以前に転移魔法って……。古代魔法を送るためだけに使える人が親だなんてスゴっ。
いやいやいや、六歳の子供をいくら転移魔法で送るからといって一人、いや一人と一匹か。で行かせるなんて…………。
というかこの狼、本当に何の種類だろう。
でもそんな事よりこの子の事だよね。
これからどこに行くのか聞くと、冒険者ギルドに行くと言う。心配だから一緒に行こう。この幼女は自分は強いと言っているが本当かは分からないからね。
いや、多分古代魔法が使える人が親なんだから強いんだろう。
理由をつけて一緒に行くと言うと、幼女と一緒にいる狼が幼女に見えないようにしてあからさまに嫌そうな顔をした。
うわっ!こいつ絶対この幼女以外には優しくないヤツだよ……。
というか狼にしては賢すぎる。本当になんだろう。この狼の種類。
幼女いや、リティアとフェアディと一緒に冒険者ギルドに行く為に歩いている間に自己紹介をしあった。
その時、呼び捨てでいいと言ったんだけど、リティアは代わりにその貼り付けた表情ではなく自然な表情でいてと言った。
その時、とても驚いた。六歳の幼女がそんなことを言うことに対してもだし、そもそもそんなこと言われた事がなかったからだ。驚きはしたが、その後はなんだか嬉しくなった。
ありのままでいい。
そんなふうに、感じれたんだ。
その後、どこに泊まるのか聞いたら、決めてないと言う。なら、と騎士団の寮をすすめた。安宿だと危ないからね。特にリティアは可愛いし、リティアの従魔も珍しそうだから。悪い人がいたらすぐに連れ去られてしまいそう。
そしてリティアは騎士団の寮に泊まることになった。よかった。これでリティアに毎日会える……。
ハッ!決してこれが本音の訳ではない!!
騎士団に泊まると決まって、リティアがとても嬉しそうに笑った。その笑顔が頭の中から離れない。
願いが叶うのならば、リティアの心からの笑顔をまた見たい。
願いが叶うのならば、僕の心を救ってくれたリティアを今度は僕が救いたい。




